作品データ
あらすじ
2045年、全世界で“同時デフォルト”の発生ですべての国家が深刻な金融危機に直面し、計画的かつ持続可能な戦争“サステナブル・ウォー”へ突入した。
完全義体のサイボーグ・草薙素子とバトーら元公安9課のメンバーは、傭兵部隊として各地を転戦するが、彼らの前に謎の存在“ポスト・ヒューマン”が突如現れる。
新たな脅威の出現により解体していた“攻殻機動隊”は再び組織され、未曾有の電脳犯罪に立ち向かうのだった。
登場人物&出演者
・草薙素子(声:田中敦子)
近年の出演作に『シドニアの騎士/あいつむぐほし』、『名探偵コナン/緋色の弾丸』などがあります。
主人公。元公安9課のリーダー。完全義体のサイボーグ化され、現在は傭兵部隊「GHOST」を率いている。
依頼主に従って南米で任務をこなすが、ジョンの介入でポスト・ヒューマンの捕獲を協力する。
再編成された公安9課で総理大臣から正式にポスト・ヒューマンの捜索する任務を引き受けた。
ポスト・ヒューマンの電脳に潜り込んだ事で危険さを理解し、シマムラタカシを追っていく。
最後はシマムラタカシの母親に彼がテロを引き起こすと説明し、独自に調査を展開する事に。
・バトー(声:大塚明夫)
近年の出演作に『劇場編集版 かくしごと/ひめごとはなんですか』、『映画大好きポンポさん』などがあります。
元公安9課のメンバー。元陸上レンジャー4課出身。現在は素子が率いる傭兵部隊「GHOST」として活動していた。
雇い主から南米で任務を請け負うが、ジョンたちの介入され、ブチ切れながら引き受けていた。
ポスト・ヒューマンについて情報がなかった事をジョンにキレて、詳細な情報を聞いていた。
シマムラタカシがいた京都に向かうと、同行していたトグサが急に姿を消して心配していた。
最後は旧型タチコマの整備をしていると、トグサから意味不明な電話を受けて困惑してしまう。
・トグサ(声:山寺宏一)
近年の出演作に『DEEMO サクラノオト/あなたの奏でた音が、今も響く』、『劇場版 呪術廻戦0』などがあります。
元公安9課のメンバー。元警視庁捜査一課特務班の刑事。公安9課が解体してから警備会社に勤めていた。
荒牧から連絡を受けて、総理大臣の指示で公安9課を再編成すると知り、当然ながら賛同した。
素子たちを招集する為に南米へ向かい、別行動していたタチコマたちと再会して事情を知る。
正式に総理大臣の依頼でポスト・ヒューマンを探し出し、シマムラタカシのデータに接触した。
最後は勝手に抜け出してシマムラタカシを追っていき、遠い場所からバトーに連絡していた。
・江崎プリン(声:潘めぐみ)
代表作に『かっぱのすりばち』、『機動戦士ガンダム/ククルス・ドアンの島』などがあります。
新生公安9課でタチコマのメンテナンスを担当している。中学卒業後飛び級でMITに入学して博士号を取得した天才少女。
公安9課が再編されて新型タチコマたちが帰ってくると、勝手を許さないように手懐けている。
ポスト・ヒューマンの事件を別の方向で洗い出し、捜索するメンバーの為に情報を渡していた。
シマムラタカシが作った「シンクポル」を拡散した学生を見つけ、素子たちが犯人を尋問する。
最後はシマムラタカシのデータを調べるトグサの異変に何もできず、独自で調査を始めていく。
・荒巻大輔(声:阪脩)
代表作に『宇宙戦艦ヤマト』、『シドニアの騎士/あいつむぐほし』などがあります。
元公安9課の課長。元陸上自衛隊情報部。現在は内務省で公安部の顧問に就任し、辣腕を振るっている。
総理大臣から公安9課の再編成を依頼され、トグサに接触して素子たちの招集を任せていた。
南米でジョンに追い詰められた素子たちの前に出ると、公安9課の再編成の書類を見せていた。
ポスト・ヒューマンについてジョンから情報を手にすると、正式に引き受けて独自に動く。
最後はシマムラタカシの危険さを把握して、勝手に抜け出したトグサの無事を祈っていた。
・久利須・大友・帝都(声:喜山茂雄)
代表作に『劇場版 銀魂/新訳紅桜篇』、『きみと、波にのれたら』などがあります。
総理大臣。日本初の元アメリカ国籍。東京復興委員会会長の大友左千夫を義父に持っている。
アメリカに飼い慣らされた傀儡政治家として思われていて、あくまで上から指示に従っている。
判明したポスト・ヒューマンの捕獲をするべく、解体していた公安9課を再編成させていた。
当初は素子たちから信頼されておらず、あくまでアメリカの飼い犬としか見られていなかった。
最後は義父がポスト・ヒューマンに殺害され、日本を想う気持ちが本物だと証明していた。
・ジョン・スミス(声:曽世海司)
代表作に『オーディション』、『グッバイ/嘘からはじまる人生喜劇』などがあります。
アメリカ国家安全保障局のエージェント。ポスト・ヒューマン対策局のトップで捕獲しようと動き回っている。
素子が率いる傭兵部隊「GHOST」に接触し、ポスト・ヒューマンの捕獲を依頼するも失敗した。
再編成された公安9課のアドバイザーとして就任するが、ポスト・ヒューマンの捕獲を優先。
捕獲したポスト・ヒューマンがシステムを乗っ取られ、対処する為に始末をバトーに任せた。
最後は帝都と接触を図ったポスト・ヒューマンを素子たちが捕らえ、そのまま連行していく。
・シマムラタカシ(声:林原めぐみ)
近年の出演作に『SING/シング:ネクストステージ』、『魔神英雄伝ワタル/七魂の龍神丸・再会』などがあります。
冴えない中学生。授業中には携帯ゲームをしていて、妹の幻を見て勝手に動いていたせいで担任に注意されていた。
その正体はポスト・ヒューマンに覚醒しており、過去に妹を不注意で亡くして後悔している。
実は同級生に対して片思いしていたが、担任との性的な関係を許さずシンクポルを開発した。
覚醒した後に姿をくらませるが、実家にやって来た素子の前に一度姿を表して消え去った。
最後は妹を殺害した社会に対して個人的な恨みを持ち、電脳に影響を受けたトグサを連れ出す。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで配信されていたアニメシリーズの劇場版となります。
この作品は第1シーズンの総集編という形で一本の映画としてまとめられています。
さすがに総集編というだけに、テンポが非常に良く、何より「攻殻機動隊」の世界観やアクションの面白さを分からせてくれています。
残念ながらアニメシリーズを観ていないので、今回は初鑑賞となったが、終盤にかけて駆け足となって設定を詰め込んだせいで少し分かりづらい。
そもそも「攻殻機動隊」自体は専門用語のオンパレードになっていて、ある程度知っても、新たなシリーズになると別の専門用語が当たり前のように出てくる。
本作でも聞いた事ない専門用語が物語の中心になっているので、これを理解するだけでも結構ギリギリになってしまった。
それでも序盤から展開される元公安9課のアクションに引き込まれるし、アップグレードされている新型のタチコマたちが活躍する場面も面白いです。
そして、本作でテロを起こしている「ポスト・ヒューマン」が登場しますが、何者かすべてが判明していないが、攻撃される前に避けている動きが印象的です。
もちろん、そんなオーバーテクノロジーとも言える相手と対等に戦う主人公の草薙素子の強さ、素早い判断なんかも冴え渡っていました。
相変わらず別行動するトグサが今回で大きなカギを握っていて、次のシーズンで間違えない中心に立つだろうから期待ができます。
やはり、この「攻殻機動隊」シリーズは奥が深く、SFだけに限らず、今回は政治的な問題をテーマの一つに置いているから違う面で面白いと感じさせられる。
今回の映画は総集編となっているので、細かい部分は省かれているはずになっている事を考えると、アニメシリーズは確認しないといけないと改めて思いました。
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