作品データ
あらすじ
成功したビジネスマンのウィルは妻を実家に送り届ける途中、ガソリンスタンドに立ち寄るも突如彼女が姿を消してしまう。
本能で誘拐だと悟ったウィルは警察に通報し捜索を依頼するが、彼の粗暴な態度から逆にDVを疑われていた。
しかし、防犯カメラでリサに親しく話しかける男の姿を映っており、ウィルは警察の捜査をまたずに単独で犯罪組織を追い詰めていくのだった。
登場人物&出演者
・ウィル・スパン(演:ジェラルド・バトラー)
近年の出演作に『炎のデス・ポリス』、『グリーンランド/地球最後の2日間』などがあります。
主人公。不動産開発のビジネスマン。仕事が忙しくて過去に妻と揉めている。すでに解消されたと思っている。
妻が何も感じないと言われてしまい、しばらく距離を置きたいと言われて実家に連れて行く。
ガソリンスタンドで妻が消息不明となって、一人でブチ切れて監視カメラの録画を奪った。
警察が頼りにならないとして勝手に動き回って、オスカーたちの秘密の場所で銃撃戦をする。
最後は監禁された妻を救い出して無罪放免にされ、ボロボロの状態で和解し家に迎えられた。
・リサ・スパン(演:ジェイミー・アレクサンダー)
代表作に『マイティ・ソー』シリーズ、『ラストスタンド』などがあります。
ウィルの妻。夫が必死に働いて金持ちになるが満たされないとして文句を言う。過去に浮気をしている。
夫に何も感じないと突然告発すると、距離を置こうと言い出して実家へ帰る為に送られる。
なんとか二人だけで解決したい夫の言葉をまったく聞かないが、過去の浮気に罪悪感を持つ。
ガソリンスタンドで幼馴染みのピートで再会するが、彼によって誘拐されて監禁されていた。
最後はブチ切れていた夫に助け出され、実家に帰って和解するように彼を家に入れていた。
・アンナ・アダムス(演:シンディ・ホーガン)
代表作に『フィリップと5000枚のブランケット/僕が起こしたキセキ』、『アブソリュート/服従者』などがあります。
リサの母親。リサが実家に帰ってくる為に食事を用意するが、ウィルだけが帰って娘が消息不明と知った。
ウィルとバリーが言い争いを始めると仲裁に入って、二人とも落ち着かせる役目を見せる。
落ち着いたウィルから知り合いに連絡するように言われるが、夫がキレて警察に電話をした。
パターソン刑事が事情を聞いてくると、過去に娘が浮気をした事を素直に説明していた。
最後はウィルが娘を助けて実家に戻ってくると、二人を出迎えて改めて食事をしていった。
・バリー・アダムス(演:ブルース・アルトマン)
代表作に『ワイルド・バレット』、『フィフティ・シェイズ・フリード』などがあります。
リサの父親。リサが実家に帰ってくると分かって待っていた。ウィルだけが帰って娘が消息不明と知ってキレる。
ウィルから知り合いに連絡をするよう言われるが、なぜか侮辱されたとしてブチ切れていた。
妻に言われて落ち着いてウィルがガソリンスタンドに戻ると、勝手に警察へ電話していた。
パターソン刑事が事情を聞く為に来ると、娘の浮気を妻が説明している間は黙っていた。
最後はウィルが娘を助け出しても顔を一切見せる事がなく、二人が無事に戻ってきていた。
・パターソン刑事(演:ラッセル・ホーンズビー)
代表作に『ダイヤモンド・イン・パラダイス』、『クリード/炎の宿敵』などがあります。
リサが消息不明となって通報を受けて捜査を始める。ちょうど人が出払っていて自らが現場までやって来た。
地元で知り合いがいて、オスカーに尋ねるも監視カメラが壊れたと言われて警察署に戻る。
ウィルがオスカーのウソを見抜いて監視カメラを持ってくると、データを分析して捜査する。
勝手に動くウィルの後追いとなって、ナックルズを暴力で尋問していくとリサの場所を知る。
最後はウィルが妻を見つけて事件が解決して、彼の銃撃戦をなかった事にして仕事へ戻った。
・ナックルズ/ピート・ダニエルズ(演:イーサン・エンブリー)
代表作に『タイムライン』、『イーグル・アイ』などがあります。
リサの幼馴染み。地元では便利屋としてなんでも引き受ける。リサの両親の屋根を修理して感謝されている。
実際は地元でドラッグの売買をしていて、友人にリサの夫が金持ちだと話して誘拐をした。
ウィルがやって来ると抵抗するも勝てずに捕まり、車のトランクに押し込められてしまう。
パターソン刑事が来ると、リサについて尋ねられ最初は黙るが、暴力を振るわれて自白した。
最後はパターソン刑事にリサの居場所を話し、友人のせいだとして留置所で訴えていた。
・オスカー(演:マイケル・アービー)
代表作に『完全なる報復』、『ワイルド・スピード/MEGA MAX』などがあります。
ガソリンスタンドの店員。リサが水を買いに来て普通に応対する。ウィルがリサの行方を聞かれても知らないと話す。
パターソン刑事がやって来ても監視カメラが故障中と説明するが、ウィルに見抜かれていた。
実はリサの誘拐に関与していて、ナックルズたちがやっている薬物の売買に加担していた。
ウィルがやって来るとリサの居場所を知っていると説明し、取引として大金を要求していた。
最後は銃撃戦をしたウィルによって工場が背後で爆発し、それに巻き込まれて死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2023』にて上映された作品となります。
この作品は『ブラック・バタフライ』で知られるブライアン・グッドマンが監督を務めます。
多くのメジャーな作品や超大作にも出ているジェラルド・バトラーが出ているなら、外れはないという幻想を持っていました。
しかし、本作は完全なるジェラルド・バトラーの小銭稼ぎにしかなっておらず、往年のアクション俳優たちが辿っていく道を見たような感じです。
そもそも、邦題のダサさが目について嫌な予感がしていたが、やっぱりという感じで本作はジェラルド・バトラーじゃないと厳しい内容でした。
主人公が消息不明となった妻を必死に探していくが、その中で警察は相変わらず無能扱いというテンプレートを使っています。
結局、素人である主人公が先に妻のいる場所へたどり着いて、遅れて来た警察が後始末するだけの役割になってしまう。
本作においてジェラルド・バトラーはずっとブチ切れている感じで、違った意味でずっとピリピリしている感じでした。
ハッキリ言って、意味もなくブチ切れている状況や内輪揉めでブチ切れているシーンが長いと、それだけで観ていても面白くないです。
本作はまだ主人公だけが一人で動き回ってブチ切れているだけだからマシなので、そこら辺は最後まで鑑賞できるレベルでした。
全体的に安っぽい作りであるのは仕方ないとして、脚本に大きな問題があって謎解きのように見せて実は説明が足りないだけという感じでした。
何より物語を普通に進行させる力がないから、回想をねじ込んできた時点で尺稼ぎとなってしまっているところも良くなかったです。
ただでさえ主人公がキレ散らかしているシーンをずっと見せられるのに、解決にならない回想をねじ込まれるとテンポが悪くなるだけでした。
ジェラルド・バトラーも小銭稼ぎに走ってしまっているとは思いたくないが、こういうハズレの作品もある事を肝に銘じおこう。
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