作品データ
公開年月 | 2024/01/05 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | ブライス・マクガイア、ロッド・ブラックバースト 『Night Swim』 |
監督 | ブライス・マクガイア |
脚本 | ブライス・マクガイア、ロッド・ブラックバースト |
製作 | ジェイソン・ブラム、ジェームズ・ワン |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
病気により引退を余儀なくされた元メジャーリーガーのレイ・ウォラーは、現役復帰を目指して自身の理学療法を兼ねて郊外のプール付き物件を中古で購入した。
レイは妻のイヴや思春期の娘イジー、幼い息子エリオットは新たな生活を満喫するが、裏庭にあるプライベートプールはなぜか15年間も未使用のまま放置されていた。
そのプールには得体のしれない怪異が潜んでおり、何も知らないウォラー家は恐怖のどん底へ引きずり込んでいくのだった。
登場人物&出演者
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近年の出演作に『サンダーボルツ*』、『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』などがあります。
主人公。元メジャーリーガー。多発性硬化症を患い、杖を使わないと歩けないほど病気が悪化している。
郊外のプール付き物件に引っ越していくと、不思議に体が徐々に回復して盛り上がっていく。
妻や息子の言葉に一切耳を貸す事がなく、体が本調子に戻っていくと傲慢な性格に変貌する。
プール・パーティで何かに取り憑かれてしまい、敷地内から出られず暴走してしまう。
最後は暴走して子供たちを生贄にしようとするも正気を取り戻し、自己犠牲で家族を救った。
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代表作に『ダニー・ザ・ドッグ』、『スパイダーマン:ホームカミング』などがあります。
ヒロイン。レイの妻でイジーやエリオットの母親。病気の夫や家族を支え、学校の事務員をつつ資格勉強をしている。
夫の病気が良くなるようにプール付き物件を借りるが、夜泳いでいる時に異変を感じ取った。
理学療法のおかげで夫が良くなっていくが、プールで息子が異変を訴えると疑っていった。
息子によって夫の暴走を止めるが、プールが原因だと訴えて出ようとするも失敗してしまう。
最後は息子を助け出して、夫の犠牲となって危険なプールを土で埋めて封印を行っていた。
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代表作に『ハンガー・ゲーム0』などがあります。
レイとイヴのティーンエイジャーの娘。父親の仕事で何度も引っ越しをしているが、母親の大変さを理解する。
引っ越したプール付き物件では異変を感じず、学校では水泳部を勧誘した同級生に憧れる。
両親が留守の時に憧れる先輩をプールに誘い出すが、何かを見るも弟の言葉を拒んでしまう。
プールに怯えるもボーイフレンドと付き合う為に黙るが、父親の暴走で本格的に怖がった。
最後は取り憑かれた父親に捕まるも反撃で正気を取り戻させるが、犠牲となるも立ち上がる。
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代表作に『ファースト・マン』、『マイティ・マイツ/12人の屈強な戦士たち』などがあります。
レイとイヴの息子。器用な父親や姉に対してコンプレックスを持ち、プレッシャーのせいで内気になる。
引っ越したプール付き物件で一人遊んでいると、女の子の声が聞こえて怪物を見てしまう。
それ以降プールを危険視して姉に尋ねるも拒まれ、証拠を掴もうとカメラで撮影をしていた。
プールで父親が暴走している異変に気づき、すぐ母親に知らせてギリギリで助け出させた。
最後は生贄にされそうになるも母親に助けられ、父親の犠牲によって命を救われる事になる。
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代表作に『大混乱』、『ザッツ・アモール!』などがあります。
不動産業者。新しい家を探していたウォラー家と条件に合うような物件を一緒に探し回っていた。
ウォラー家の希望する家を回るも気に入ってもらえず、郊外のプール付き物件にやって来た。
過去に女の子がプールで溺れ死んでいる事を黙っていたが、問い詰められて仕方なく話す。
最後はイヴから以前住んでいた住人について聞かれ、強引すぎる彼女に現在の住所を教えた。
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代表作に『テロリズムの夜/パティ・ハースト誘拐事件』、『アモス&アンドリュー』などがあります。
以前に家族とともにプール付き物件に住んでいた女性。病気がちの長男の看病を行っていた。
とある日に元気な娘がプールへ近づくと、そのまま何か引きずられて死亡して立ち去った。
プールが建てられる前に湖だったと話して、病気を治す代わりに生贄を必要とすると話した。
最後は尋ねたイヴが恐怖に感じると、目や鼻から黒い液体を流して笑顔で生贄の事を話した。
感想
[個人的な評価]
本作はブライス・マクガイアとロッド・ブラックバーストの同名短編映画を自ら長編映画化した作品となっています。
この作品はブライス・マクガイアが監督と共同脚本、ロッド・ブラックバーストが共同脚本として参加しています。
好評だった短編映画を長編映画化する事が多いが、ほとんどの場合だと失敗する可能性があると思っています。
あくまで短編映画だからこそ面白いのであって、これが長編映画化すると途端に良さが消えてしまいます。
一応は製作にあのオラー映画の名手であるジェームズ・ワンが名を連ねていくが、残念ながら本作は凡作に終わっています。
やはり、短い映画の方が作品の魅力的にしているのであって、長編になったせいで良さが消え失せていると思います。
基本的に予想できるような展開ばっかりとなり、アメリカン・ホラーのお得意な映像や音で驚かせるパターンの繰り返しでした。
それに典型的な母親や子供たちが異変に気づいて、なぜか夫だけが気づかない上に取り憑かれるパターンも辟易させられる。
別にプールじゃなくてもいいような感じで、本来なら水が最大の恐怖になるのに微妙な演出だったと思います。
中途半端なホームドラマや父親の設定のせいで恐怖のポイントが微妙にズレてしまい、逆効果になってしまっています。
結局は家族愛で強引に解決していくが、これもまた中途半端な感じでスッキリしないようなラストとなりました。
オリジナリティの要素があまりなく、斬新なアイデアもなく、劇的な展開でもないので何も刺さらない内容でした。
父親が犠牲となっているのにラストがあっさりし過ぎているので、これこそが本作のダメなところを象徴していると感じさせられました。
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