作品データ
あらすじ
自主制作映画を作るサイトーやナミエたち映画研究会は、新入りで実力のあるナナミを迎えて廃工場での撮影しようとしていた。
撮影が順調に進んでいくと、殺人鬼に追われる中で別の撮影クルーだと判明して、ナミエとナナミはバイトと間違われて現場に入ってしまう。
当初はAVの撮影だと思っていた二人だが、本物の殺人が始まるとスナッフフィルムと知って逃げ出そうとするのだった。
登場人物&出演者
・ナミエ(演:髙江洲波江)
代表作に『いけにえマン』などがあります。
映画研究会のカメラマン。ガタイがいいという理由で殺人鬼の役をやるが、本当はカメラマンをやりたい。
ナナミの加入で自分の立場が薄くなってしまい、廃工場では彼女が監督となって従った。
本物の殺人鬼が出たとして逃げるが、AVの撮影と思いバイトをするも殺人と知って引く。
ナナミが捕まって一人だけ逃げ、ヤスダたちと合流して反撃する為に力を合わせていく。
最後はオオサコやカイを倒し、卒業後はプロの撮影現場に出てカメラマンを目指している。
・ナナミ(演:田辺奈菜美)
本作が長編映画デビュー作となります。
映画研究会に新人として入ってきた。好きな映画は『キャプテン・スーパーマーケット』で監督とカメラマンをやりたい。
撮影が始まるとサイトーたちのレベル低い演出について、当たり前のように助言していた。
廃工場での撮影でサイトーが来られないと知り、監督を申し出るも殺人鬼を見て逃げた。
AV撮影と思ったらスナッフフィルムだと分かって、逃げようとするも捕まってしまう。
最後は死んだふりをして油断させ、ナミエたちのピンチに現れ、卒業後は映画監督となる。
・ヤスダ(演:安田ユウ)
代表作に『スマホを拾っただけなのに』、『黄龍の村』などがあります。
映画研究会で俳優をしている。チャラチャラした態度で映画はよく分かっていない。悪いヤツではない。
新しく入ったナナミを一目で気に入ると、ずっと褒めてなんとか距離を縮めようと務める。
映画の知識がない状態で言われた通りにやって、廃工場での撮影では誰よりも張り切る。
別の撮影クルーがAVだと確信するが、声をかけた出演者が勝手に死んで隠蔽をしていく。
最後はナミエたちと協力して反撃して倒し、数年後は引っ張りだこの有名な俳優となる。
・もっさん(演:山本愛生)
代表作に『BOY』、『宮田バスターズ』シリーズなどがあります。
映画研究会で撮影や照明を担当し、たまに出演している。ナナミが来ると興味津々で話しを聞いていた。
ナナミを加えての撮影ではカメラマンをやっていると、彼女からの助言で演出が良くなる。
廃工場での撮影でサイトーが腹痛で来ず、ナナミが監督する事で続行するもビビっていた。
別の撮影クルーがAVと確信したヤスダの言葉を肯定するなど、アングラの知識がある。
最後はナミエたちと反撃に出て生還すると、卒業後はすぐに結婚してすでに子供ができた。
・スミレ(演:上埜すみれ)
代表作に『境界カメラ』シリーズ、『オカルトの森へようこそ/THE MOVIE』などがあります。
映画研究会で録音を担当している。撮影が終わるとすぐに打ち上げと言って、サイトーにおごらせている。
新入りのナナミが入ってくると、下心満載のヤスダを避けながら自己紹介をしていた。
廃工場での撮影でサイトーが腹痛で欠席し、代わりにナナミが監督となって続行していく。
本物の殺人鬼と思って逃げるが、ヤスダからAVの撮影をしていると言われて興味を持つ。
最後はスナッフフィルムだと分かってナミエたちと反撃で生還し、卒業後は田舎に帰った。
・サイトー(演:齊藤友暁)
代表作に『スマホを拾っただけなのに』、『野球部に花束を』などがあります。
映画研究会のリーダーで監督。卒業したシラハタから殺人鬼のマスクをもらい、メンバーと新たな映画を撮っていた。
新しくメンバーとして加入したナナミを出迎え、みんなと一緒に自己紹介をしていた。
映画の撮影ではナナミの助言を素直に受け入れるが、廃工場での撮影を予定していた。
コンビニの廃棄弁当で腹を下して現場に出られず、監督を申し出たナナミに任せていた。
最後は数年後となって映画を撮らず、社会人として営業職で忙しい毎日を過ごしている。
・オオサコ(演:大迫茂生)
近年の出演作に『戦慄怪奇ワールド/コワすぎ!』、『先生!口裂け女です!』などがあります。
スナッフフィルムを撮っている映画監督。いかつい見た目でプロとして面白い映像を撮る熱意を持つ。
ナミエたちがバイトとして現場に来ると、最初の殺人鬼が始まると良い出来栄えに満足。
二本目を撮ろうとして出演者を迎えに行くナミエたちを止め、バイトじゃないと知った。
カイとナミエたちを殺すシーンを撮ろうとするが、まさかの反撃を受けて慌ててしまう。
最後は逃げようとしてナミエたちに追い詰められると、腹部を何度も刺されて死亡した。
・カイ(演:甲斐まり恵)
代表作に『仮面ライダー』シリーズ、『燃えよ剣』などがあります。
スナッフフィルムを撮っている女性プロデューサー。常に目つきがバキバキになって圧力を持っている。
殺人鬼と勘違いして逃げ回っていたナミエたちを見て、バイトだと勘違いし現場に迎える。
本当のバイトがやって来ると、ナミエたちが偽物と知ってオオサコと組んで映画を撮る。
ナミエたちの反撃でオオサコやスタッフが殺されると、ブチ切れて自分から出ていった。
最後はナナエと対決して勝利したと思ったら、油断して一撃を食らって死亡してしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は『いけにえマン』と同時上映した作品となります。
この作品は『スマホを拾っただけなのに』や『列島制覇』シリーズで知られる中元雄が監督、脚本、製作を務めています。
前作となる『いけにえマン』は個人的にあまりハマらず、カルト映画を利用して作っているところが好きではなかったです。
完全に監督の趣味に付き合うような状態になってしまうが、これは好き嫌いでハッキリと分かれてしまいます。
なので、前作についてはまったく評価できないが、今回はオリジナルで勝負しているので同じテイストでも面白さが変わっています。
前作は王道のホラー映画を敢えて外したような展開で、本作も同じでもカルト映画に頼らないから個人的にとても面白いと思いました。
何より大迫茂生が出ていたのは大きいし、ちゃんと彼が持つ恫喝するようなキャラクターをしっかりと見せていました。
意外だったのはぶっ飛んだプロデューサーを演じた甲斐まり恵のヤバそうな感じも、ラストボスとしても相応しかったです。
どうやら『いけにえマン』は自主制作映画で好き放題やっていたが、本作は劇場版として作っているから土台が違っていた。
撮影現場に行ったら本物のスナッフフィルムを撮っているヤバい人たちがいて、主人公たちが反撃して倒すところも前作と同じでも全然違っていた。
あくまで超低予算での映画ですが、やれる事は限られてしまうが、本作は前作のダメな部分をしっかりとカバーしていました。
やはり、映画は超低予算であっても、他人の力を借りずに監督や脚本の力でやるべきですし、ハッキリとタイトルを出さない方がいいと感じました。
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