作品データ
あらすじ
非常勤から小学3年生の学級担任になった結衣は、不登校を続けている生徒・佐伯俊雄の自宅を訪問する。
佐伯家に到着した結衣は母親・伽椰子に迎えられるが、いないはずの俊雄の歌声を聞き、不気味な雰囲気から思わず逃げ出してしまう。
その日を境に結衣の身にも不可解な現象が起こり始め、同棲していた恋人の直人も巻き込んで呪いの家の真実が明るみになるのだった。
登場人物&出演者
・生野結衣(演:佐々木希)
代表作に『ハンサム★スーツ』、『呪怨/ザ・ファイナル』などがあります。
主人公。非常勤の教師。前任者が辞職した事から、教頭から学級担任を任されて喜んでいた。
出席簿から俊雄が7日間も休んでいる事を知り、教頭に聞くも答えをもらず独自に連絡する。
俊雄の様子を見に行くつもりで一軒家に行くと、伽椰子に出迎えられるも不気味さで逃げた。
知らずに呪いを受けて徐々に侵食されるも気づかず、先に直人が呪い殺されて呆然とした。
最後は一軒家に行くと屋根裏で伽椰子を見つけ、俊雄との連携で呪いの世界に連れ出された。
・宮越直人(演:青柳翔)
代表作に『メンゲキ!』、『ROAD TO HiGH & LOW』シリーズなどがあります。
結衣と同棲している恋人。映画の脚本家を目指している。ようやく脚本が気に入ってもらって光明が見えていた。
念願の学級担任となった結衣から話しを聞くと、それを祝う為に特別なデートをしていた。
結衣が前任者の資料から不登校になる俊雄の話しを聞いて、教師の大変さを軽く見ていた。
次第に結衣がおかしくなって、独自に俊雄や家について調べると、19年前と同じ少年と知る。
最後は事件の詳細を知って結衣を心配するが、伽椰子によって首を折られて死亡してしまう。
・七海(演:トリンドル玲奈)
代表作に『リアル鬼ごっこ』、『任侠野郎』などがあります。
女子高校生。仲の良い友達に空き家となった曰く付きの一軒家に連れ出され、当初はビビっていて拒否していた。
過去に俊雄という子供が押入れに放置された状態で遺体として見つかった一軒家と知った。
家の中に入って2階から子供の歌を聞いて部屋に入ると、異様な状態になってビビっていた。
一緒に入った友達が一人消えてしまうと、もう一人の家に行くも狂っていて慌てて逃げ出す。
最後は電車の帰りに消えた友達に遭遇して、一軒家に瞬間移動し、どこかへ連れ出された。
・竹田京介(演:袴田吉彦)
代表作に『二十才の微熱』、『静かなるドン/新章』などがあります。
不動産業を営んでいる男。19年前に俊雄が放置されて死んだ一軒家を引き取り、曰く付きとして売りに出していた。
伽椰子と剛雄が一軒家に興味を持って妻が案内すると、そこで知らずに呪いを受けてしまう。
更に妹までも一軒家へ勝手に入ってしまい、俊雄に強烈な呪いで殺されて連れ去られていた。
最後は真相を確かめに来た直人に10年前の話しをして、家に関わるべきじゃないと警告した。
・佐伯俊雄(演:小林颯)
代表作に『呪怨/ザ・ファイナル』、『ビブリア古書堂の事件手帖』などがあります。
伽椰子の息子。7日連続で欠席していた事で、新たに学級担任となった結衣が家まで訪ねて来てしまう。
その正体は19年前に死んだ俊雄であり、呪いを持ちながら伽椰子の子供として生まれていた。
仮の父親だった剛雄が伽椰子を殺害すると、猫を電子レンジで殺されるが、自身は助かった。
真相に迫った直人を伽倻子が呪い殺し、家を再び訪ねてきた結衣の前に生きた姿で現れる。
最後は伽椰子を結衣に見つけさせて解放させると、二人で彼女を呪いの世界に連れ出した。
・佐伯伽椰子(演:最所美咲)
代表作に『呪怨/ザ・ファイナル』、『クリーピー/偽りの隣人』などがあります。
夫の剛雄と曰く付きの一軒家を購入し、子供が死んでいた事を気にせず、ひと目見ただけで気に入ってしまう。
誰よりも子供が欲しくて日記に書いていたが、なかなか授かる事ができず徐々に病んでいく。
ついに子供ができるが、それは過去に放置されて死んだ俊雄であり、父親にまったく懐かず。
夫から俊雄の存在を怪しまれると、正直に言ってしまったせいで首を折られて殺された。
最後は結衣に自分がいる屋根裏まで誘導し、俊雄とのコンビによって呪いの世界に連れ出す。
感想
[個人的な評価]
本作は清水崇監督が作り出した『呪怨』シリーズをリブートした作品となります。
この作品は二部作という形で作られており、翌年にはシリーズの完結編となる『呪怨/ザ・ファイナル』が公開されています。
リブートという事でこれまで公開されたビデオ版、劇場版の流れをまとめた新たな作品として作られています。
以前の作品と大きく違うのは時系列をいじったような展開になっていて、現在進行系と過去が混ざったような構成になっています。
家に入ったら呪いを受けて、問答無用に命を取られるだけじゃなく、体をどこかへ連れて行かれるというルールは同じである。
更に本作では不動産屋が家を取り壊して更地にしてしまい、それで呪いの連鎖が終わるという解決方法を見出していた。
しかし、伽椰子と俊雄の呪いはそう簡単に消えるワケじゃなく、別の家を拠点として新たに始まっていくという感じになります。
それこそサブタイトルにある「終わりの始まり」という意味を出していて、一度始まったら永遠と呪いが続いていくという感じだろう。
主人公は初めての学級担任で責任感を出そうとして、不登校の生徒を訪ねたが、そもそも間違いの始まりとなってしまう。
別の視点では悪ふざけで家に入った女子高生たちが呪われ、全員が連れ去られるという呪いの恐ろしさを表現しています。
同じくジャパニーズ・ホラーを牽引していた『リング』では、条件さえ満たせば命が助かるけど、このシリーズは家に入っただけで呪い殺される理不尽さがあります。
リブートなのでシリーズの顔となる伽椰子の設定が少しだけ変わっていて、彼女ではなく、俊雄が源になっているせいで登場回数が少なかった。
逆に俊雄がメインとなっているから、あっちこっちに出現して主人公たちを恐怖のどん底に落としていくような展開になる。
相変わらず怖さはまったくないシリーズであるが、ジャパニーズ・ホラーを盛り上げた作品のリブートとして大甘に評価したいところです。
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