作品データ
あらすじ
不治の病を治療する為に人体実験を受け、自らの容姿と引き換えに不死身の肉体を手に入れた元傭兵のウェイド・ウィルソンはデッドプールとして戦い続けていた。
あくまで個人的な理由で戦ってきたデッドプールだったが、世界の命運をかける壮大なミッションに挑む事となる。
そこでデッドプールは獣のような闘争本能と人間としての優しい心を持ち、すべてを切り裂く爪を武器に戦ってきたウルヴァリンとある理由で共闘する事になるのだった。
登場人物&出演者
・ウェイド・ウィルソン/デッドプール(演:ライアン・レイノルズ)
近年の出演作に『ブルー/きみは大丈夫』、『ショットガン・ウェディング』などがあります。
主人公。元傭兵。人体実験で不死身の肉体と醜悪な容姿を手に入れる。「アース10005」で車の販売員をしている。
アベンジャーズ入りを熱望するも門前払いされ、誕生日パーティでTVAに拉致された。
自身の世界の消滅を防ぐべく、最低のウルヴァリンを仲間にするも虚無の世界に送られる。
カサンドラに反抗するチームに入って元の世界に戻り、世界を消滅させる彼女を止めていく。
最後は世界の救世主となって元の世界が消えず、平穏な日常生活を取り戻す事になった。
・ジェームズ・“ローガン”・ハウレット/ウルヴァリン(演:ヒュー・ジャックマン)
近年の出演作に『The Son/息子』、『レミニセンス』などがあります。
「X-MEN」のメンバーのミュータント。驚異的な治癒能力、破壊不可能なアダマンチウムの骨格と爪を持つ。
別の時間軸に存在するウルヴァリンだが、仲間を殺された事から多くの人間を殺害していた。
デッドプールから協力を頼まれるも無視するが、強引に連れ出されて虚無の世界に行く。
過去を変えるべくデッドプールと協力し、カサンドラに反抗するチームとともに乗り込んだ。
最後は世界を消滅させるカサンドラの野望を打ち砕き、平穏な日常生活を取り戻していった。
・ローラ/X-23(演:ダフネ・キーン)
代表作に『LOGAN/ローガン』、『Ana』などがあります。
ウルヴァリンの治癒能力とアダマンチウムの爪を持つミュータントの少女。過去にウルヴァリンに助けられる。
虚無の世界になぜか送り込まれており、カサンドラに抵抗するチームに入って協力している。
殺し合いで疲れたデッドプールとウルヴァリンをアジトへ連れていき、そこで存在を見せる。
カサンドラを倒すべくデッドプールたちと乗り込むと、ジャガノートの首を斬って倒した。
最後はデッドプールたちが世界を救うと、TVAの処置から「アース10005」へ来ていた。
・レミー・ルボー/ガンビット(演:「チャニング・テイタム)
近年の出演作に『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』、『スペースマン』などがあります。
トランプなどにエネルギーをチャージして爆発させる能力を持つミュータント。生まれた世界が自分でも分からない。
南部訛りが強く何を言っているのか分からず、何度かデッドプールに聞き返されていた。
活躍した実績がないせいで無名だと自覚し、なんとかヒーローとして活躍したいと考える。
デッドプールたちの登場で運命が変わると知って、ヒーローとして戦える事に誇りを持つ。
最後は元の世界へ戻っていくデッドプールたちを見送って、満足な表情を受けべていた。
・エレクトラ・ナチオス(演:ジェニファー・ガーナー)
近年の出演作に『アダム&アダム』、『YESデー/ダメって言っちゃダメな日』などがあります。
一対の釵を武器にして戦う女戦士。一度はブルズアイに殺されるが、ザ・ハントによって生き返っている。
自身の時間軸が滅びゆく運命として、TVAの剪定から襲撃を受けて虚無世界へ送られた。
カサンドラに抵抗するチームのメンバーであり、デッドプールに説明役として話していた。
デッドプールとウルヴァリンが運命を変えるとして、他の仲間たちと説得していった。
最後はアジトで敵たちを倒し、元の世界に戻っていくデッドプールたちを見送っていった。
・エリック・ブルックス/ブレイド(演:ウェズリー・スナイプス)
近年の出演作に『バック・オン・ザ・ストリップ/男がベガスで踊ったら』、『星の王子/ニューヨークへ行く2』などがあります。
ダンピールのヴァンパイアハンター。ヴァンパイアの超人的な身体能力と、あらゆる弱点に耐性を持っている。
自身の時間軸が滅びゆく運命であって、TVAの襲撃で抵抗もできないまま虚無へ送られた。
カサンドラに抵抗するチームのメンバーであり、幾度も対決するも勝てないと分かっている。
デッドプールたちの登場で運命が変わると知ると、一緒にアジトへ乗り込んで戦っていく。
最後は重傷を負いながらも仲間と敵を殲滅し、元の世界に戻るデッドプールを見送っていた。
・ジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ(演:クリス・エヴァンス)
近年の出演作に『レッド・ワン』、『ペイン・ハスラーズ』などがあります。
ヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」のメンバー。全身を高熱の炎に変えて空や攻撃に使う。
虚無の世界へ飛ばされて殺し合いするデッドプールたちの前に現れ、厳格な言葉で助ける。
カサンドラの部下たちに見つかって冷静な態度で対峙し、対決するもあっさりと捕まった。
長年に渡ってカサンドラに追われ、デッドプールが彼の暴言を暴露するも否定していた。
最後はカサンドラの能力で皮膚を剥ぎ取られ、抵抗できないまま簡単に死亡してしまった。
・ピーター・ウィズダム(演:ロブ・ディレイニー)
代表作に『ライフ・アフター・ベス』、『ザ・バブル』などがあります。
デッドプールが作ったチーム「X-フォース」のメンバーとして参加した一般人。普段は車の販売員をしている。
チームが出動した時に不運にも死亡したが、デッドプールが過去を改変して助けられている。
現在はスーパーヒーローの道を諦めたウェイドに仕事を紹介し、同僚で友人として支える。
自身のロッカーにウェイドがいつでもデッドプールに戻れるようにスーツを保管している。
最後は変異体のデッドプールたちの相棒として登場し、窮地を救うヒーローとなっていた。
・ヴァネッサ・カーライル(演:モリーナ・バッカリン)
近年の出演作に『グリーンランド/地球最後の2日間』、『世界一不幸せなボクの初恋』などがあります。
元娼婦でウェイドの元婚約者。以前は麻薬カルテルとの抗争による巻き添えで死亡している。
ウェイドが過去を変えた事で死ななかったが、彼との生活が上手くいかず別れている。
現在は会社員として働き、昇進して中間管理職になって恋人もいて充実した日々を送る。
まだ自分に未練があるウェイドの気持ちを知るが、もう元には戻れないとして距離を置く。
最後は世界を救ったウェイドの言葉を聞くと、置いていた距離を少しだけ縮めていた。
・ミスター・パラドックス(演:マシュー・マクファディン)
代表作に『プライドと偏見』、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』などがあります。
TVAのエージェント。滅びゆく「アース10005」の監視が任務とする。退屈な仕事に嫌気が差している。
「アース10005」からデッドプールを強引に連れ出し、自身の手足として使おうとした。
タイム・リッパーを作ってタイムラインの破壊を目論むが、デッドプールに邪魔される。
カサンドラにタイム・リッパーを乗っ取られるが、デッドプールたちの活躍で助かっていた。
最後は悪事がすべてバレてしまうと、TVAから適切な罰を受けるべく連行されていった。
・カサンドラ・ノヴァ(演:エマ・コリン)
代表作に『チャタレイ夫人の恋人』、『僕の巡査』などがあります。
虚無の世界を支配するオメガレベルのミュータント。強力なテレキネシスとテレパシーを自在に操る。
チャールズ・エグゼビアの双子の妹で、危険な存在から幼い頃に虚無へ飛ばされている。
虚無を気に入っていて女王として君臨し、必要な存在に対しては呆気なく殺害をしている。
部下の裏切りで瀕死状態となるが、ウルヴァリンたちを助けた事でタイム・リッパーを知る。
最後は世界の消滅を企むが、デッドプールとウルヴァリンの邪魔で装置により消滅した。
感想
[個人的な評価]
本作は『デッドプール』シリーズにおいて3作目となっています。
この作品はウォルト・ディズニー・カンパニーが21世紀フォックスを買収した事で、MCUシリーズ入りを果たしています。
あくまで本作はMCUのスピンオフ的な立ち位置となっている為、本編とは無関係な内容となっています。
なんと言っても、本作はMCUが始動する以前のスーパーヒーロー映画、リストラされたスーパーヒーロー映画のオマージュが強くなっています。
個人的にウェズリー・スナイプスのブレイドが復活した事が嬉しく、ちゃんとファンサービスしていたのは素晴らしかったです。
さすがにウェズリー・スナイプスは年齢的な問題で本格的なアクションはできなかったが、それでも復活した事は素直に感動しました。
それにエレクトラ役のジェニファー・ガーナーは、もう二度とやらないと思っていただけに驚きでした。
そして、企画が頓挫したガンビット役のチャニング・テイタムも、しっかりと救われているところが素晴らしかったです。
このシリーズはセルフオマージュやメタ的なネタは多く、下品でグロテスクながらもファンとちゃんと向き合っています。
しかも、近年ハリウッドに限らず世界を汚染しているポリコレに屈せず、ちゃんとやっていたところがシリーズの良さだと言えます。
もちろん、復活したウルヴァリンを演じるヒュー・ジャックマンの復活は最高であり、また観られる喜びがありました。
本当はもっと続けてほしいところであるが、ヒュー・ジャックマン自身もこれから続けていくのは分からないところである。
それに「デッドプール」シリーズも続くのか分からない上、MCUの立ち位置として微妙なところにいるのが現実だと言えます。
MCUシリーズが落ち目の中で、盛り上げる一役買ったけど、今後の動きについて注目していきたいと思っています。
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