作品データ
あらすじ
未知のウイルスのパンデミックにより、人類は滅亡の危機に瀕していた。
元特殊部隊の兵士だったジョン・ウッドは、ウイルス感染の疑いをかけられた妻を上官に殺害された事で任務を捨て森で隠遁生活を送っていた。
そんなある日、ジョンの元に一人の女性が助けを求め転がり込むと、彼女はウイルスに対抗できる唯一の血を持つ者と判明し、彼女をかつての上官から守る事になるのだった。
登場人物&出演者
・ジョン・ウッド(演:ダニエル・スティッセン)
代表作に『キング・アーサー/2017年版』、『The Siege』などがあります。
主人公。元特殊部隊の兵士。感染者と疑われた妻がストーン司令官に殺害される。ウイルスの抗体を持つ。
世俗から離れた生活をしていたが、マリアを匿った事から追ってきた特殊部隊を撃退した。
マリアの血がワクチンで世界に広める事を興味がなく、特殊部隊を迎撃する為に準備をする。
かつての仲間をあっさりと倒していき、ストーン司令官が兄だと判明して追い詰められる。
最後は絶体絶命の中で兄を一騎打ちで倒し、マリアが自ら捕まって助け出すと宣言していた。
・マリア・ジョンソン(演:オルガ・ケント)
代表作に『Vacanze di Natale a Cortina』、『Fuga di cervelli』などがあります。
ヒロイン。ストーン司令官に追われている。血にウイルスのワクチンを保有し、ストーン司令官から逃げ出した。
ジョンの家に到着して治療を受け、追跡装置が埋め込まれた事から一緒に襲撃に備えていた。
子供の頃に両親を亡くし孤児院で銃の使い方を学び、武装強盗で刑務所に入った過去を持つ。
ジョンとともに特殊部隊を迎撃する為に準備し、何度か捕まりながらも運良く切り抜いた。
最後はジョンを助ける為に自分から捕まると、新しい体制のリーダーに従うようになった。
・アダム(演:ロベルト・フォリン)
代表作に『ザ・コールデスト』、『バトル・オン・ザ・ボーダー/ノルディック極寒の攻防』などがあります。
ストーン司令官が率いる特殊部隊の男性隊員。かつてジョンと一緒に戦った。主に新人隊員の教育を担当している。
感染者を捕まえると、容赦なく処刑する役をやっていて、相手が子供であっても関係ない。
新人たちを叩きのめしたグラニットに文句を言うが、正論を言われた事で何も言い返せず。
逃げたマリアを捕まえる為に三人で出動して、相手がただの木こりとして舐めてかかった。
最後は待ち構えるジョンの反撃を食らい、マリアを人質にするも矢を受けて簡単に倒された。
・フェルツパット(演:スタニスラフ・アイエネフスキー)
代表作に『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』、『ホステル2』などがあります。
ストーン司令官が率いる特殊部隊の男性隊員。かつてジョンと一緒に戦った。グラニット同様にタトゥーがある。
特殊部隊の新人たちを見て、弱すぎるとしてグラニットと話すも使い捨ての駒と認識する。
先に送った部隊が全滅すると、ある程度の部下を引き連れるもジョンに一撃を食らっていた。
ストーン司令官に報告し、木こりがジョンと知ってタイマンで勝ちマリアを連れ出していく。
最後は目覚めたジョンと再びタイマンで優勢になるが、なぜか油断して首を折られて死亡。
・グラニット(演:マドレーヌ・ヴァル)
代表作に『ワンダーウーマン』などがあります。
ストーン司令官が率いる特殊部隊の女性隊員。かつてジョンと一緒に戦った。全身にタトゥーを彫っている。
特殊部隊の新人たちの教育を見ていたが、あまりにも弱くて自ら出て叩きのめしてしまう。
先に送った部隊が全滅すると、ストーン司令官とともに次の部隊についての報告を待った。
フェルツパットがマリアを確保した連絡が入り、応援として全部隊を率いて向かっていった。
最後はジョンを捕らえるもストーン司令官が倒されると、新しいリーダーに従っていた。
・ストーン司令官(演:ダニエル・ネーメ)
代表作に『マシンガン・ツアー/リトアニア強奪避航』、『The Underwater Realm』などがあります。
特殊部隊を率いる司令官。感染者を処刑して駆除する。過去にジョンの妻が感染者として目の前で処刑した。
ジョンが持つ抗体の実験体にするが、油断して逃げられてしまい、その後の行方は知らない。
ワクチンの血を持つマリアに逃げられると、部下を送るも謎の木こりに倒されてブチ切れる。
次々と部隊が全滅させられるが、マリアを確保した事から自ら出迎えに行く為に出陣する。
最後はジョンが弟だと判明し、挑発に乗ってタイマン勝負してあっさりと殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は元ボディビルダーとして活躍したダニエル・スティッセンが主演と製作を務めます。
この作品はファンス・エンジが監督、脚本、共同製作を務めています。
北欧が舞台となるパンデミック後の世界を描いた珍しい本格的なアクション映画だが、まさかの内容がないような作品でした。
主演のダニエル・スティッセンは超大作に出演しているが、ほとんど名前がクレジットされていないせいでほぼ無名と言える。
ボディビルダーが俳優にあるパターンとして、アーノルド・シュワルツェネッガーが第一人者と言えるが、残念ながら後続がいないのが現状である。
ダニエル・スティッセンのように元ボディビルダーとして筋肉を見せていくが、どうしてもアーノルド・シュワルツェネッガーほどのスター性はない。
本作ではアーノルド・シュワルツェネッガーというより、なんだかシルヴェスター・スタローンの『ランボー』を彷彿するような印象がありました。
ただ、作品はほとんどストーリーがないせいで、ただ襲ってきた敵を撃退するという同じようなパターンの繰り返しになりました。
しかも、大前提となるパンデミックの描写はナレーション程度でしかなく、ただ隠遁生活していた男が反撃という名の虐殺をしているだけでした。
とにかく、本作では人間の命は弾丸並みに軽く、ほぼ出オチで出てくる特殊部隊の兵士たちは本当に訓練を受けていたのか疑問しかない。
それにパンデミックの混乱した世界なのに、みんなお揃いの新しいボディアーマーをしているのに防弾仕様じゃないのは笑いを取りに来ているのかと思います。
もしかすると、北欧のアクション映画というのは80年代~90年代で時間が止まっているかのように、主人公の弾丸は当たるのにモブは銃撃する許されませんでした。
名前がある役は主人公と接戦になるも、なぜか油断して倒されるというパターンが繰り返されるなど、アクションもワンパターンで面白味がない。
最悪な事にラストの終わり方も続編を意識しているが、こんなスカスカな内容に次の作品を心待ちにしている人は少数派だろうと思います。
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