作品データ
公開年月 | 2019/02/22 |
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ジャンル | アクション |
原作 | なし |
監督 | レ・ヴァン・キエ |
脚本 | レ・ヴァン・キエ、A・タイプ・マシン、ほか |
製作 | ゲイリー・ハミルトン、ライアン・ハミルトン |
製作国 | ベトナム |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
ハイ・フォンは父親から格闘技を叩き込まれ、ホーチミンで用心棒を務め、娘ができると夜の街を後にしていた。
10年後、腕っぷしの強さから金の取り立て屋をしていたハイ・フォンだったが、その噂で小学校に通う娘のマイがイジメを受けていた。
そんなある日、市場でのトラブルから一人で川にいたマイを何者かに連れ去られ、それを知ったハイ・フォンは娘を助けるべく男たちを追うのだった。
登場人物&出演者

代表作に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』、『オールド・ガード』などがあります。
主人公。10年前はホーチミンで暮らしていたが、今は村で娘と暮らしながら取り立て屋をしている。
学校でイジメを受ける娘にどうする事もできず、臓器売買の組織に誘拐されて追いかける。
ホーチミンで昔働いていた店を頼りにできず、警察から情報を盗んで独自に探し出す。
一度は倒されてしまうが、ルオンに助けられて治療を受けるが、彼の協力でまた娘を探す。
最後は犯罪組織のボスを倒し、ルオンたちに助けられ、娘と和解して英雄となっていた。

代表作に『第三夫人と髪飾り』、『Anh Thay Ngoi Sao』などがあります。
ハイ・フォンの一人娘。小学校に通っているが、母親が取り立て屋をしているせいでイジメを受ける。
父親も分からず母親に育てられるが、魚の養殖で生計を立てられると話すも否定された。
市場で泥棒に間違われて主張するが、母親にも疑われて一人になると誘拐されてしまう。
国際的な臓器売買する組織に捕まっていて、衰弱した状態で他の子供と監禁されていた。
最後は助けに来た母親と和解して、治療する病院で武術を習いたいと話していた。

本作が長編映画デビュー作となります。
ホーチミンの警察に所属する刑事。数々の表彰をされるエリートで臓器売買組織を捜査している。
フォンか勝手に組織を探っているせいで調査を荒らされ、アジトに行くもぬけの殻となる。
溺れそうになっていたフォンを助けて病院に連れて行き、捜査の邪魔をしていると説明する。
逃げたフォンと再会すると、子供を運ぶ列車を突き止めて、仕方なく乗り込んで協力する。
最後は車両が分かれてしまうが、追いついてフォンを助け出し、彼女の功績を称えていた。

本作が長編映画デビュー作となります。
病院の看護師。ルオンに助けられたフォンが病院に運ばれ、その容体を見ていた。
目を覚ましたフォンが出ようとして止めていると、病室の外にいたルオンを呼び出した。
娘を助けたいフォンの言葉が胸に突き刺さると、なんとかしようと映画を参考にした。
最後は人質になるようなフリをして、バイクを出してフォンを目的地まで連れて行った。

代表作に『Mùa len trâu』、『Dinh Mu Suong』などがあります。
フォンの兄で父親の下で共にボビナムの修行をしていた。ホーチミンで妊娠中の妻と暮らす。
犯罪組織に連れ去られた娘を追いかけて来たフォンと再会し、事情を聞いて家に入れた。
亡くなった父親に手を合わせるフォンに怒って、勝手に出て行った彼女の自業自得と話す。
最後は助けを求める前にフォンを追い出すような状態になり、両親に線香を立てていた。

本作が長編映画デビュー作となります。
臓器売買する犯罪組織の女ボス。ホーチミンを拠点に小さな子供を誘拐させて売り飛ばしている。
国際的な組織で警察から捜査を受けても、巨大なネットワークのおかげで捕まっていない。
娘を助けたいフォンがアジトまで来ると、部下たちがボコボコにされながら実力を見極める。
部下たちを下げて単独でフォンと戦い、圧倒的な実力差であっさりと倒して川に沈める。
最後は列車まで来たフォンと再び対決し、謎の主人公補正を発揮された事で倒された。
感想
[個人的な評価]
本作はベトナムが発祥となっている総合武術「ボビナム」が使われた作品となります。
そもそもベトナム映画自体は多分、人生において初めてか2本というぐらい珍しいです。
近年では東南アジアの映画市場が活発になっていて、特に経済が潤っている中国が大きく躍進しています。
その影響を受けて他の国も経済が回るようになっていて、ベトナムも経済への規制緩和もあって大きく成長しています。
なので、映画業界に力を入れてくると思っていたが、ようやくそれが実感できる作品てす。
物語としてはそこまで珍しいモノじゃなく、ベトナムである必然性はあまりない。
ただ、作品の雰囲気はなんとなくタイ映画に違い印象があって、独自の武術てある「ボビナム」をみる事ができるのは面白い。
タイではムエタイ、インドネシアではシラット、フィリピンではカリなどが有名です。
ベトナムにも独自の武術があるとは知らず、新たなモノを鑑賞できるのは面白いです。
主人公のフォンはロクでもない人生を歩んでいるが、娘の為に不器用ながら必死となって生きる姿は理解できます。
しかし、世渡りが下手で暴力でしかお金を稼げないのは良くないと本作は見せています。
だからと言って、主人公は無敵な強さを持っておらず、かなりボロボロになって戦っていました。
それがこの作品における魅力だろうけど、残念ながら足を引っ張っている印象もありました。
特に終盤での犯罪組織と戦う場面では、そこまでの強さがないから逆に説得力がない。
犯罪組織のボスと対決した時、一度目は手も足も出ず、その後もすでにボロボロだから勝てる見込みはなかった印象を持った。
なので、急に強くなる理由も少し弱くて、かなり強引な展開だと感じました。
それでも、娘との感情をぶつける演技は非常に良かったと思います。
シリーズ化するには全体的に弱いので、これを足がかりにもっと深い作品を作って欲しいと感じました。
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