【FREAKSフリークス/能力者たち】RE-3235

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洋画

作品データ

公開年月 2020/01/12
ジャンル SF
原作 なし
監督 アダム・B・スタイン、ザック・リボフスキー
脚本 アダム・B・スタイン、ザック・リボフスキー
製作 ジョーダン・バーバー、ミッチェル・ワックスマン、ほか
製作国 カナダ、アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

父と二人で暮らす7歳の少女クロエは、外の世界は危険だという理由で家の中だけで毎日を過ごす生活を送っていた。
ある日、父が眠りについた隙に外へ出たクロエは、アイスクリーム屋のおじいさんから祖父だと告げられ、母が生きて不思議な力を持っていると聞かされる。
外出を怒られたクロエは感情の高ぶりで特殊能力を覚醒させ、監禁されている母を助けるべく父と祖父とともに助けへ向かうのだった。

登場人物&出演者

クロエ(演:レクシー・コーカー)

代表作に『Our Little Secret』、『リトル・マーメイド/人魚姫と魔法の秘密』などがあります。

主人公。7歳の少女。父と二人暮らしで外の世界を知らずに生きてきた。外の世界に興味を持つ。

ヘンリーから母親が生きていると聞かされ、父親のウソにブチ切れて能力を覚醒させる。
言葉で他人を操作し、次第に考えるだけで相手を操って、自分を守る為に殺人を平然とやる。
母親を助ける為なら操作や殺害に躊躇せず、ヘンリーやアランすら言葉を失う鬼畜さを体現。
最後は父親の犠牲と母親との再会に喜び、邪魔者はみんな始末すると高らかに宣言する。

ヘンリー(演:エミール・ハーシュ)

代表作に『イントゥ・ザ・ワイルド』、『スピード・レーサー』などがあります。

クロエの父親。特殊能力を持つ「フリークス」の一人。起きている間、時間を止められる。

普通の人間から狙われる事を極力避けていて、クロエに外の世界は恐ろしいと植え付ける。
外では数ヶ月で家の中だけ7年の時間が経過するが、クロエが段々と手に負えなくなる。
アランの登場でクロエの暴走が極化し、完全に育てる方向を間違えるがまったく気付かない。
最後は協力してメアリーを脱出させるが、銃弾による負傷と能力の酷使で死んでしまう。

アラン(演:ブルース・ダーン)

代表作に『サイレント・ランニング』、『帰郷』などがあります。

アイスクリームを売る初老の男。実はクロエの祖父でずっと見守っていた。透明化できる。

クロエの特殊な能力が使えると思い、隠れる事を選んでいるヘンリーとは対照的な考え方。
レイ捜査官に近づくも失敗し、ヘンリーの能力で縛れるもメアリーが生きていると伝えた。
排除される危機にクロエを触発して脱するが、レイ捜査官が来てミサイルの危険性を知った。
最後はレイ捜査官に殺されそうになったクロエの身代わりに銃弾を受け、そのまま死亡した。

メアリー(演:アマンダ・クルー)

代表作に『ファイナル・デッドコースター』、『アデライン、100年目の恋』などがあります。

クロエの母親でヘンリーの妻。フリークを収容する施設にいる。自由自在に空を飛べる。

ヘンリーから死んだとクロエに伝えたが、彼女の能力開花によるテレパシーで生存が判明。
何度かクロエのテレパシーによる投影で娘の成長を知り、なんとか助かりたい気持ちが出る。
殺される寸前にクロエの能力で施設から脱出し、空を高速で飛んで家まで戻って来た。
最後は隠れる事を止めるクロエに賛同し、邪魔者たちを片っ端からぶっ殺す宣言に同意した。

セシリア・レイ(演:グレイス・パーク)

代表作に『ロミオ・マスト・ダイ』、『リアム16歳、はじめての学校』などがあります。

ADF特別捜査官。フリークたちを対象に隔離施設へ送る。テレビで兵器利用の可能性を話す。

普通の人よりもフリークたちの状況を理解し、利用できる者だけを選別して保護していた。
アランがクロエを使って施設に行こうとするが、結局は失敗するも調査のキッカケとなった。
ヘンリーが隠れている家にやって来て、すべての素性が分かっているとして取引を持ち出す。
最後はクロエを始末しようとするが、手を操られ、意識を持ったまま自分で頭を吹き飛ばす。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映された作品となります。
他にも多数の映画祭で受賞とノミネートされており、怪しさ満点の作品となります。
昨今はアメコミ原作映画のヒットにより、スーパーパワーを持った人間たちの活躍を描いた作品は非常に多いです。
これは映画だけに限らず、テレビドラマなどでも多くの製作され、今ではスーパーパワーを持った作品は珍しくないです。
そんな本作は多くの映画祭で受賞を受けているが、アクション性よりもドラマの方に力を入れている印象でした。
そのせいか、物語の前半部分は謎だらけで説明がなく、状況が分からないまま中盤まで観ている側も振り回されます。
ようやく中盤を過ぎてから物語の根幹が語られていきますが、ハッキリ言って、あまりにも遅すぎてテンポが悪いように感じました。
後半からテンポ良く展開していきますが、それならば、最初からその路線で行くべきじゃないかと感じました。
ただ、そうなると普通の作品になって埋もれてしまうので、製作側はドラマみたいな構成にしたのかもしれない。
テンポが悪いワリにフリークたちのスーパーパワーはかなり強力で、結束すれば普通の人間たちを支配できるほどだと思います。
本作における主人公となるクロエだが、父親の育て方は完全に方向性を間違えていて、倫理観や道徳観がないまま能力を暴走させていきます。
『ブライトバーン/恐怖の拡散者』は「悪のスーパーマン」を描いたが、本作はそれよりもエグい内容だと感じました。
X-MENのプロフェッサーを7歳の少女にしている感じだが、まさに「悪のプロフェッサー」とも言えるぐらい恐怖を持ちました。
家族の絆を描いているような感じだが、思った通りに相手を操れるクロエに善悪の違いが理解できておらず、どう考えても人類にとって恐怖の対象になりそうです。
このまま成長して「悪のプロフェッサー」となって、世界を破滅に追いやる悪役となった方が面白い作品になりそうです。
本作がその前日譚としてなら悪くないけど、単発で終わりそうなので、そこら辺は少し残念なところでした。

コメント

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