【事故物件ゾク/恐い間取り】VD-1077

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作品データ

公開年月 2025/07/25
ジャンル ホラー
原作 松原タニシ 『事故物件怪談/恐い間取り』
監督 中田秀夫
脚本 保坂大輔
製作 新垣弘隆、宇高武志、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

タレントになる夢を諦めきれず福岡から上京した桑田ヤヒロは、ひょんな事から「事故物件住みますタレント」として活動していく。
テレビ番組やSNSのネタを求めて様々な事故物件を転々とし、それぞれ隠された謎についてヤヒロは調査するも取り憑かれやすい体質のせいで怪奇現象が降りかかる。
やがてヤヒロはある事故物件で想像を絶する恐怖に直面し、衝撃の真実を突き止めるのだった。

登場人物&出演者

桑田ヤヒロ(演:渡辺翔太)

代表作に『HOT SNOW』、『おそ松さん』などがあります。

主人公。タレントを夢見て福岡から上京した青年。自ら「事故物件住みますタレント」として活動を始める。

事故物件による呪物で苦しむが、CM撮影でエキストラとなって花鈴と出会って親しくなる。
神室に目をつけられて相談相手となっていくが、花鈴は要注意人物と言われるも信じられず。
倒れた母親の為に実家へ帰ろうとして、花鈴が急にいなくなって藤吉の遺体を見つける。
最後は実家に帰らず活動を続けていくと宣言し、花鈴から応援をして憧れの人物と再会した。

春原花鈴(演:畑芽育)

代表作に『うちの弟どもがすみません』、『君がトクベツ』などがあります。

ヒロイン。女優を目指している。普段はスナックでホステスとして生活費を稼いでいる。

CM撮影のエキストラとして偶然にもヤヒロとカップルとなり、その後は仲良くなっていく。
ヤヒロに幽霊が取り憑いていると知って心配する一方で、なぜか彼に惹かれていく事に。
実は父親が藤吉清であり、妻の再婚相手を殺してしまったせいで疎遠になってトラウマに。
最後は無意識に父親の遺体まで導かれて弔い、今後も活動するヤヒロを応援していく。

神室日和(演:山田真歩)

代表作に『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』、『永い言い訳』などがあります。

心霊研究家。とある番組のオーディションでヤヒロの自己紹介から彼に何か取り憑いているとなぜか察知する。

オーディション後の廊下で会うと、彼が優しい事から取り憑かれやすいと警告をしていた。
ヤヒロが住んでいたマンションに呪物があるとして、すぐに引っ越すように怒鳴っていた。
シェアハウスにいるお婆さんは厄介だと話し、海斗に取り憑いた事について問題視していた。
最後は酔っ払っていたせいで、花鈴は要注意人物だとしてヤヒロに軽く警告していた。

大宮憲明(演:正名僕蔵)

代表作に『それでもボクはやってない』、『ジェネラル・ルージュの凱旋』などがあります。

ヤヒロが「兼続行吉のそこにはいくな」の番組中継でレポーターとして訪れる「いわくつきの古旅館」の主人。

番組の取材の為にやって来た撮影隊に対して、予定していた通りにできないと断っていた。
プロデューサーからお金を手渡されると、渋々と納得して部屋の神様にお願いをしていた。
最後は病気の娘を殺害した母親の部屋だとバレると、すぐに封鎖してヤヒロの話を否定した。

小山拓巳(演:加藤諒)

代表作に『ギャングース』、『パタリロ!』などがあります。

ヤヒロが入居する「降霊するシェアハウス」の同居人。シェアハウスにやって来るヤヒロを歓迎していた。

ヤヒロがやって来ると、シェアハウスという事で火曜日のゴミ出し担当を割り振っていた。
お婆さんの話を聞くべくみんなで降霊術をするべく、ヤヒロを中心にセッティングした。
最後は天井から血が海斗の顔に滴り落ちて、発狂する彼を必死に抑えて介抱していた。

久米海斗(演:金田昇)

代表作に『ビリーバーズ』、『ウルトラマンアーク/THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』などがあります。

ヤヒロが入居する「降霊するシェアハウス」の同居人。軽い調子でシェアハウスに来るヤヒロを迎える。

ヤヒロが夜に部屋からお婆ちゃんの声が聞こえると話し、降霊術を試すと言われて賛同する。
みんなで降霊術のセッティングをすると、天井から血が滴り落ちて急に発狂してしまう。
最後はお婆さんに取り憑かれ、シェアハウスの屋上から飛び降りるも一命を取り留めていた。

山中充輝(演:滝藤賢一)

近年の出演作に『遥かな町へ』、『風のマジム』などがあります。

ヤヒロが上京前に働いていた工場の工場長。11年間も社員として勤めてきたヤヒロを高く評価している。

ヤヒロを昇進させて製造主任を任せるべく話をするが、タレントになりたい彼の話を聞いた。
当初は甘い世界じゃないと否定するが、実は自身もかつて俳優を目指していた事があった。
結果的にヤヒロの強い信念から否定しきれず、知り合いの芸能事務所の社長の名刺を手渡す。
最後はヤヒロが接触した藤吉ではなく、別の人だと発覚するも中途半端な電話で心配した。

藤吉清(演:吉田鋼太郎)

近年の出演作に『ショウタイムセブン』、『【推しの子】/The Final Act』などがあります。

ヤヒロが所属する芸能有限会社「フジプロ」の社長。雑居ビルの一室に事務所を構えている。

ボロボロで古い事務所であり、何も知らないヤヒロに甘い世界じゃないと説明していた。
ヤヒロに「事故物件住みますタレント」から始めさせ、徐々に仕事が増えてウハウハになる。
その正体は花鈴の父親で元俳優であり、妻の再婚相手を誤って殺して刑務所に入ってしまう。
最後は遺体となった状態でヤヒロと花鈴に見つかり、ようやく成仏する事ができて満足した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は松原タニシによる原作『事故物件怪談/恐い間取り』の第二弾の実写映画となります。
この作品は過去に「ジャパニーズ・ホラー」を牽引した中田秀夫が前作に引き続き監督を務めています。
近年では心霊番組が以前よりも減ってしまっているせいで、松原タニシのような人物が逆に注目されました。
前作である『事故物件/恐い間取り』が微妙にヒットしたおかげで、派生作品や続編となる本作が作られました。
しかしながら、近年の「ジャパニーズ・ホラー」は右肩下がりで劣化しており、ギャグと見分けがつかなくなっています。
そのブームを牽引した一人でもある中田秀夫が監督を務めるが、残念ながら本作はまさにそれを象徴しています。
序盤からの雰囲気は悪くなく、一軒目の事故物件のエピソードについてはしっかりと作られていました。
ちょっとだけ期待できると思ったら、2軒目から急激に下り坂となって必要性をまったく感じないエピソードとなりました。
最大の問題は主人公とヒロインの関係性であり、社長がすでに死んでいて幽霊というオチは良くても他があまりにも酷すぎた。
主人公とヒロインが偶然すぎる再会に辟易するだけならいいが、まさかの感動話に持っていくとは思わなかった。
あくまでホラー映画として鑑賞しているのに、なぜかハートフルな物語を観せられて一気に萎えてしまった。
中田秀夫監督はもう純粋なホラー映画を撮れる能力がなく、こういう人間ドラマでごまかす手法を使う事にガッカリしました。
そもそも、前作はそこまで面白い作品ではなく、話題性のみでヒットしたと言っても過言ではありません。
スピンオフや類似作品はまだホラー映画をやっている印象で、本作は大きく踏み外しているとしか思えず怒りを通り越して呆れました。
どうやら「ジャパニーズ・ホラー」はまだ暗黒時代であり、まだまだ復活する兆しはないと納得させる駄作でした。

コメント

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