作品データ
公開年月 | 2020/01/12 |
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ジャンル | SF |
原作 | なし |
監督 | アダム・B・スタイン、ザック・リボフスキー |
脚本 | アダム・B・スタイン、ザック・リボフスキー |
製作 | ジョーダン・バーバー、ミッチェル・ワックスマン、ほか |
製作国 | カナダ、アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
父と二人で暮らす7歳の少女クロエは、外の世界は危険だという理由で家の中だけで毎日を過ごす生活を送っていた。
ある日、父が眠りについた隙に外へ出たクロエは、アイスクリーム屋のおじいさんから祖父だと告げられ、母が生きて不思議な力を持っていると聞かされる。
外出を怒られたクロエは感情の高ぶりで特殊能力を覚醒させ、監禁されている母を助けるべく父と祖父とともに助けへ向かうのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映された作品となります。
他にも多数の映画祭で受賞とノミネートされており、怪しさ満点の作品となります。
昨今はアメコミ原作映画のヒットにより、スーパーパワーを持った人間たちの活躍を描いた作品は非常に多いです。
これは映画だけに限らず、テレビドラマなどでも多くの製作され、今ではスーパーパワーを持った作品は珍しくないです。
そんな本作は多くの映画祭で受賞を受けているが、アクション性よりもドラマの方に力を入れている印象でした。
そのせいか、物語の前半部分は謎だらけで説明がなく、状況が分からないまま中盤まで観ている側も振り回されます。
ようやく中盤を過ぎてから物語の根幹が語られていきますが、ハッキリ言って、あまりにも遅すぎてテンポが悪いように感じました。
後半からテンポ良く展開していきますが、それならば、最初からその路線で行くべきじゃないかと感じました。
ただ、そうなると普通の作品になって埋もれてしまうので、製作側はドラマみたいな構成にしたのかもしれない。
テンポが悪いワリにフリークたちのスーパーパワーはかなり強力で、結束すれば普通の人間たちを支配できるほどだと思います。
本作における主人公となるクロエだが、父親の育て方は完全に方向性を間違えていて、倫理観や道徳観がないまま能力を暴走させていきます。
『ブライトバーン/恐怖の拡散者』は「悪のスーパーマン」を描いたが、本作はそれよりもエグい内容だと感じました。
X-MENのプロフェッサーを7歳の少女にしている感じだが、まさに「悪のプロフェッサー」とも言えるぐらい恐怖を持ちました。
家族の絆を描いているような感じだが、思った通りに相手を操れるクロエに善悪の違いが理解できておらず、どう考えても人類にとって恐怖の対象になりそうです。
このまま成長して「悪のプロフェッサー」となって、世界を破滅に追いやる悪役となった方が面白い作品になりそうです。
本作がその前日譚としてなら悪くないけど、単発で終わりそうなので、そこら辺は少し残念なところでした。
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