作品データ
公開年月 | 2017/09/02 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | 工藤歩 |
脚本 | 西貴人、工藤歩 |
製作 | 張江肇、鈴木ワタル |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
15年前から続く怪事件は決まって5月10日に男性の変死体が発見されていた。
その共通点は被害者は電話に怯えていたという事で、これがメリーさんの呪いとして噂が飛び交っていた。
ルポライターの井ノ岡亜紀はそんな噂を信じていなかったが、弟の哲平がメリーさんに狙われた事で状況が変わっていくのだった。
登場人物&出演者

代表作に『DOCUMENTARY of AKB48』シリーズがあります。
主人公。ルポライター。記事の為に15年前の事件を霊能者の坂本郡司に霊視を頼む。
しかし、坂本から事件性がないと言われ、大して情報を得られずその場から立ち去った。
メリーさんの取材で話しを聞いた厚子がやって来て、事件のカギを握る男の存在を聞く。
更に弟の哲平は何者か追われると、ついに口裂け女とメリーさんに狙われてしまう。
すべての元凶が坂本で怨霊たちが潰し合いで解決するが、自身も怨念に囚われ口裂け女に。

代表作に『5つ数えれば君の夢』、『青空エール』などがあります。
亜紀の弟。結婚を控えているが、亜紀に金を借りようとするもその度に説教されていた。
しばらくすると電話が突然鳴り出すと、それはメリーさんからの電話だと気づき姉の元へ。
坂本の力を借りながら事件の真相を暴こうとするが、カギを握る渡辺に遭遇する。
元凶が坂本だと知るも殺されるところで怨霊たちの戦いで逃げ出すも右足を負傷した。
最後は婚約者とともに亜紀と会うはずが、口裂け女になった彼女に婚約者が殺される。

代表作に『元気屋の戯言』、『真白の恋』などがあります。
霊能者。亜紀が持ってきた15年前の事件について霊視をするが大した情報を教えない。
メリーさんによって厚子が殺され、逃げていた亜紀たちをなんとか救い出した。
手がかりを探す為に亜紀を口裂け女の正体であるキョウコが殺された現場へ連れて行く。
実はキョウコとアキコの姉妹と関係を持っていて、二人が怨霊になった元凶だった。
最後は口裂け女のキョウコが怨みを募らせ、鎌によって殺されてしまう。

代表作に『恋の渦』、『溺れるナイフ』などがあります。
五年前に恋人のアキオをメリーさんに殺されている。その調査を亜紀に依頼した。
しかし、事件ではなく事故として処理される事に不安を持ち、独自に調べていた。
そこで真相のカギを握る男、渡辺突き止めて亜紀と哲平にメリーさんの正体を口にする。
だが、そこへメリーさんがやって来て、持っていたノコギリで自殺を強いられた。

代表作に『感染列島』、『リアル鬼ごっこ4』があります。
メリーさんの事件に関わっているキーパーソン。グレーの帽子を被って右足を引きずる。
メリーさんの正体である安村アキコの恋人だと厚子に勘違いされていた。
実は坂本の兄だったが、頭がイカれていて弟を捕まえて死者の為に殺そうとした。
結局は哲平の邪魔が入ってしまい、解き放たれた坂本によって殺されてしまう。

本作が長編映画デビュー作となります。
電話をかけて出た人に出現する場所を教える。念力で対象者の動きを操作する。
姉の恋人であった坂本に好意を持ってしまい、いつしか関係を持つようになる。
それを姉にバレてしまうと、鎌によって切り刻まれ、メリーさんとして復活した。
最後は口裂け女となった姉と戦うが、一歩及ばず鎌の餌食になって消滅した。

本作が長編映画デビュー作となります。
マスクを取ると裂けた口を見せつけ、どこまでも追いかけて手に持った鎌で殺す。
出会った坂本と恋に落ちて、順調な交際を重ねていたが妹の存在により壊れてしまう。
坂本と一緒にいた妹を許さず、手にした鎌で殺し、自分で口を裂いて自殺した。
最後はメリーさんとなった妹と戦い、隙を突いて倒し、坂本にトドメを刺して消滅した。
感想
[個人的な評価]
本作はブロードウェイが放つ『VSホラーシリーズ』の第二弾となります。
まず、本作を作ったブロードウェイは初耳だし、『VSホラーシリーズ』も初耳です。
単純に新作だったので借りたが、まさかシリーズの二作目だと思わなかった。
一作目は『口裂け女 vs カシマさん』という夢の怨霊対決を展開させています。
これはどう考えても『貞子 vs 伽椰子』をパクっているようにしか思えない。
つまり、本シリーズは二匹目のドジョウを狙った作品であるが、基本的に低予算なので内容は察するに余りある。
残念ながら一作目を鑑賞していないが、本作は独立しているので問題はないと思う。
ただ、久々に作品の情報が少なく、登場人物の名前さえも探すのが大変なぐらい誰も観ていないし、レビューもしていないレベルである。
だからこそ本ブログでちゃんとしたレビューを書こうと思ったが、内容はかなり薄いです。
都市伝説として流行した「口裂け女」は有名で、ある意味、本作の主人公でもある。
それに対する「メリーさん」も都市伝説だが、「口裂け女」と比べて知名度が落ちる。
両者が登場した時の演出は意外に良くて、メリーさんが顔を見せた時のグロテスクさは合格点をあげてもいいと思います。
口裂け女もマスクを取る時の一連の流れも悪くなく、カット割りが効果的に演出されていた。
本作は確かに低予算であるが、ちゃんと工夫した怨霊たちの登場場面に凝っているのが非常に伝わってきました。
それだけにクライマックスでのグダグダが非常にもったいないし、伏線が弱いので「?」という感じになってしまうのが痛い。
主人公の亜紀を演じた高城亜樹は意外に演技が良かったけど、走る姿がブサイクすぎるし、顔のアップだと鼻にしか目が行きません。
対して弟の哲平を演じた渡辺佑太朗はずっと怯えているだけでほとんど役に立たなかった。
霊能者の坂本については微妙な印象で、クライマックスでの変貌ぶりで更に微妙さが増しました。
本作は怨霊たちの登場は一番の盛り上がりで、そこから右肩下がりにつまらなくなった。
こういう作品はゴミ映画になる可能性が高い中で、なかなか頑張っている方だと思いました。
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