作品データ
公開年月 | 1992/07/31 |
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ジャンル | コメディ/ファンタジー |
原作 | なし |
監督 | ロバート・ゼメキス |
脚本 | マーティン・ドノヴァン、デヴィッド・コープ |
製作 | ロバート・ゼメキス、スティーヴ・スターキー |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
若返りに異常とも言える執着をみせる人気女優のマデリーンと、その旧友のヘレンはそれぞれ巨額を投じて、リスルから不老不死の霊薬を手に入れ、不変の若さと美しさを取り戻した。
だが、その霊薬は死んでも絶対に死ねない副作用を持ち、体は死んでも生きているという異常な状態を起こしていた。
通常の治療ができず、有名な整形外科医だったアーネストにより、体を修復される二人だが、それは永遠に続かないと気づき彼を不老不死にしようとするのだった。
登場人物&出演者
![](https://i0.wp.com/nounaiminitheater.com/wp-content/uploads/2021/09/マデリーン.jpg?resize=250%2C95&ssl=1)
近年の出演作に『マダム・フローレンス!夢見るふたり』、『未来を花束にして』などがあります。
人気女優。ハリウッド一の美しい顔と呼ばれたが、加齢によって落ち目になっていた。
旧友であるヘレンの恋人を何人も奪い、ついに世界的な整形外科医のアーネストと結婚する。
その目的は年老いた自分のメンテナンスで愛情はすぐに枯れ、彼の財産で豪遊していた。
そこにとても50歳には見えない旧友のヘレンが登場し、その美しさにショックを受ける。
最後はヘレンと仲直りし、アーネストを不老不死にしようとするも結局は失敗する。
![](https://i0.wp.com/nounaiminitheater.com/wp-content/uploads/2021/09/ヘレン.jpg?resize=250%2C92&ssl=1)
代表作に『サボテンの花』、『プライベート・ベンジャミン』などがあります。
ライター。旧友のマデリーンに何度も恋人を奪われ、ついに婚約者も奪われる事に。
失意のどん底に落とされるが、霊薬を飲んで若返ってマデリーンの前に姿を現した。
ずっとマデリーンに恨みを持ち、奪われたアーネストを取り戻そうと長年計画を立てる。
マデリーンは霊薬を飲んだ事で不老不死となり、殺し合いになるも死なないと知って和解。
体のメンテナンスにアーネストが必要で彼も不老不死にしようとするも逃げられる事に。
![](https://i0.wp.com/nounaiminitheater.com/wp-content/uploads/2021/09/アーネスト.jpg?resize=250%2C91&ssl=1)
近年の出演作に『サロゲート』、『処刑教室』などがあります。
世界的に有名な整形外科医。当初はヘレンの婚約者だったがマデリーンに奪われる。
マデリーンとの結婚生活は屈辱にまみれ、彼女がやりたい放題で彼の経歴を台無しにする。
冴えない結婚生活の影響で整形外科医ではなく、葬儀屋に落ちぶれ、飲酒が絶えない。
すでに男としての機能を失っていて、マデリーンが浮気している事についても何も言えず。
最後はヘレンとマデリーンに不老不死を迫られるが、なんとか逃げ出して別の人生を歩んだ。
![](https://i0.wp.com/nounaiminitheater.com/wp-content/uploads/2021/09/リスル.jpg?resize=250%2C93&ssl=1)
代表作に『ブルーベルベット』、『ワイアット・アープ』などがあります。
不老不死を与える霊薬を選ばれた人間に売る。実年齢は71歳であるが見た目は若々しい。
常に半裸の状態で美しい体を見せていて、霊薬の効果を実際に体現して説得力を生んでいる。
霊薬は世間にとって絶対の秘密であり、それを漏らそうとする者を許さないルールを課す。
相手の経済状況に合わせて多額の報酬を得て、霊薬を飲んだ人間にブローチを手渡す。
最後はアーネストに霊薬を拒否され、マデリーンとヘレンに取り戻すように強く言い放った。
![](https://i0.wp.com/nounaiminitheater.com/wp-content/uploads/2021/09/ドクター.jpg?resize=250%2C90&ssl=1)
シドニー・ポラックは映画監督として知られ、俳優としても活躍し、本作はカメオ出演。
アーネストによって階段から突き落とされ、首と右手首がおかしくなったマデリーンが訪れた病院の医者。
早速とマデリーンの診察を始めると、右手首の複雑骨折や首の骨折に驚き理解しようとする。
心拍まで止まって体温も生きているはずのない低温で、状況が分からずに混乱していた。
最後はマデリーンが生きているはずのない状態に驚き、その結果、心臓発作を起こして死ぬ。
感想
[個人的な評価]
本作はロバート・ゼメキスが監督を務めたコメディ映画。
やはり、ロバート・ゼメキス監督は小気味良いテンポとブラックユーモアの作品は観ていて飽きません。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは映画史に残すべき名作なのは周知の事実。
他に『フォレスト・ガンプ/一期一会』、『コンタクト』などのヒューマンドラマも上手い。
そして、本作はファンタジーとコメディ、味つけにブラックユーモアを加えた作品に。
まず、ダブル主演のメリル・ストリープとゴールディ・ホーンはどちらも美しい。
公開当時はメリル・ストリープは43歳、一方のゴールディ・ホーンは47歳である。
映画の設定では50歳だが、それぞれが非常に美しいと分かる作品となります。
その一方で、二人の女性に振り回される世界的な美容整形外科医のアーネストを演じるブルース・ウィリスもいい味を出しています。
『ダイ・ハード』でヒーローを演じた同一人物とは思えないほど情けない姿を演じる。
アクション俳優として知られるが、実はブルース・ウィリスは演技派でもあると分かる。
本作は永遠の命、永遠の若さと美しさをテーマにしているが、昔から人々は不老不死を求めてきました。
それを女性が持つ最大の願望である美しさと若さにクローズアップし、物語をブラックユーモアで包み込んでいます。
当時はまだCGがあまり使われていなかったが、本作ではインパクトのある場面で使っていて、非常に上手い感じになっています。
メリル・ストリープのクソ女ぶり、ゴールディ・ホーンの積年の恨み、ブルース・ウィリスの情けない男など、この三人だけで物語を回しています。
普通に考えれば、物足りないと感じるかもしれないが、この三人だけでも充分すぎます。
そこにロバート・ゼメキス監督の演出が加わって、面白くないはずがないのです。
三人だけで物語を盛り上げ、恐怖や笑いを提供するなど、本作は何度観ても飽きません。
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