作品データ
あらすじ
ロンドンのクリスマスショップで働くケイトは、まるで仕事に身が入らず、生活の方も乱れきっていた。
そんな時、ちょっと風変わりな青年トムと何度も遭遇し、彼はその度に問題に直面しているケイトを色々な方法で励ましていた。
いつしかケイトはトムに惹かれていくが、二人の距離は一向に縮まらず、ついに彼に秘められた真実を知るのだった。
登場人物&出演者
・ケイト/カタリナ(演:エミリア・クラーク)
近年の出演作に『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』、『ボイス・フロム・ザ・ダークネス』があります。
主人公。クリスマスショップの店員。過去に重い心臓病を患うも移植手術で完全に回復。
家族は旧ユーゴスラビアから亡命してきて、母親を筆頭に関係がかなり悪く家に帰らず。
トムと出会った事で自暴自棄だった生活から脱却し、ホームレスたちの為に歌っていた。
移植手術のドナーがトムだと知るが、彼が支えてきたおかげで自分を取り戻していく。
最後はホームレスのシェルターでクリスマスパーティを開き、トムの分まで強く生きる。
・トム・ウェブスター(演:ヘンリー・ゴールディング)
代表作に『クレイジー・リッチ!』、『シンプル・フェイバー』などがあります。
自転車で配達をしている青年。落ち込んでいたケイトの前に現れて色々と励ましていく。
連絡する手段がなく、店にフラッと来てケイトを励ましながら街の様子を見せていた。
何日もケイトの前から姿を消すが、また現れるとホームレスのシェルターに案内した。
実は車の事故に巻き込まれ死亡するが、ドナー登録していて、ケイトに心臓を託した。
最後はケイトに正体が知られると、彼女の一部であると告白して、別れを告げた。
・サンタ/ファン・チンシン(演:ミシェル・ヨー)
近年の出演作に『イップ・マン外伝/マスターZ』、『クレイジー・リッチ!』があります。
中国系のクリスマスショップのオーナー。いつも仕事をサボるケイトに手を焼いている。
だらしない生活を送っていたケイトに呆れていたが、それでも彼女をクビにはしない。
心臓発作で倒れる前のケイトを高く買っていたが、手術後の堕落した彼女に落胆していた。
ケイトが戸締まりを忘れて泥棒に入られるが、保険が降りる細工をして彼女を許した。
最後は心変わりしたケイトのおかげで一目惚れした紳士と付き合い、パーティに来ていた。
・マルタ(演:リディア・レオナルド)
代表作に『陰謀の報酬』、『家族の波紋』などがあります。
ケイトの姉。心臓病を患っていたケイトが特別扱いされていた事に嫉妬している。
心臓の移植手術したケイトが別人になると、それまでの嫉妬と合わせて嫌っている。
両親の気を引こうと弁護士を目指し、二度目の昇進するも本心じゃないと吐いた。
実はレズビアンで女性の恋人と同居するが、両親に何も言えずずっと隠していた。
最後は恋人を両親たちに紹介して歓迎されると、同時にケイトとも仲直りしていた。
・アデリア(演:エマ・トンプソン)
近年の出演作に『メン・イン・ブラック/インターナショナル』、『レイトナイト/私の素敵なボス』などがあります。
ケイトやマルタの母親。旧ユーゴスラビアの内戦から亡命してきた。母国では歌手だったという。
現在では移民だという形見の狭い思いをして、強制送還に怯えているせいで引きこもり。
家出同然のケイトが帰っても理由が分かっておらず、いつもの暗い子守唄を歌っていた。
外に怯えていたが、ケイトに連れ出されて楽しんでいくと、気持ちが前向きになる。
最後は心変わりしたケイトにシェルターでのクリスマスパーティでケーキを作った。
・アイヴァン(演:ボリス・イサコビッチ)
代表作に『ブコバルに手紙は届かない』、『普通の人々』などがあります。
ケイトやマルタの父親。ロンドンでタクシードライバーをする。家にはほとんど帰らない。
旧ユーゴスラビアの内戦から逃れてイギリスへ亡命し、弁護士の資格が使えずにいた。
家に帰らない理由は弁護士として仕事ができず、タクシードライバーに不満を持つ。
マルタの昇進祝いに家へ久しぶりに帰るが、存在感がなくケーキももらえずにいた。
最後はケイトの心変わりで家族の絆を取り戻し、アデリアとも夫婦として復活した。
感想
[個人的な評価]
本作はイギリスのポップデュオ「ワム!」の同盟楽曲をモチーフにした作品となります。
監督を務めるポール・フェイグは『SPY/スパイ』や『ゴーストバスターズ/2016年版』で知られています。
そろそろクリスマスシーズンという事で、自分が今まで観ていなかった作品を観ようという意気込みでした。
結果として、まさの今の自分にとってど真ん中の剛速球ストレートが放り込まれると思わなかったです。
冷静に考えれば良作であって、感動する作品でもあるけど、実際の物語は先読みできてしまう単純なモノです。
ただ、個人的な感情を強くリンクしてしまったせいで、今回の評価はかなりの激甘になっています。
あらすじから大体の内容を予想して、主人公の事情を序盤で知ったら、予想がそのまま当たってしまいました。
予想できたからって何も偉くないのですが、そんな予定調和だと思われるシーンになぜか心を掴まれた。
主人公のケイトはかなりの自暴自棄な感じで、とても共感できず、そこまで自分をいたぶる意味がよく分からなかったです。
しかし、そこの好青年のトムが現れた事によって、ケイトの考え方が大きく変わっていく様子は分かっていても涙が止まらない。
もちろん、トムの正体はネタバレする前に分かっていたが、ようやく確信となるシーンでも感動をかなり持っていってくれた。
それまで後ろ向きな考え方だった主人公が変わって、自暴自棄だった生活から一変したラストの姿は観ている側としても嬉しい気持ちになりました。
そして、本作の出発点であるワム!の音楽が挿入されていくが、やはり、「ラスト・クリスマス」が流れた時はいい曲だと感じさせる。
今までのクリスマス映画は『ホーム・アローン』か『ダイ・ハード』だと思っていたが、ここに『ラスト・クリスマス』が入ってくるのは言うまでもないです。
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