作品データ
あらすじ
タイのとある離島で取材と旅行を兼ねてニールは妻のクリスティンと一緒に楽しんでいた。
翌日になって12時間の記憶がない状態で目を覚まし、体中が泥だらけで状況を把握できないまま夫が撮った動画を見ると、自分が殺されて埋められて映像を見る。
困惑しながら二人は帰ろうと船着き場へ行くが、パスポートがなく足止めを食らうと、クリスティンは突然泥を吐いて幻覚を見るようになってしまうのだった。
登場人物&出演者
・クリスティン(演:マギー・Q)
近年の出演作に『フィアー・ザ・ナイト』、『ファミリー・プラン』などがあります。
主人公。夫のニールの仕事でタイの離島まで来た。12時間前の記憶がなくベッドで目を覚ましてしまう。
状況が分からず夫が撮った動画で自分が一度死んだと知り、混乱するも帰ろうとしていた。
パスポートがなく帰れず泥を吐くも医者の診断で問題がなく、マディーを追って村まで来た。
ニールが目の前で死亡するも行方不明となり、カンダの説明で生贄に選ばれたと知った。
最後は儀式の最中に反撃して逃げ出すが、ボートで死亡を確認されるが、お守りで生き返る。
・ニール(演:ルーク・ヘムズワース)
代表作に『聖なる復讐者たち』、『INFINI/インフィニ』などがあります。
クリスティンの夫。ジャーナリストでタイの離島での取材の為に妻と来ていた。泥酔で12時間も記憶を失う。
目を覚まして動画を見ていると、自分が妻を殺害したとして信じられず困惑をしてしまう。
なんとか島から出ようとするもパスポートが見つからず、妻の容態が悪くなって混乱する。
酒に何かを入れたマディーを見つけるが、不気味な村にいても意味がないとして帰っていく。
最後は島の住民たちの願いによって洗脳され、自らの手で腸を引きずり出して死亡した。
・サマンサ(演:アレックス・エッソー)
代表作に『セーラ/少女のめざめ』、『ドクター・スリープ』などがあります。
離島に住んでいるアメリカ人女性。娘と宿屋を経営し、旅行に来たクリスティンとニールたちを泊めている。
パスポートがなく島から出られないクリスティンが戻ると、その理由を聞いて滞在させた。
ニールがいなくなってクリスティンと探すも見つからず、マディーの村へ車で連れて行った。
実は島に伝わる生贄を信じていて、自身も末期ガンが治った事からクリスティンを捕まえる。
最後はカンダの銃を持っていたクリスティンの反撃で頭を撃ち抜かれ、そのまま死亡した。
・カンダ(演:ケリー・B・ジョーンズ)
代表作に『ゴッド・ウォーズ』、『アンデッド・ドライバー/怒りのゾンビロード』などがあります。
離島の住人。入れ墨の彫師。雑貨店も経営して薬やお土産などを売っている。息子が重病を患っている。
仕事をしている時にマディーが出てきた事から、クリスティンに彼女の居場所を聞かれた。
ニールが金を渡した事で村の地図を書いたが、関わらない方がいいと予め忠告していた。
島に伝わる生贄について信じていないが、クリスティンが持つお守りで息子が助かると話す。
最後は裏切った事がアヌマン医師たちにバレて、何かの催眠を受けて自決を果たしてしまう。
・アヌマン医師(演:チャチャワン・カモンサクピタク)
代表作に『クーデター』、『メカニック:ワールドミッション』などがあります。
離島にいるタイ人の医者。具合が悪かったクリスティンたちがやってくると、普通に診断して問題ないと話す。
泥を吐いた事に対しての見解を求められると、仏教の強い薬を飲んだとして結論をつける。
納得できないクリスティンたちが食い下がっても、薬のせいだとして真面目に聞かなかった。
今度はサマンサに連れられたクリスティンを診察すると、妊娠しているとして映像を見せる。
最後は儀式を完成させようとするもクリスティンに逃げられ、台風に巻き込まれて死亡した。
・マディー(演:カット・インカラット)
代表作に『パラダイス女子刑務所』、『沈黙の達人』などがあります。
離島の飲み屋で働いているウェイトレス。泥酔したクリスティンとニールたちに仏教の薬を飲ませていた。
その勇気を称えて島のお守りをクリスティンに渡すが、その後の様子をずっと監視していた。
クリスティンに監視がバレて村まで来ると、開き直って彼女に感謝するような態度を見せる。
島の仲間だったサマンサを殺害したクリスティンが村に戻ると、儀式の為に待っていた。
最後はクリスティンの反撃で逃げられてしまい、島に台風が上陸して村人と全滅をしていた。
感想
[個人的な評価]
本作は離島に閉じ込められた夫婦の恐怖を描くホラー映画です。
この作品は『ソウ』シリーズで知られるダーレン・リン・バウズマンが監督を務めています。
冒頭からすでに何か起きている状態となっていて、主人公たちも自分たちの身に起きた事が分からないまま展開していきます。
主人公たちの目線で物語が展開していくが、徐々に離島での不気味な土着文化の恐怖を知っていく感じになります。
とにかく、不気味さを全面的に出して主人公たちが答えを見つけられない状況で、観ている側にも緊張感を与えていました。
さすがに『ソウ』シリーズを作ってきたダーレン・リン・バウズマン監督という事で、そこら辺の演出は悪くないと思いました。
ただ、あまりにも土着文化に依存して細かい説明を押し付けているので、納得しにくい描写が多すぎたと思います。
全体的に地味な展開となっていて、同じような雰囲気で進んでいくから途中で少し飽きてしまうところがありました。
確かに緊張感を煽るような感じになっているが、それがずっと同じ調子になってしまうのはダメだと分かる構成でした。
それになかなか答えへたどり着けず、なんとなく分かっても説明が土着文化に落ち着く点でも説得力に欠けていた。
ずっとマギー・Qでの視点で物語が進んでいくが、やはり、精神が不安定だとなんでもアリな印象で少しクドいと感じました。
最終的にはどっちもバッドエンドとなってしまうが、それなら主人公が素直に生贄となったら島の人間が助かったのか怪しいところです。
本作はあまりにも地味で同じ調子すぎた雰囲気のせいで、ほとんど記憶に残らないような凡作となりました。
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