作品データ
公開年月 | 2021/01/15 |
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ジャンル | SF/アクション |
原作 | なし |
監督 | ミカエル・ハフストローム |
脚本 | ロブ・イエスコム、ローワン・アターレ |
製作 | ブライアン・カバナー・=ジョーンズ、アンソニー・マッキー、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
戦争が続く近未来、命令に背いた事で危険な前線の武装地帯に送り込まれた優秀なドローンの操縦士であるハープ中尉。
ハープ中尉はアンドロイド上官であるリオ大尉とともに、世界を破滅に導く核兵器を反乱軍から見つけ出すべく極秘任務にあたる。
当初はリオ大尉を信頼していなかったハープ中尉だったが、あまりにも人間らしいアンドロイドの上官に対して、次第に信頼を寄せていくのだった。
登場人物&出演者

代表作に『シティ・オブ・タイニー・ライツ』、『トレイン・ミッション』などがあります。
主人公。ドローンのパイロット。戦場未経験だが、多くを助ける為に犠牲も必要と考える。
そのせいで軍法会議にかけられる寸前になるが、操縦士の才能から再訓練を命じられる。
リオ大尉の下でコバルを捕らえる任務に赴くが、初めての戦場でようやく恐怖を知る。
コバルの抹殺はウソでリオ大尉に利用され、彼がアメリカに核兵器を使うと判明する。
最後は自らリオ大尉を倒し、ドローンによって核兵器の発射前に処理させて母国を救う。

近年の出演作に『ザ・バンカー』、『シンクロニック』などがあります。
第4世代バイオテクのアンドロイド。ワクチンを戦地の病院に持っていく任務を持つ。
実際は情報提供者と会って、コバルが核兵器を発射する装置が奪われる前に横取りする。
命令に背く態度のハープ中尉に正体を明かし、信頼関係を確認して情報提供者に会う。
その目的は多くを救う為に犠牲を払おうとして、ハープ中尉を利用して核兵器を入手。
最後はサイロに来たハープ中尉に焼夷弾を食らわせ、ドローンの放ったミサイルに破壊。

代表作に『28週後…』、『リトル・ジョー』などがあります。
ウクライナで孤児院を運営している。リオ大尉の情報提供者でワクチンを条件に差し出す。
病院で襲撃を受けたリオ大尉たちを心配し、ハープ中尉に彼のやった現実を見せた。
コバルが核兵器を手に入れようとして、それを探す武器を売った武器商人まで案内した。
その正体は市民軍のリーダーで、裏切り者は容赦なく殺し、リオ大尉と共謀していた。
最後はアメリカに核兵器を使うとハープ中尉に話し、用がなくなった彼を解放した。

代表作に『A Christmas Gift from Bob』、『The Swan』などがあります。
ハープ中尉と組んでドローンを飛ばしていた副操縦士。ハープ中尉をサポートするのみ。
多く救うべきというハープ中尉の独断に疑問を持ち、彼がミサイルを発射させて驚いた。
リオ大尉の暴走を知ったハープ中尉から連絡が入り、ドローンで勝手に追跡させた。
そのままエックハート大佐の指揮下に置かれると、サイロにミサイルの照準を合わせた。
最後はハープ中尉からの指示でミサイルを発射させ、核兵器が使われる前に破壊した。

代表作に『オデッセイ』、『フリー・ファイヤー』などがあります。
ナサニエル駐屯地に所属する。前線での作戦で二人の兵士を犠牲にしたハープ中尉を恨む。
再訓練の為に基地へ来たハープ中尉に部下が制裁を加え、少し待ってから止めに入った。
ハープ中尉に謝罪を求めなかったが、彼のやった事に対して強い憤りを示していた。
リオ大尉の暴走をハープ中尉から聞かされ、当初は信じられなかったが結局は信じる。
最後はリオ大尉を止める為に現場へ向かうハープ中尉に装備と車を用意し健闘を祈った。

近年の出演作に『ヴァイラル』、『シークレット・アイズ』などがあります。
ナサニエル駐屯地の指揮官。再訓練の為に来たハープ中尉にリオ大尉の場所を教えた。
基地で唯一リオ大尉の正体を知っていて、信用しておらずハープ中尉に警告していた。
解放されて帰還したハープ中尉からリオ大尉の危険な計画を聞かされ、追跡を開始する。
現場にハープ中尉が自ら行くと志願すると、それを許可して全力でサポートをした。
最後はドローンによるミサイル攻撃でサイロを破壊させ、見事にリオ大尉の計画を阻止。

近年の出演作に『オーヴァーロード』、『ガーディアン・エンジェル/洗脳捜査X』などがあります。
クラズニーの将軍。ウクライナをロシアに戻すべく、長らく戦争状態を維持させている。
アメリカ軍から狙われているが、姿をなかなか見せない事から「幽霊」と呼ばれている。
リオ大尉が集めた情報から自動核報復装置を求めているとバレて部下に始末させる。
以前からリオ大尉と手を組んでいて、アメリカに核兵器を使う考えが一致して協力する。
最後は指揮権を主張してリオ大尉の怒りを買い、部下を殲滅され呆気なく殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
近未来の物語だけど、かなりリアルな世界観になっているのが特徴だと言えるだろう。
ただ、そこにはアンドロイド兵士が普通にいて、人間の兵士たちと一緒に戦っています。
しかし、本題はそこではなく、主人公と一緒に独自の作戦を展開する上官のバイオテクが生み出したアンドロイドとの展開です。
主人公はサイコパスの一歩手前で、多くを救う為に犠牲は仕方ないと考えていて、上官から咎められても反抗するヤバいヤツです。
そのせいで再訓練を受けさせる為に前線へ送り出されるが、本人は警備係をやらされると甘ちゃんな考えてでした。
さすがにそのままでは終わらないので、ちゃんと成長して戦場の怖さを体感し、自分の下した判断の恐ろしさを知っていきます。
ですが、そこで主人公は自分の行動は間違っていたとは思わないので、根本的なところでは機械とあまり変わらないし、そもそもキャラクターとしての魅力がないです。
そらに対して、アンドロイドである上官の方が人間味があって、キャラクターも立っているから必然的に魅力的だと思える。
ラストでは考え方が逆転するけど、アンドロイド上官がそのような答えにたどり着いた理由があまりに薄いと感じました。
そこはもっと詰めるべきところだが、アンドロイド上官の良さをアピールする為に時間を使いすぎたと思います。
結局、この作品は海外の犠牲は仕方ないと片付けてアメリカは悪くない正当化しているだけ。
まさにアメリカバンザイの作品になっていて、残念ながら皮肉にもなっていなかった。
もっとアンドロイド上官の思いや暴走に意味を持たせるべきだったが、序盤はあれだけ丁寧に描いたのに終盤は雑すぎました。
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