【ローズマリーの赤ちゃん】RE-3400

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洋画

作品データ

公開年月 1968/06/12
ジャンル ホラー
原作 アイラ・レヴィン 『ローズマリーの赤ちゃん』
監督 ロマン・ポランスキー
脚本 ロマン・ポランスキー
製作 ウィリアム・キャッスル
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

ローズマリー・ウッドハウスと売れない役者で夫のガイは、ニューヨークのアパートに引っ越す。
隣人のローマン・カスタベットとミニーの夫妻はローズマリーたちを気に入って、夫のガイもカスタベット夫妻と仲良くなっていく。
子供が欲しいローズマリーは夫と子作りに励むが、突然気分が悪くって失神し、悪魔に犯される夢とも幻覚とつかない体験をするのだった。

登場人物&出演者

ローズマリー・ウッドハウス(演:ミア・フロー)

代表作に『華麗なるギャッツビー』、『スーパーガール』などがあります。

主人公。夫のガイと新居に引っ越した。子供が三人欲しいとしてガイと子作りに励んでいた。

隣人のカスタベット夫妻の優しさに最初は迎えていたが、お節介が過ぎて段々と邪魔に感じる。
ミニーからペンダントを渡され、妊娠が分かって産婦人科や特製の飲み物を作ってくれた。
友人のハッチから悪魔崇拝者だと判明するが、誰にも信じてもらえず子供を奪われてしまう。
最後は子供を生んで悪魔崇拝者たちに囲まれると、生まれた悪魔の子供に母性を見出した。

ガイ・ウッドハウス(演:ジョン・カサヴェテス)

代表作に『暴力の季節』、『ラヴ・ストリームス』などがあります。

ローズマリーの夫。売れない役者。「ルーテル」という舞台とテレビや映画にも出ている。

隣人のカスタベット夫妻から親切にしてもらうと、ローズマリーと違って彼らを重要視する。
痩せていくローズマリーが心配する中、問題ないとしてカスタベット夫妻に入れ込んだ。
ローズマリーがカスタベット夫妻が悪魔崇拝者と話すが、実はすでに自身も仲間入りしていた。
最後は悪魔との契約で子供を与える代わりに、俳優として出世を選んだとローズマリーに話す。

エドワード・ハッチ(演:モーリス・エヴァンス)

代表作に『大将軍』、『猿の惑星』などがあります。

童話作家。ウッドハウス夫妻の友人。今度ウッドハウス夫妻が引っ越すアパートの話しをする。

ローズマリーが妊娠したと連絡を受けて、それを祝う為にやって来た久しぶりに会話をする。
その時にローマンがやって来ると、ペンダントに入ったタニス草が気になって調べた。
すぐにタニス草が悪魔崇拝者だと判明するが、呪いを受けて倒れてしまい入院していた。
最後は呪いで殺されてしまうが、悪魔崇拝者の証拠としてローズマリーに本を渡した。

ミニー・カスタベット(演:ルース・ゴードン)

代表作に『ダーティファイター』シリーズ、『マイ・ボディガード』などがあります。

ローマンの妻でウッドハウス夫妻の隣人。養女が自殺しても特に悲しむ様子がなかった。

ローズマリーたちが隣人だと分かって押しかけると、お節介を焼いて何かと面倒を見ていく。
ウッドハウス夫妻を食事に誘うも料理がおいしくない上、食べ方はあまり上品ではない。
ローズマリーが妊娠して喜ぶと、有名な産婦人科を紹介し、特製の飲み物を作ってくれた。
最後は生まれた悪魔の子供を祝福し、母親であるローズマリーを落ち着かせていた。

ローマン・カスタベット(演:シドニー・ブラックマー)

代表作に『ポーリンの危難』、『ヒット・パレード』などがあります。

ウッドハウス夫妻の隣人。世界中を旅していると豪語し、俳優としてのガイを気に入っていた。

ミニーがウッドハウス夫婦を食事に誘うと、彼らを快く出迎えてお酒を振る舞った。
食事中にはやたらとガイを褒めていて、食事の後もずっと彼と話し込んで意気投合した。
実は悪魔崇拝者で悪魔の子供を地上に宿すべく、ローズマリーが候補になって目をかける。
最後は生まれた悪魔の子供をエイドリアンと名づけ、ローズマリーを母親として出迎えた。

サパスティン医師(演:ラルフ・ベラミー)

代表作に『ルーズベルト物語』、『大逆転』などがあります。

有名な産婦人科医。テレビにも出演していて、同業者にも知られているほどの有名人。

妊娠が分かったローズマリーの為にミニーから紹介を受けると、すぐに診断をしていた。
市販のビタミン剤などは体に良くないと考えていて、ミニーの特製の飲み物を勧めていた。
段々と痩せて苦痛を訴えるローズマリーの症状は治ると話すが、一向に改善される信用されず。
最後は悪魔崇拝者の一人だと判明し、生まれてきた悪魔の子供を祝うパーティに参加していた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はアイラ・レヴィンの同名小説を実写映画化した作品となります。
なんと言っても、この作品は監督を務めたロマン・ポランスキーの実生活との結びつきが深い。
ロマン・ポランスキー監督は主演のローズマリーに結婚したシャロン・テートを候補に挙がっていたぐらいでした。
しかし、翌年にはチャールズ・マンソンのカルト宗教に属するメンバーにより、シャロン・テートとお腹に宿した赤ん坊も殺された。
それによってロマン・ポランスキー監督は精神を病んでしまい、相当きつかったという。
本作はそんな事件との関連性もあって、ホラー映画好きの間ではカルト的な人気を誇っている。
以前からタイトルだけは知っていたけど、今回はようやく鑑賞する機会が来て期待しました。
まず、率直な感想として50年以上前の作品なので、そこまで派手な演出はなく、あくまで鑑賞している人間の想像力に任せる部分が多い。
すぐに作品の不気味さは伝わらないが、鑑賞した直後に一つ一つの場面や登場人物たちの立ち回るを考えてから恐ろしさに襲われます。
つまり、本作はホラー映画に馴染みがない人だとちょっと厳しい感じで、上映時間も2時間を超えているから更に厳しいだろう。
ただ、作品を一度鑑賞して考える人には相当の面白さがあって、本格的に楽しむなら終わった後に色々と考える時間が必要となります。
物語としては典型的な悪魔崇拝者たちの狂気に一人だけ知らない主人公が巻き込まれていくが、今では決して珍しくない題材だと言えます。
ホラー映画好きの間で高評価となる最近の悪魔崇拝者を題材にした作品だと、『ヘレディタリー/継承』という作品があります。
こちらの方もまた不気味な雰囲気だが、やはり、現代的な映像技術があるから直接的な演出をやっているから分かりやすいところがあります。
本作の肝となるのは主人公のローズマリーを演じるミア・ファローで、痩せこけている彼女の姿が病んでいく感じがしっかりと表現されていたと思います。
こういう作品では主人公だけが真実が見えていて、周りの人に信じてもらえず、段々と追い込まれていく展開になっていきます。
とにかく、本作は強烈なインパクトがないけど、完全に玄人好みのホラー映画だと思います。

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