作品データ
公開年月 | 2010/07/09 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | ニムロッド・アーントル |
脚本 | マイケル・フィンチ、アレックス・リトヴァク |
製作 | ロバート・ロドリゲス、エリザベス・アヴェラン、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 購入Blu-ray |
あらすじ
落下中に意識を取り戻した傭兵のロイスは間一髪でパラシュートを開くと、落ちた場所は見た事もないジャンル。
同じように状況も分からないまま合流する男女だが、彼らはそれぞれCIAやロシア特殊部隊の隊員など、戦闘と殺しのエキスパートばかり。
やがて、一同は謎の地球外生命体によって拉致されており、その目的は自分たちを狩る恐ろしいモノだと知るのだった。
登場人物&出演者

近年の出演作に『エクスペリメント』、『スプライス』などがあります。
主人公。元諜報員の軍人で傭兵。単独行動を好むが、敵を知る為に仲間をあっさりと囮にする。
地上に降りてから目的を明確にして他のメンバーを引き連れるリーダー役を意図的にこなす。
話しかけるイザベルに仕方なく答えるが、敵を知る為になんでも利用する姿勢を批判される。
いち早くノーランドの暴走に気付き、囚われたプレデターを助けて宇宙船を手に入れた。
最後はミスター・ブラックとタイマン勝負で勝利し、助けたイザベルと惑星の脱出を試みる。

近年の出演作に『レボゼッション・メン』、『ブラインドネス』などがあります。
ヒロイン。イスラエル国防軍の女性狙撃手。仲間意識が強く、何かとロイスを詮索している。
冷静な一面を持ちながらもチームで動くべきと考え、一匹狼のロイスと何度か衝突する。
次第にロイスと心を通わせ、戦闘の素人であったエドウィンをなんとか助ける姿を見せた。
デスキャンプでプレデターを見かけると、過去に遭遇した報告書について説明していた。
最後はミスター・ブラックに劣勢となったロイスを助け、惑星の脱出を試みる事になる。

代表作に『トラフィック』、『スパイダーマン3』などがあります。
医師。メンバーの中でロイスが素性を知らない人物。戦闘の素人で足手まとい扱いになる。
持ち前の医学知識を使い、ニコライが触ろうとした毒性の植物の危険性について説明した。
捕まった別の異星人を倒す為にロイスから囮にされるなど、かなりヒドイ扱いをされる。
その正体は地球でシリアルキラーであり、敢えてヘタレを演じて殺人の機会を窺っていた。
最後はロイスに見透かされ、結局はミスター・ブラックを倒す囮にまたも使われ爆死した。

代表作に『15ミニッツ』、『ローラーボール』などがあります。
ロシアスペツナズのアルファ部隊隊員。チェチェンの戦場から拉致される。息子二人がいる。
地上に降りて状況が分からず、持っていたミニガンをぶっ放すもロイスに銃を向けられ制止。
毒性の植物を触ろうとしてエドウィンに止められ、そこから彼を援護すると発言をした。
掘削機でエドウィンを助けるが、ドッグ・ハンドラーから背後から不意打ちを食らう。
最後はトドメを刺そうとしたドッグ・ハンドラーに地雷を向けて自爆した相打ちにする。

代表作に『ベスト・キッド4』、『シャンハイ・ヌーン』などがあります。
FBIに追われた強姦殺人の死刑囚。同じ場所に降りたモンサバと激しくケンカを繰り広げていた。
イザベルたちにケンカの仲裁をされると素直に聞き、状況について把握しようとしていた。
異星人を捕縛する前にエドウィンとの会話で、生還した時に何をするのか嬉々として語る。
掘削機ではノーランドの素性を聞いたり、ニコライが子持ちだと聞いて普通に接した。
最後はミスター・ブラックに不意打ちを食らわせるが、背骨と頭蓋骨を引き抜かれて死亡。

代表作に『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』などがあります。
シエラレオネの反政府武装集団の兵士。近い場所に降りたウォルターと激しくケンカをしていた。
仲裁に入ったロイスたちを見かけてケンカを止め、自分たちは地獄にいるのかと聞いた。
ジャングルで罠を仕掛けたアメリカ兵の死体を見つけて、透明化したノーランドに気付く。
派手に飾ってある戦利品を見つけると、自分もまったく同じような行動をすると説明した。
最後はデスキャンプを訪れると不穏な空気を察し、背後からスピアに貫かれて死亡した。

代表作に『フェア・ゲーム』などがあります。
日本のヤクザ。場違いなスーツを着ており、革靴が邪魔としてすぐに裸足となってロイスたちを追った。
他の異星人が囚われた檻を先に発見して、その様子を見たロイスたちと合流を果たした。
終始に渡って無言を貫いていたが、掘削機で日本刀を見つけて初めて口を開いて驚かれる。
エドウィンに話せる事に驚かれ、左手の薬指と小指がない理由として過去の失敗と語った。
最後は掘削機から脱出するが、草原でファルコナーと一騎打ちして相打ちによって死亡した。

近年の出演作に『アルティメット・インパクト』、『ヒーローをぶっ飛ばせ!』などがあります。
メキシコの麻薬カルテル暗殺集団ロス・セタスのメンバー。ロイスと同じ場所に落下する。
状況が分からずロイスに銃を向けたが、すぐにニコライの一斉掃射によって一緒に隠れた。
誤解が解かれると、他の生存者たちと合流して状況を把握しようとする彼らの話を聞く。
他の異星人も惑星に解き放たれていると知って、自分たちのやり方について解説していた。
最後はドッグ・ハンドラーの放った犬との戦闘で捕まり、囮に使われるも通じず処分された。

近年の出演作に『アーマード/武装地帯』、『ディープ・アンダーカバー』などがあります。
アメリカ軍空挺部隊出身の軍人。ロイスたちがやって来る前からサバイバルをしている。
7か10年ぐらいプレデターの惑星に暮らしていて、使えるモノならなんでも利用していた。
長年の単独サバイバルによって見えない友人を作り出し、会話をする際に相談している。
プレデターを数体倒した事があり、その証拠として透明化する装置や武器を使っていた。
最後はロイスたちを一酸化炭素中毒で殺そうとするが、プレデターにバレて殺害された。
感想
[個人的な評価]
本作は『プレデター』シリーズの三作目となります。
一作目はアーノルド・シュワルツェネッガーが扮する兵士が、広大なジャングルを舞台にプレデターと激闘を繰り広げた。
二作目ではダニー・グローヴァーが扮する刑事が、広大なロサンゼルスのコンクリートジャングルを舞台に死闘を演じている。
このように本シリーズの主人公であるプレデターが必ず人間を狩る側になっています。
しかし、思わぬ人間の反撃で痛手を食らってしまい、最終的に返り討ちとなってしまう。
いずれも地球が舞台となっていて、プレデターがワザワザやって来るという感じです。
本作はそんな前二作から大きく設定を変え、舞台が別の惑星となっています。
それに加えて、登場する人物はみんな戦闘や殺しのエキスパートという面白い設定。
これは中二病心をくすぐる設定であり、登場人物それぞれの設定も興味深いです。
まるでゲームのような展開であるが、それはまさしくプレデターたちの狩りと言えるだろう。
そんな本作に登場するプレデターは一体ではなく、一作目に登場したクラシックに加え、支配層であるバーサーカーも登場しています。
これによって拉致された登場人物たちが一気に劣勢となるが、これこそ本シリーズの持ち味と言えるだろう。
登場人物たちはドンドン仲間を減らしていき、最終的に主人公とヒロインが生き残るのは王道的なパターンである。
個人的にかなり面白い設定であり、物語の展開も好みでもあるので、単純に一本のSFアクションとして楽しめる作品だと言える。
ただし、本作を『プレデター』シリーズとして考えると、少しばかり設定がぶっ飛んでいる。
本来なら一体を相手に人間たちが翻弄されるが、本作は一気に四体、しかも、新たな設定の三体が出てくるので賛否両論があると思う。
それでも、本作は何度も観る価値のある作品であり、この設定は製作として仕切るロバート・ロドリゲスが好きそうな感じ。
本作を『プレデター』シリーズとしてよりも、SFアクション映画として考えた方がもっと楽しめると思います。
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