【暴走機関車】RE-3690

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アクション

作品データ

公開年月 1985/12/06
ジャンル アクション/サスペンス
原作 黒澤明 『暴走機関車』
監督 アンドレイ・コンチャロフスキー
脚本 ジョルジェ・ミリチェヴィク、ポール・ジンデル、ほか
製作 ヨーラン・グローバス、メナハム・ゴーラン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

アラスカの刑務所で“野獣”と異名を取る服役囚のマニーは、非道な刑務所所長のランキンに反発し、自分を信奉する若い囚人バックと脱獄を決行した。
極寒の雪原を突破して鉄道操車場から4重連の機関車に潜り込むが、発車直後に機関士が心臓発作で車外へ転落してしまう。
鬼所長の執拗な追跡を背後に感じながら、マニーは悪条件から難攻不落と化した先頭の運転席へ進入を試みるのだった。

登場人物&出演者

マニー(演:ジョン・ヴォイト)

近年の出演作に『奇跡の絆』、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』などがあります。

主人公。服役囚でランキン所長から“野獣”と呼ばれる。2度も脱獄して捕まり、3年に渡って独房に入れられていた。

ジョナの訴えによって独房から出ると、ランキン所長に負けたくないとして脱獄を果たした。
バックと一緒に逃げ回って機関車に乗り込むが、車掌の死で暴走している事を知らずにいた。
サラの言葉で暴走していると知り、バックを利用したせいでケンカになるも呆然とした。
最後はランキン所長を挑発して先頭車両に捕まえ、バックたちを助けて自己犠牲を選んだ。

バック(演:エリック・ロバーツ)

近年の出演作に『ジュラシック・ドミニオン』、『ロード・オブ・モンスターズ/地上最大の決戦』などがあります。

若い服役囚でマニーを信奉している。刑務所内のボクシングでウェルター級のチャンピオンとして君臨する。

マニーが独房から出てくると誰よりも嬉しくなって、刑務所内にテレビニュースを流させた。
脱獄するマニーに同行して見事に成功し、機関車に乗るも車掌が死んで暴走した事を知らず。
サラから事実を知って呆然とするが、マニーに利用されてしまい、逆上してケンカしていた。
最後は会社に見捨てられたとサラから聞くが、マニーの自己犠牲で助かると知って悲しんだ。

サラ(演:レベッカ・デモーネイ)

代表作に『卒業白書』、『ゆりかごを揺らす手』などがあります。

暴走する機関車に乗っていた機関助手の女性。疲れて寝ていたところで衝突によって目を覚ましていた。

局長たちが脱線させようとしたが、すぐに察知して汽笛を鳴らして直前でなんとか止めた。
前の車両までやって来ると、マニーたちに捕まってしまうと、機関車が暴走していると説明。
バックが危険を冒すも戻ってくると、マニーに利用されていると話して二人がケンカをした。
最後は見捨てられたと知って絶望するが、マニーが車両を切り離して命がけで助けたと知る。

ジョナ(演:エドワード・バンカー)

代表作に『バトルランナー』、『レザボア・ドッグス』などがあります。

ストーンヘブン刑務所に長年収容されている服役囚。マニーの友人で独房から出す為に訴えを起こした。

見事にマニーの訴えが裁判で認められ、外へ出てきた彼と会ってお互いに喜んでいた。
マニーを信奉するバックについて聞かれると、脱獄の為に必要な人材として紹介していた。
所長が寄越した暗殺者に対して、マニーを貶めた報復として腹を刺して独房に送られた。
最後はマニーが所長を道連れにして死んだ事を知って、独房の中から笑みを浮かべていた。

デイヴ(演:T・K・カーター)

代表作に『遊星からの物体X』、『バッドアス!』などがあります。

指令室の職員。雑誌で女性の体を見ていたが、緊急の電話を受けて機関車が暴走している事を知った。

すぐに責任者であるバーストゥを呼びつけると、状況を簡潔に説明して処理を任せていた。
局長がやって来てバーストゥを問い詰める中、老朽化した橋に突入するとして警告した。
状況を見守りながらずっと何か食べていて、サラたちのおかげでスピードが落ちた事を報告。
最後は化学工場に衝突する事が分かって、局長の決定について何も言わず見守っていた。

バーストゥ(演:カイル・T・ヘフナー)

代表作に『フラッシュダンス』、『バーニング・デッド』などがあります。

指令室の責任者。機関車がスムーズに流れるシステムを構築した。暴走機関車の事を知って慌てて戻る。

デイヴから状況を聞くと、すぐに本線から他の列車を避けさせてなんとか対処をしていた。
局長が来て暴走を止められない事を咎められると、無人での走行を想定していないとキレた。
微調整しているとランキンに状況説明を求められ、一度キレるも脅迫を受けて協力する。
最後は化学工場に衝突する事が予想され、局長の決定に従って暴走機関車を見捨てると指示。

マクドナルド局長(演:ケネス・マクミラン)

代表作に『デューン/砂の惑星』、『アマデウス』などがあります。

指令室の局長。暴走機関車が発生した連絡を受けて、慌てて指令室にやって来て状況をバーストゥに聞いた。

システムを構築したバーストゥが暴走を止められない事を問い詰めるが、逆ギレされていた。
無人なら脱線させるべきだと提案するが、サラが汽笛を鳴らした事で急遽中止にされた。
暴走機関車のせいで人が死ぬと、多額の賠償金を払う事に対してずっと気にして状況を見る。
最後は化学工場への衝突を避ける為、マニーたちを見捨てる形で行き止まりでの衝突を選択。

ランキン所長(演:ジョン・P・ライアン)

代表作に『クラス・オブ・1999』、『バウンド』などがあります。

ストーンヘブン刑務所の所長。26年の勤務で服役囚を社会にとって最下級の存在として考えている。

刑務所の英雄と持て囃されるマニーを3年間も独房に入れ、敗訴した事で仕方なく出した。
服役囚にマニーの暗殺に駆り出すも失敗し、逆に挑発するような言葉を浴びるも知らんぷり。
マニーとバックが脱獄すると、待ってましたという感じで追跡し、暴走機関車にいると知る。
最後はヘリで暴走機関車まで来るが、死を覚悟したマニーに捕まり、一緒に死ぬ事となった。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は黒澤明が書いた脚本を元にアレンジして実写映画化されています。
この作品はソ連出身のアンドレイ・コンチャロフスキーが監督を務めています。
日米の合作で作る予定だったが、黒澤明が製作側と上手くいかず降板してしまったようです。
その結果、アンドレイ・コンチャロフスキーが監督を務めていますが、もしも黒澤明が監督をやっていたら大きく違っていただろう。
多分、黒澤明監督ならアクションの面に力を入れて、キャラクターの内面よりエンターテイメントとして作ってくれると思いました。
しかし、実際はアンドレイ・コンチャロフスキーが監督を務めているが、その違いは冒頭の脱獄までのエピソードだろうと感じました。
単純なエンターテイメントにするならば、冒頭の脱獄を丁寧に描く必要性がなく、メインとなる機関車で物語を完結させてくるはずでした。
そのおかげで主人公であるマニーと相棒になりたがっているバックの関係性を描いているが、だからと言って秀逸な面白さがある感じではない。
結局、信頼関係のない犯罪者が即席で手を組んだだけで中身がなく、ラストでの衝突が必然になってしまうのは残念でなりません。
それでも主人公に華を持たせるような感じにして、若造にはまだ生きてもらうオチとして丸く収まったような印象になります。
それに視点が機関車、指令室、刑務所所長と三つにバラついてしまい、それぞれが上手く調和していないから物語としてチグハグになっている。
だからこそ機関車を中心に物語を作るべきであって、そこに絡んでくる指令室と刑務所所長ならば納得できるような感じになっていたと思う。
途中で合流する女性の機関助手についても、これを敢えて女性にしている点でも製作側の保険を垣間見た気がしました。
個人的なイメージとして、機関車の整備士とか男の仕事の確率が高いので、なぜ女性なのか製作側の保険しか感じられず残念でした。

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