作品データ
あらすじ
ローズは幽霊と交信して、成仏させる事ができるゴーストバスターだが、ある事情で封印している。
ある時、亡き妻の亡霊に悩まされていたマーティンにゴーストバストを依頼されるが、ローズは断ってしまう。
しかし、マーティンの娘が悪魔召喚の為に生贄として選ばれ、ローズたちは悪魔を崇拝するロックスターや地獄から召喚された悪魔と戦う事になるのだった。
登場人物&出演者
・ローズ・ドゥーリー(演:メイブ・ビギンズ)
代表作に『The Babymooners』、『Bicycle Thieves: Pumped Up』などがあります。
主人公。幽霊が見えて成仏させる能力を持っている。現在は「ローズの自動車教習所」だけしかやっていない。
相談に来たマーティンを追い払ってしまうが、娘が浮いていると言われて助けようとした。
娘を助ける為には7体のエクトプラズムが必要となり、過去の失敗を乗り越えて成功させた。
クリスチャンが悪魔召喚を成功するも、サラが処女じゃなく自分が選ばれて生贄にされる。
最後はマーティンと初体験をして助かり、彼と恋人になって結婚を申し込まれるも拒否した。
・マーティン・マーティン(演:バリー・ウォード)
代表作に『ジミー、野を駆ける伝説』、『恋人はアンバー』などがあります。
娘のサラと二人暮らしをしている。故人の妻がポルターガイストで、実は幽霊を憑依できる体質を持つ。
そのせいで常に監視されている状態で、生前と変わらないようにお節介焼きが限度を超える。
ローズに相談するも一度目は断られるが、娘に異変が起きた事で今度こそ力になってくれた。
娘を助けるのに7体のエクトプラズムが必要で、自らの体に憑依させて白い液体を吐き出す。
最後は処女だったローズの初体験を済ませて助け、結婚を申し込むもなぜか断れていた。
・サラ・マーティン(演:エマ・コールマン)
本作が長編映画デビュー作となります。
マーティンの一人娘で高校生。母親が亡くなってからポルターガイストとして厳しく教育される。
父親を縛り付ける母親のポルターガイストにうんざりして、外ではタバコを吸っていた。
ローズが霊能力を持っている事から、父親に母親の成仏をしてもらおうと頼んだ。
雑貨店でアルバイトをしていて、クリスチャンに狙われて悪魔の生贄にされてしまう。
最後は処女じゃないと悪魔に契約違反と言われ、地獄の穴にクリスチャンを突き落とした。
・セーラ・ドゥーリー(演:テリ・チャンドラー)
本作が長編映画デビュー作となります。
ローズの妹。家で美容師をしている。姉と違って霊能力を持っておらず、直感的に雰囲気しか感じられない。
結婚していないのに妊娠していて、地元の議員が恋人と別れた事を知ってすぐに告白をした。
マーティンの話しで浮足立つ姉を見て、アタックするべきだと猛烈にプッシュしていた。
すでに姉とマーティンは肉体関係を持っていると考え、サラの面倒を代わりに見ていた。
最後は陣痛が始まって悪魔に襲われるところで出産して、無事に男の子が生まれる事になる。
・ヴィンセント・ドゥーリー(演:リスタード・クーパー)
代表作に『アメリカン・ウーマン』、『バッドマン/ビギンズ』などがあります。
故人。「ドゥーリーの驚異の研究」という心霊番組のホストを務めた。幽霊を憑依させる能力を持っている。
娘のローズと組んで幽霊を成仏させており、様々な事例を番組の中で紹介をしていた。
散歩している時、霊界の穴に吸い込まれた犬を見かけると娘と魂と助け出そうとしていた。
犬の魂を憑依させるも、半分は穴の魂も入ったせいで暴走してバスに轢かれて死亡した。
最後は鳥に魂が宿っていてローズたちを助け、心残りはないとして成仏を果たした。
・クローディア・ウィンター(演:クローディア・オドハティ)
代表作に『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』、『ママたちのパーティーナイト』などがあります。
クリスチャンの妻でダンサーも務める。税金が優遇される事から夫とともにアイルランドへ移住した。
普段は変な踊りをやっていて、テレビのインタビューでは正直に税金が安いと話していた。
生贄に声をかけたせいで儀式に失敗してしまい、新たな生贄を探すべく夫に任せていた。
時間が迫ってサラを連れ出すと、ノロノロしている事に嫌気が差してさっさと家に帰った。
最後は夫の儀式に口うるさくしていて、限界に達した彼によって喉を切り裂かれて死亡した。
・クリスチャン・ウィンター(演:ウィル・フォーテ)
代表作に『マイ・ファニー・レディ』、『スラムドッグス』などがあります。
ミュージシャン。20年前にアイルランドへ移住している。過去に一曲が大ヒットしたが、その後は不発となる。
現在はなんとかヒット曲を生み出そうとするが、上手く行かず銀行口座も凍結されてしまう。
悪魔崇拝者で音楽を作ろうとして、悪魔との契約に生贄を捧げようとして妻が邪魔をした。
サラを生贄にしようとするもローズが邪魔すると、好敵手だと考えて本格的に対決していく。
最後は悪魔召喚に成功するもサラが処女じゃなく失敗し、彼女に地獄の穴へ突き落とされた。
感想
[個人的な評価]
本作は珍しいアイルランドのホラーコメディ映画となります。
この作品はマイク・アハーンとエンダ・ラフマンが共同で監督と脚本を務めています。
邦題が完全に「ゴーストバスターズ」をパクっているが、内容としてはまったくの別物と言える緩い内容です。
アイルランドという馴染みのないところが舞台となっているので、ホラーでありながらのんびりとしています。
主人公は普通のおばさんにしか見えないが、それが逆に作品の緩い雰囲気と合っているような気がしました。
しかも、なぜかおばさんのロマンスが絡んでいるから微笑ましいが、グロ描写には手を抜いていない。
もちろん、こういう作品ではちょっとした下ネタがあるけど、さすがに悪役が持っている杖はマズイと言えるぐらいの造形でした。
完全なるバカ映画というノリでやっていますが、本作が目指している軽い感じはしっかりと伝わってきます。
終盤ではアスタロスという悪魔が召喚される事になるが、シーツを被ったような姿がギャグそのものでした。
しかし、思ってい以上に動きがリアルだったので、バカ映画なのに細かい部分にこだわっているところもありました。
あまり深く考える必要がないほど小難しい事をせず、映像だけでも分かりやすい内容となっています。
とにかく、本作はホラー映画が苦手でも十分に楽しめるけど、少し下ネタが強いセリフや描写があるから家族向けとは言えない。
アイルランドのマイナーな作り手だから許される作品であって、決してメジャーなタイトルでは出せない独特な個性のホラー映画でした。
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