【更年奇的な彼女】RE-2831

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作品データ

公開年月 2016/04/08
ジャンル ラブロマンス/コメディ
原作 なし
監督 クァク・ジェヨン
脚本 カオ・ジンリン、バオ・チン、ほか
製作 ビン・チャン、シュアン・チェン、ほか
製作国 韓国
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

女子大生のチー・ジアと恋人のリウ・チョンは誰もが羨む美男美女カップルだが、卒業式でチーが公衆の面前でリウに逆プロポーズするも拒否される。
四年後、そんな悪夢の失恋をしたチーは未だにリウを忘れられず、トラウマを引きずった結果、医者から若年性更年期と診断される。
そんなある日、ホームレスに絡まれているところを大学の冴えない同級生だったユアンに助けられ、彼は彼女の為に日常をサポートを始めるのだった。

登場人物&出演者

チー・ジア(演:ジョウ・シュン)

代表作に『ハリウッド★ホンコン』、『愛のカケヒキ』などがあります。

主人公。大学の卒業式で公衆の面前で当時の恋人リウに逆プロポーズするも振られてしまう。

その影響で若年性更年期と診断され、症状に悩まされながらも未だにリウを想っている。
リウが結婚する事を知って、心の想いを解き放つ為に招待された北京へ向かう事になった。
結局、リウには想いが伝わらず自暴自棄になりそうなところでユアンが支えてくれた。
最後は上海で成功したユアンの元に行くと、彼からプロポーズされて結婚する事になった。

ユアン・シャオオウ(演:トン・ダーウェイ)

代表作に『ウォ・アイ・ニー』、『最愛の子』などがあります。

チーの大学時代の冴えない同級生。ずっとチー・ジアに片想いをしていたが何もできず。

卒業後は別の場所での就職が決まっていたが、チー・ジアを忘れられず彼女の為に残った。
その後、なぜかシューアルと住んでいたチー・ジアのところに転がり込み面倒を見る。
ずっとチー・ジアの面倒を見て彼女を回復させるが、仕事の都合で上海へ行く事になる。
最後は上海に来たチー・ジアにできなかったプロボーズをして、見事に承諾されて結婚する。

リン・シューアル(演:ジャン・ズーリン)

代表作に『ドラゴン・コップス/微笑捜査線』、『グリード/FROM THE DEEP』などがあります。

チーの親友。卒業式の時、ウェディングドレスを持って一緒に入場してチー・ジアを応援。

まさかの逆プロポーズにチー・ジアが失敗してしまい、一緒に会場を去っていった。
その後、チー・ジアが若年性更年期を患い、同居して治そうとするも手立てがなく困惑する。
そこにユアンが転がり込んで三人で住んでいたが、さすがに狭いという理由で出て行く。
最後は上海にチー・ジアがやって来た事をユアンに連絡し、彼に居場所を教えた。

リウ・チョン(演:ウォレス・チョン)

代表作に『ドラッグ・ウォー/毒戦』、『バウンティ・ハンターズ』などがあります。

チー・ジアが大学時代に付き合っていた恋人。大学でも美男美女の公認カップルであった。

しかし、卒業式で盛大な逆プロポーズをチー・ジアから受けるも、予想裏切る拒否をした。
実は大企業から声をかけられ、滅多にないチャンスにチー・ジアを誘うも断れていた。
別の女性との結婚式にチー・ジアを北京に呼び、彼女が立ち直っていると勘違いしていた。
最後は結婚式でチー・ジアがまたも逆プロボーズされるが、今回はもっときつく拒否した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『猟奇的な彼女』、『僕の彼女はサイボーグ』に続くクァク・ジェヨン監督の「アジアの彼女三部作」の最終作となります。
一作目は韓国映画、二作目は邦画、本作は中国とまさにアジアを中心とした彼女を象徴した作品となっています。
『猟奇的な彼女』は本当に面白くて、韓国映画の素晴らしさを知る作品となりました。
『僕の彼女はサイボーグ』は一作目ほどの面白さはなかったが、クァク・ジェヨン監督らしいラブコメという内容でした。
そして、本作は最初からぶっ飛んだ展開をしていて、現実にはありえない状況ながら強引に成立させていました。
本作ではかなり現実離れした展開が多く、最終作とは言え、ちょっとばかりやり過ぎな印象を受けてしまいました。
冒頭から非現実的な状況にファンタジーのような雰囲気でしたが、徐々に現実へ落ち着いていくのは良かったと思います。
主人公であるチー・ジアを演じたジョウ・シュンは若く見えるけど、本作では40歳でそう見えない若々しさがあります。
卒業式にウェディングドレスで臨む時点で相当ぶっ飛んでいるが、ここら辺の設定はちょっとばかり雑に思えました。
あまりにもインパクト重視すぎて、チー・ジアというキャラクターと設定に矛盾が生じているような気がした。
大学内では公認の美男美女カップルであり、相手のリウは大企業から声がかかるほどの優等生なので、当然のようにチー・ジアもそのはずです。
更に回想でもチー・ジアとリウが会話している時も普通だったので、卒業式での行動は明らかにキャラクターを逸脱していました。
そこら辺の違和感があったせいで主人公のチー・ジアは、インパクトの為に相当の犠牲を払っているように感じました。
一方で献身的なユアンを演じたトン・ダーウェイの印象は素晴らしいけど、過剰すぎるチー・ジアへの想いもまたキャラクターとして不安定でした。
結局、ユアンが見ているのは過去のチー・ジアであって、若年性更年期となったチー・ジアではない感じが伝わってしまった。
彼女の為と言っているが、結局のところ、自分が追い求めたチー・ジアに戻そうと過去に縛られているように見えました。
それでも、クライマックスでは韓国映画のようなストレートな表現で感動を持ってくるところはクァク・ジェヨン監督らしい演出でしたが。
本作は多少の違和感や非現実的な展開が目立っていたが、それでもクライマックスで結果オーライになったのは本当に良かったです。

コメント

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