作品データ
あらすじ
1935年、考古学者インディは上海のマフィアとの取引が決裂し、その場に居合わせた歌手ウィリー、相棒のショート・ラウンドとともに飛行機で追っ手から逃げるもインドへ流れ着く。
そこで出会った老人に村へ案内されると、シヴァ・リンガムと呼ばれる秘石が邪教集団に奪われ、村の子供たちを連れ去れたという。
村人たちから“救世主”だと言われたインディたちはシヴァ・リンガムと子供たちを取り戻す為に邪教集団の本拠地であるマハラジャがいるパンコット宮殿へ向かうのだった。
登場人物&出演者
・インディ/インディアナ・ジョーンズ(演:ハリソン・フォード)
代表作に『スター・ウォーズ』シリーズ、『ジャック・ライアン』シリーズなどがあります。
主人公。上海でラオ・チェーとの取引が決裂し、相棒であるウー・ハンを失ってしまう。
ラオ・チェーの追撃と罠から逃れ、インドの小さな村へと流れ着き救世主と思われる。
村の惨状を目の当たりにして放っておけず、本当に救世主として立ち上がる事になる。
ショーティとのコンビは素晴らしく、ウィリーとのロマンスもチグハグながらは面白い。
やはり、最後は主人公として悪役のモラ・ラムとの対決でドキドキとさせられる。
・ウィリー(演:ケイト・キャプショー)
代表作に『スペースキャンプ』、『理由』があります。
ヒロイン。上海のクラブ“オビ=ワン”の歌姫。インディとマフィアの抗争に巻き込まれる。
都会育ちで汚らしいインディやショーティに対して嫌悪感を示していた。
巻き込まれる形でインドにたどり着いても、文句とヒステリーを起こすばかり。
しかし、次第にインディの強さに惹かれていき、最終的に心を通わせる事になる。
なんと言っても、パンコット宮殿での食事会で見せるリアクションの数々が素晴らしい。
・ショーティ/ショート・ラウンド(演:キー・ホイ・クァン)
代表作に『グーニーズ』、『パッセンジャー/過ぎ去りし日々』などがあります。
インディに拾われた戦災孤児。インディとは対等な関係で良き相棒で良き友人である。
子供ながら車の運転をして狭い通路でも最小限の被害に抑える大人顔負けの技術を持つ。
インディは友人で相棒であるが、同時に父親のような存在であり彼を尊敬している。
洗脳されたインディの正気を取り戻させる為に火を向けた時の悲しげな表情は印象的。
・ウー・ハン(演:デヴィッド・イップ)
代表作に『007/美しき獲物たち』、『サイキック・ハンター』がある。
インディの相棒。クラブではウェイターに扮してインディをサポートする。
シャンパンの開ける音がして油断すると、それに乗じたチェンの銃撃に倒れてしまう。
インディに抱かれて、死ぬ直前に天国で会おうと言って絶命した。
・チェン(演:チュア・カー・ジョー)
本作が映画デビュー作となっています。
中国マフィアであるラオ・チェーの息子。ヌルハチの遺灰の取引で同席する。
インディの相棒ウー・ハンをシャンパンが開く音とともに隠していた銃で撃った。
笑っていたところで、立ち上がったインディにより鳩肉の串で文字通り串刺しにされる。
・カオ・カン(演:リック・ヤン)
代表作に『トランスポーター』、『アメリカン・ギャングスター』がある。
中国マフィアであるラオ・チェーの息子。取引する以前に奪おうとして返り討ちに。
左手の指を失っていて、それをインディに指摘されて不快感を示していた。
クラブから逃げだそうとしたインディに向けて、トミーガンを笑いながら撃っていた。
・ラオ・チェン(演:ロイ・チャオ)
代表作に『燃えよドラゴン』、『死亡遊戯』などがあります。
中国マフィアのボス。インディにヌルハチの遺灰を探し出すように依頼していた。
インディに毒を盛るが、グチャグチャになって結局はウィリーが解毒剤を拾う事に。
あと一歩でインディを追いつめるも、彼が乗った飛行機は傘下の関連会社で墜落させる。
・ブランバート大尉(演:フィリップ・ストーン)
代表作に『シャイニング』、『ベイビー・オブ・マコン』がある。
イギリスのライフル部隊の大尉。インドの視察時にパンコット宮殿を訪れていた。
マハラジャに呼び出されて食事会に行くが、テーブルにあった子ヘビを指で払っていた。
パンコット宮殿での異常を察知して、部隊を引き連れてインディたちのピンチを救う。
・チャタ・ラル(演:ロシャン・セス)
代表作に『ガンジー』、『ストリートファイター』などがあります。
マハラジャに仕えるパンコット宮殿の宰相。丁寧な口調でインディたちを出迎えた。
実はサギー教の信者でパンコット宮殿の地下で行われた儀式に参加していた。
洗脳から正気を取り戻したインディを刺し殺そうとするが、ハンドルに体を挟まれる。
どうやら、その後はケガを負いながらも宮殿の財宝を手にして逃げ出したという。
・リトル・マハラジャ/ザリム・シン(演:ラジ・シン)
代表作に『火の道』、『Kranti』などがあります。
パンコット宮殿のマハラジャ。サギー教のチャター・ラルに操られていた。
洞窟で抵抗していたインディの人形を使い、苦しめて動きを遠くから封じていた。
ショーティにボコボコにされ、火を当てられて正気を取り戻し脱出の道を教える。
・モラ・ラム(演:アムリッシュ・プリ)
代表作に『ガンジー』、『ダラパティ/踊るゴッドファーザー』がある。
邪神カーリーを崇拝する「サギー教」の司祭。呪文を唱えながら生きたまま心臓を奪う。
サギー教の絶対的な司祭であり、彼がやる事に関して信者たちは黙って従うだけの存在。
インディを洗脳する血を飲ませるなど、人智を越えた力を持っている恐ろしい人物。
クライマックスで崖にぶら下がった橋でインディとシヴァ・リンガムの取り合いになる。
落ちたシヴァ・リンガムを掴むも熱さで橋から手を離し、川にいたワニに食われる。
感想
[個人的な評価]
『インディ・ジョーンズ』シリーズにおいて二作目となります。
80年代というのは映画業界が好調だった事もあって、次々とシリーズ化されました。
ちょっとヒットしただけでもすぐに続編を作るのが常套手段と化していた。
現代では前もって三部作と宣言して製作する事が多くなっているが、当時は一作完結というつもりで作られています。
あとは製作者の遊び心で続編を臭わせるような終わらせ方をしていたが、当然のようにその後の構想はまったくありません。
この『インディ・ジョーンズ』シリーズも時代の流れに乗り、最終的には三部作として物語を終える事になります。
前作でも語っていますが、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』はシリーズの作品として認めていません。
さて、この作品を語る上でどうしても言っておかないといけない事があるけど、本作は今まで鑑賞したきた映画の中でナンバー1です。
これは映画の出来はもちろんですが、それ以上に物心がついた時に最初の記憶に残っている映画だからです。
父親がレンタルビデオを借りてきて何も知らないまま鑑賞し、そこで大きな衝撃を受けた事を今でも覚えています。
ですから、これから先どんな名作を観たとしても、本作を超える事は決しないだろうと思う。
それぐらい本作は自分にとって映画の原点であり、死ぬまで忘れない作品なのです。
だから本作のレビューに正当な評価ができないという点を留意して頂きたいと思います。
そもそも『インディ・ジョーンズ』シリーズは、当時の子供だけではなく、大人までも夢中にさせるアドベンチャー映画でした。
主人公であるインディ・ジョーンズはヒーローであり、誰もが憧れる男性であり、夢と希望を与えたキャラクターでもある。
本作を思い出すだけでも気分が盛り上がり、どんなに落ち込んでも本作を鑑賞するだけで元気になれます。
それほど本作には良い思い出しかなく、大好きなアメコミ映画やゾンビ映画でも超えられない高くそびえる壁の向こう側にある作品である。
特に衝撃的だったのは、生きている人間から心臓を抉り取るモラ・ラム司祭の特異な力。
子供だったからこそ、その衝撃は凄まじく、本作を思い出す度にフラッシュバックするほど鮮明な記憶として残っています。
それに加え、マハラジャのパンコット宮殿で出された数々の料理も子供心には衝撃すぎた。
あとはインディの相棒として登場したショート・ラウンドの存在が大きく、彼に当時の自分は感情移入して映画の世界に入り込む事もできた。
そして、連続冒険活劇として飽きさせない展開、適度なコミカル、衝撃的な映像など、個人的に完全無欠のエンターテインメント作品だと思っています。
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