作品データ
あらすじ
空から降ってきた液体、それを浴びてゾンビ化する人々、街にあふれる死者たち。
そして15年後、大人になった湖古子は山奥で一人で生きていた。
そこに男が加わり生活が少しずつ変わっていくのだった。
登場人物&出演者
・流木湖古子(演:志武明日香)
代表作に『地獄の花園』、『メタモルフォーゼの縁側』などがあります。
主人公。小学生の頃に謎の液体で人々がゾンビもどきとなり、父親や数人の大人と山へ逃げて避難生活を送っていた。
15年後、父親を含めた大人たち全員が死んでしまい、たった一人で生きていく事になる。
誰もいない山中の家で暮らしていて、手に入れた肉を調理して干し肉として食料にする。
米が切れてしまい民家などへ調達に行くと、道中で行き倒れになった隆二に遭遇した。
隆二が目覚めるまで近くにいて、久しぶりに人と会って家に迎え入れる事になった。
その後、日常生活を送っていたが、実はゾンビもどきの肉を食べて免疫を得ていたと説明。
以前に噛まれた経験を持つが、免疫を得ていた事でゾンビ化する事なく普通に暮らす。
隆二が本性を現して水浴び中に襲われそうになるが、反撃して裸のまま暗闇に隠れた。
最後は矢で両足を貫いて動きを封じ、隆二を貴重な生きた食料として大事に解体していく。
・荒岩隆二(演:ウンノヨウジ)
代表作に『劇場版/屍囚獄』シリーズ、『幽霊報道』シリーズなどがあります。
ゾンビパンデミックが起きて15年後、湖古子が暮らす山の近くまで行き倒れになって遭遇していた。
必死に生きてきた状態で、髪の毛がボサボサでヒゲも生えっぱなしの状態になっていた。
目を覚まして見張りしていた湖古子に声をかけられ、水と干し肉をもらって喜んでいた。
湖古子の家まで連れてきてもらい、当然のように若い女性という事で下心満載で期待する。
久しぶりの白飯に対して喜んで食べていたが、一日だけの贅沢と知ってガッカリしていた。
夜な夜な水浴びする湖古子を見て笑っていたが、ゾンビもどきの噛み跡を見て少し引く。
ゾンビもどきに襲われそうになって湖古子が倒し、実はその肉を食べていたと知り吐いた。
ついにガマンの限界に到達して本性を現し、実は人間を食べていた事を暴露してしまう。
最後は湖古子を追い詰めるが、実は罠で自分が食料として狙われたと知り調理されていく。
・流木俊之(演:鷲見亮)
代表作に『イケメンバンク/THE MOVIE』、『名もなき絆/THE BOND WITHOUT A NAME』などがあります。
湖古子の父親。妻と娘たちと平和に三人暮らしをしていた。娘が朝からハンバーグを食べる姿をからかっていた。
ゾンビパンデミックが発生すると、ゾンビ化した妻を仕方なく殺して娘を印刷所まで探す。
娘の友人が噛まれた事を知って危険だと察知し、そのまま縛って一緒に街へ逃げ出した。
道中で逃げていく人の車に乗せてもらい、街よりも山の方が安全だと言われて付いていく。
最後はゾンビもどきの肉に免疫があると仲間で発見するが、若い男たちに殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はウンノヨウジが監督、脚本、撮影、照明、編集を務めています。
この作品は主にアダルトジャンルのDVDを販売しているオルスタックソフトが配給を務めています。
まさにウンノヨウジが作りたいゾンビ映画みたいな作品で、予算を抑える為にほぼ経験のない役者たちを使っていました。
そうなってくると、平均的な演技の素人に毛が生えた程度となっていて、セリフを必死に覚えた感じがありました。
なので、セリフを完璧に話す事が目的となっていて、演技は二の次と言っても過言じゃないレベルだと言えます。
前半は主人公が小学生時代にゾンビパンデミックが起きて、後半は成人して一人だけで生きるような描写になっています。
ハッキリ言って、小学生時代のシーンは単なる尺稼ぎであって、本編の方では予算がないから長編にする為に無理やり挿入している印象でした。
肝心の本編となる主人公だけの自給自足の生活だが、これはウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』を連想させる感じでした。
ただ、圧倒的に作品の規模が違う上に役者の質が天と地なので、ただの日常生活での面白さがここまで違うと改めて分かりました。
ゾンビパンデミックから15年経過しているのは、少しやり過ぎたと思うぐらい身の回りが家以外は新しくて説得力に欠ける。
こればっかりは超低予算なので、ディテールまで再現できないのは仕方ないし、それを求めるのは間違っているだろうと思います。
ゾンビも片手で数える程度しか登場せず、メインは成長した主人公が一人で自給自足の生活しているだけでした。
ハッキリ言って、本編よりも撮影での裏側を映した特典映像の方がずっと面白く、これは超低予算映画あるあると言えるだろう。
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