作品データ
公開年月 | 2017/07/19 |
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ジャンル | アクション |
原作 | なし |
監督 | 光武蔵人 |
脚本 | 光武蔵人 |
製作 | 柳本千晶 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
大財閥の息子・浜崎に妻を殺された男“マスターマインド”は復讐の為だけに生きていた。
やがて、彼は一人の女の命を金で買い、壮絶な特訓の果てに射撃と格闘術を叩き込まれ暗殺者へと育て上げる。
暗殺者のマユミはおぞましい快楽を貪る浜崎を討つべく、難攻不落の陸の孤島“The Room”に潜入するのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014』で審査員特別賞を受賞した作品。
監督は『サムライ・アベンジャー/復讐剣・盲狼』や『KARATE KILL/カラテ・キル』などで知られる光武蔵人が務めています。
一人の女性が暗殺者に仕立てられる作品は数多いが、本作はその邦画版と言えるだろう。
しかしながら、撮影は日本ではなく本場アメリカで行われている為、実銃を使っている模様。
どうしても日本人が銃を扱い構図は個人的に滑稽な印象を持つが、ちゃんとした演出と主演のアクションが良ければ問題はないありません。
本作において主人公であるマユミを演じる亜紗美は、元々AV女優だったが、現在は本格的なアクションができる女優として知られている。
そんな本作はこれまで彼女が胸を張って代表作として製作され、その気合いを入り具合は全裸で臨む姿勢から現れています。
他の作品で何度も脱いでいる亜紗美ですが、本人も認めるほどコメディ色が強いイメージが付いています。
その為、どうしても亜紗美自身が納得できずにいたので、本作のシリアスな展開はずっと彼女が待っていたようです。
とにかく、本作はラストに集約されていますが、それまでの訓練は厳しさの中に、廃人同然だった女が更生していく物語でもあります。
マトモに人として行動できなかった女が、復讐の道具として更生されるが、マスターマインドとの間にある絆がなんとも言えません。
そこには愛があるのか、同情があるのか、それとも感謝があるのか分かりませんが、彼の為に復讐を遂げる姿は力強さがあった。
主人公にはほとんどセリフがないのですが、アクションや痛みを表現する表情で充分にカバーできていると思います。
本作では亜紗美の静かなる熱演が冴え渡っていて、全裸でアクションをしているのに一切のエロさがないのも大きな魅力となる。
やはり、本作が亜紗美にとって胸を張って言えるだけの仕上がりであり、アクションに限らず、登場人物たちの構図にも納得ができます。
他の女性暗殺者をテーマにした作品と比べて圧倒的に不利な予算であるけど、そこには主演を務めた亜紗美の熱意がその差を見事に埋めている作品でした。
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