作品データ
あらすじ
兄のデヴィッドとその仲間三人に連れられ、山奥の不気味な小屋へやって来た妹のミア。
目的はミアの薬物依存を治療する事だったが、すぐに禁断症状に苦しみ始めていた。
そんな中、仲間の一人が地下室で発見した『死者の書』の封印を解き、邪悪な死霊を蘇らせてしまい、やがてミアの体に憑依するのだった。
登場人物&出演者
・ミア(演:ジェーン・レヴィ)
代表作に『そんなガキなら捨てちゃえば?』、『アバウト・アレックス』などがあります。
主人公。極度の薬物依存となっている。過剰摂取で死にかけて、オリビアの計画で荒療治をする事になる。
病気の母親と自分を見捨てた兄に恨みを持っていて、禁断症状が始まって逃げ出そうとした。
死霊が体に入って儀式通りに熱湯を浴びると、完全に取り憑かれて兄とオリビアを襲った。
地下室に閉じ込められ、兄に生き埋めにされてから生き返ると、元の自分を取り戻していた。
最後は取り憑かれたエリックと対決して左手を失うが、地獄へ返して一人だけ生還を果たす。
・デヴィッド(演:シャイロ・フェルナンデス)
代表作に『キャデラック・レコード/音楽でアメリカを変えた人々の物語』、『赤ずきん』などがあります。
ヒロイン。ミアの兄。妹たちが山小屋にいると連絡をもらい、恋人のナタリーを連れて久しぶりに再会を果たした。
妹の荒療治を計画したオリビアに賛同するが、彼女が逃げると必死に追って連れ戻していた。
愛犬を殺害した妹に怒るが、熱湯を浴びて死にそうとなって病院に向かうも帰れずに戻った。
オリビアが取り憑かれてエリックに殺され、ナタリーも取り憑かれ仕方なく殺害していた。
最後は妹を埋めて生き返られるが、取り憑かれたエリックと山小屋を燃やして自爆を果たす。
・エリック(演:ルー・テイラー・プッチ)
代表作に『サム・サッカー』、『フェーズ6』などがあります。
デヴィッドの友人の一人。高校教師。ミアを荒療治する為に山小屋へ来ていたが、遅れたデヴィッドに不機嫌となる。
地下室で「死者の書」を見つけると、警告をすべて無視して解読した挙げ句呪文を唱えた。
ミアが逃げ出して連れ戻すとおかしくなり、それが「死者の書」と連動していると気付いた。
オリビアに襲われると彼女を殺害し、デヴィッドに魔術の類としてミアを焼く提案をした。
最後はデヴィッドを助けるも力尽きると、取り憑かれてミアを追い詰めるも地獄へ帰った。
・ナタリー(演:エリザベス・ブラックモア)
代表作に『Burning Man』、『Skin Deep』などがあります。
デヴィッドの恋人。自動車屋の娘。デヴィッドと一緒に山小屋へ来ると、オリビアから医者に間違えられた。
オリビアがミアの荒療治をする事に黙って従うが、彼女が逃げると計画に文句を言っていた。
ミアの様子がおかしくなってデヴィッドが撃たれると、すぐに枯れを心配して弾を取り出す。
ケガしたエリックの為に水を取りに行くと、地下室に閉じ込められたミアに左手を噛まれる。
最後は自分で左腕を切り落とすも取り憑かれ、デヴィッドに右腕を飛ばされ釘を食らい死亡。
・オリビア(演:ジェシカ・ルーカス)
代表作に『クローバーフィールド/HAKAISHA』、『ポンペイ』などがあります。
デヴィッドの友人の一人。看護師。ミアがドラッグの過剰摂取をした事で、今回の荒療治を計画していた。
遅れてきたデヴィッドに挨拶をすると、ナタリーが医者だと勘違いするも歓迎をしていた。
ミアが逃げ出して戻されると鎮静剤を打つが、熱湯による火傷が手に負えないとして焦る。
取り憑かれたミアがデヴィッドを撃ち、彼女に液体を吐きかけられてもなんとか止めていた。
最後は取り憑かれて顔の皮膚を取っていると、エリックが来て襲うも反撃を受けて死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作は1981年に公開されたサム・ライミ監督の『死霊のはらわた』のリメイクとなります。
この作品はウルグアイ出身のフェデ・アルバレスにとって、長編映画初監督作でハリウッドデビュー作となります。
サム・ライミやブルース・キャンベルなどが製作に回っているので、オリジナルの良さを損なわないと期待していました。
当時では予算がない中でなんとかやっていたが、本作では現代の技術を使って迫力あるグロテスクな描写が冴え渡っていました。
特に痛そうな描写が非常に多く、思わず目を背きたくなるようなシーンが後半の方で用意されているのは良かったです。
ただ、オリジナルと決定的に違うのは人間ドラマとなっていて、中途半端な兄妹愛を持ってきたのが失敗でした。
オリジナルの良いところは主人公であるアッシュが振り回されながら、純粋に死霊たちと戦っていく姿でした。
しかし、本作では中途半端な兄妹愛のせいでテンポが急激に悪くなって、取り憑かれた状態で元に戻る展開も萎えてしまった。
何より本作がファイナルガール仕様になってしまい、他のホラー映画と差別化していた男性の奮闘が消えたのは残念すぎる。
やはり、本シリーズにおいてアッシュという男性キャラクターが一つのアイコンとなっているのが再認識させられました。
時代に合わせて女性を主人公にしたのは分かるけど、本シリーズ最大の魅力である男性の主人公を変更したのは微妙でした。
確かにオリジナルの方はリメイクよりも映像が劣っているけど、余計なドラマを付けず怖さに焦点を当てた良さがありました。
本作はそれらの魅力を間違った解釈でリメイクしてしまい、どうでもいいドラマが足を引っ張った印象が強かったです。
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