【FLU/運命の36時間】VD-864

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作品データ

公開年月 2013/08/15
ジャンル パニック/サスペンス
原作 なし
監督 キム・ソンス
脚本 キム・ソンス、イ・ヨンジョン
製作 イム・ヨンジュ
製作国 韓国
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

韓国で密入国者たちを乗せたコンテナで変種の鳥インフルエンザが発生し、ひとり生き残った生存者をきっかけに感染が広がっていく。
一方、突然の新型ウイルス出現に対策は後手後手に回り、ついに拡散を防ぐ為に街が封鎖される事になった。
そんな中、救急隊員のジグは想いを寄せるシングルマザーの女医イネの娘・ミルが街に取り残された事を知り、パニックに陥った街にひとり残って助け出そうとするのだった。

登場人物&出演者

カン・ジグ(演:チャン・ヒョク)

代表作に『剣客』、『THE KILLER/暗殺者』などがあります。

主人公。救助隊の隊員。車が事故った現場に遅れて来ると、取り残されたイネを助けるとひと目惚れしてしまう。

重要なデータが入ったカバンを先輩と取り戻し、ミルと会って渡すと名刺も渡していた。
モンサイを保護する為にミルから連絡を受け、一緒に行動するも隔離施設に連れて行かれる。
イネたちを守る為に身代わりとなり、処分場に連れて行かれたミルをなんとか助け出した。
最後はグクファンを倒し、イネたちと再会を果たし、生還すると友達以上恋人未満となる。

キム・イネ(演:スエ)

代表作に『ミッドナイトFM』、『プロミス/氷上の女神たち』などがあります。

ヒロイン。女医。研究データを持ち歩いていたが、車が工事中の穴に落ちてジグに救助されてもらった。

研究データを取り戻す為にジグにお願いするも断られ、勝手に行こうとしてコケて諦めた。
娘と家にいると急患の連絡を受けて病院に行き、ヤン先生に鳥インフルエンザだと説明した。
パンデミックが広がって娘も感染していると知り、モンサイから抗体を勝手に作ってしまう。
最後は治療薬に必要として大統領を説得し、軍の銃撃でケガを負うも娘を助けて生還した。

キム・ミル(演:パク・ミナ)

代表作に『あいつはカッコよかった』、『セックス・イズ・ゼロ2』などがあります。

イネの一人娘。シングルマザーである母親と二人暮らしで、しっかり者で他人に対して簡単に心を許さない。

母親のスマホに連絡してジグにカバンを持ってこさせ、警戒しながら名刺とともに受け取る。
野良猫にエサをあげようとしてモンサイに会い、その時に感染して母親と再会を果たした。
隔離施設で症状が悪化していき、モンサイから抗体を投与されるも処分場へ連れて行かれた。
最後は母親と再会を果たし、抗体を持つ事で大統領から保護され、治療薬で人々を救った。

ペ・ギョンオプ(演:ユ・ヘジン)

代表作に『チョウ・ウチ/時空道士』、『パイレーツ』などがあります。

救急隊のベテラン隊員。ジグの同僚で友人。いつも女の子の事しか頭になく、こき使われる自分たちの仕事に不満を持つ。

ジグが助けたイネが美人で惚れたと図星を突いてしまうが、人妻と判明して大変だと話した。
感染が拡大してスーパーが閉鎖されると、人助けしていたジグの元へ道具を持って救出した。
グクファンを兄貴と慕って暴動に加わっていくが、自分の事しか考えていないと理解した。
最後はグクファンに銃を向けるも抵抗され、ケガを負うも暴動が鎮圧されて病院へ運ばれた。

モンサイ(演:アンドラダ・アヴァン・レスター)

本作が長編映画デビュー作となります。

ベトナム人の青年。韓国へ出稼ぎする為、コンテナで自分と同じ人たちと密入国者するべく違法でやって来た。

鳥インフルエンザの感染者で一人だけ生き残り、ビョンギが目を離した隙に住宅街へ逃げた。
隠れていると車に轢かれそうになったミルを助け、代わりに食べ物をもらい感染を心配した。
感染者として隔離されていたが、抗体を持つ密入国者として医療チームの実験体となった。
最後は暴動の中から出てきたビョンギに腹部を刺され、イネの治療も虚しく死亡してしまう。

ヤン先生(演:キム・ムンス)

本作が長編映画デビュー作となります。

イネが勤める病院のセンター長。車の事故で研究データを失ったイネに対し、厳しい態度を見せていた。

急患が運ばれ検査を行ったイネから鳥インフルエンザの可能性を示唆され、突然変異を疑う。
次々と急患が運ばれた事で突然変異を決定的にして、会議で地区の封鎖を主張していた。
人口の多さと都心に近い事からチェ議員から痛烈な批判を浴びせられるが、パニックで動く。
最後はイネの暴走が逆に抗体をミルに宿し、大統領の計らいで彼女から治療薬を作った。

チョ・ビョンギ(演:イ・ヒジュン)

代表作に『修羅の華』、『南山の部長たち』などがあります。

兄弟で密入国者を送る仕事をしていた。弟と一緒にコンテナの中にいる外国人を回収するべくひっそりとやって来た。

モンサイ以外が鳥インフルエンザで死亡し、連れ出すが逃げられて弟が発症して病院に行く。
弟が持っていたスマホの動画から事情を聞かれると、暴走して医療関係者を感染させた。
隔離施設に連れて行かれて暴れていたが、モンサイも連れて来られたと知って機会を待った。
最後は隔離施設で暴動が起きると、それに乗じてモンサイをナイフで刺して軍に銃殺された。

チェ・ドンチー(演:チェ・ビョンモ)

代表作に『春が来るのかな、春』、『ミッション:ポッシブル』などがあります。

盆唐地区の国会議員。鳥インフルエンザのパンデミックとなる可能性から、会議に呼び出されて説明を受けた。

ヤン先生が地区の封鎖をするべきだと主張するが、人口が多く都心に近い事を詰めていた。
前回の新型インフルエンザを引き合いに出し、大した被害にならないとして拒否を主張する。
すぐに感染が拡大として首相の元に駆けつけると、身の安全を第一にヤン先生と反対した。
最後は抗体を持つミルに確定情報がないと口を出すが、ヤン先生からまったく相手にされず。

チョン・グクファン(演:マ・ドンソク)

近年の出演作に『犯罪都市/ROUNDUP』、『エターナルズ』などがあります。

韓国軍の作戦課長。盆唐地区にいてパンデミックが起きると、隔離施設に移送されて出られない状況になる。

部下が国民に銃口を向けていると、割り込んで止めるも実際は脅しのパフォーマンスをした。
なんとか地区の外へ出ようとあらゆる情報と人脈を使うが、感染が発覚して出られずにいた。
地区の住民を先導してソウルに突入しようとするが、抗体を持つミルを見つけて連れ出した。
最後はジグとギョンオプと揉み合いになり、軍のバリケードが体を貫通して死亡してしまう。

大統領(演:チャ・インピョ)

代表作に『クロッシング』、『チャ・インピョはどこへ消えたのか?』などがあります。

大韓民国の大統領。鳥インフルエンザによって盆唐地区でパンデミックが発生し、国民への説明をしていた。

最初に説明を受けた首相から事情を聞いて、ヤン先生から公表するべきだと主張を聞いた。
治療薬がない危険な感染症と判明し、アメリカから圧力を受けて感染者を隔離させていた。
抗体を持つモンサイが死亡し、感染者を地区に出さない為に暴走するアメリカの指示に従う。
最後は抗体を持ったミルの存在に希望をかけて責任を持ち、最終的に治療薬が完成した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は『MUSA/武士』や『アシュラ』で知られるキム・ソンスが監督と共同脚本を務めています。
この作品は近年猛威を振るった新型コロナウイルスのパンデミックに似た展開となっている。
当時は鳥インフルエンザの猛威を振るっていて、実際に韓国へ上陸した時の人々のパニックが描かれています。
さすがは韓国映画という事で主人公たちが感染に巻き込まれていくが、何度もすれ違うという緊張感を意図的に作り出しています。
単純に地区の外へ脱出するだけであるけど、そこから展開が目まぐるしく変わっていき、終盤ではかなりメチャクチャな状況になっていきます。
主人公は救助隊員という事で困っている人を放っておけず、そのせいで自身も感染以外の要素に命の危機にさらされます。
それに対して、ヒロインはウイルス学の専門家である医者だが、自分の娘が感染すると自分本位のような暴走をするおいう感じです。
お人好しな主人公と、プライドが高いヒロインとのバランスがいいけど、それ以上に娘の存在が本作において大きいと言える。
やはり、子供が持つ力というのは非常に大きく、暴走していく大人たちを引き止められるあけの説得力を与えてくれます。
国際問題に発展しかねない中で、娘が母親を守る為に銃口を構える軍人たちの前に立って守ろうとする姿はインパクトがありました。
そんな人間ドラマが展開する中で、中盤辺りから登場する韓国を代表する俳優となったマ・ドンソクの存在感は圧倒的とも言えるだろう。
当時はまだブレイクしておらず、下積みとも言えるようなマ・ドンソクは主人公ではなく、強面の顔から悪役のような立場で登場していました。
この時期のマ・ドンソクはこのような役が非常に多く、今の「マブリー」と呼ばれる存在とは少し違っていました。
あとは韓国大統領の決断についても描かれ、アメリカからの指示で自国民が射殺される様子に真っ向から立ち向かう姿は逆に珍しいとも言える。
基本的に大統領を含めた権力者は無能が相場だが、本作に関して主人公たちを全力で助ける有能な人物として描かれていて非常に良かったです。
韓国では暴動が起きるほどのパニックになるが、このような事が日本で起こると実際にどうなるのか考えさせる作品でした。

コメント

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