作品データ
あらすじ
ハーウッド重警備刑務所に新たに収容されたトラビスは実験用のバイオ毒素に感染し、具合が悪くなって独房でゾンビ化すると刑務官たちによって射殺された。
疾病管理センターの職員であるサマンサはトラビスの感染を疑い、彼が収容されたハーウッド重警備刑務所を訪れると、その遺体について違和感を持っていた。
しかし、トラビスが撒き散らした吐血によって刑務官や囚人たちがゾンビ化していくと、刑務所は地獄絵図と化し、サマンサは決死の脱出を図るのだった。
登場人物&出演者
・サマンサ・ベケット(演:ベイ・ブルーナー)
代表作に『Bachelor Party Massacre』などがあります。
疾病管理センターの職員。急性伝染病の専門家。殺人を起こしたトラビスが何かに感染していると疑う。
ハーウッド重警備刑務所にやって来るが、刑務官に殺されたトラビスの様子で困惑していた。
ゴーリングたちがゾンビ化して本部に状況を報告し、噛まれた囚人から逃げる選択を決意する。
脱出を考えていたジョニーと協力していくが、彼が噛まれて一人になってジェンキンズに遭遇。
最後は一人になって出口に向かうが、待機していたスナイパーによって射殺されてしまう。
・ジョニー(演:グリフ・ファースト)
代表作に『バトルシップ』、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』などがあります。
ハーウッド重警備刑務所に収容された囚人。元は強盗で捕まっているが、過去に三回の脱獄をしている。
ヘラヘラした態度でトラビスの具合の悪さを主張し、スウィーニーの怒りを買って所長の元へ。
トラビスの話しを聞こうとしたサマンサにより、診察室へ連れて来られて事情を知っていく。
独房に連れ戻される時に反撃して脱出しようとして、逃げていたサマンサと合流して協力する。
最後は肩を噛まれるもサマンサに励まされるが、ゾンビを止めて犠牲になるもゾンビ化した。
・ジェンキンズ(演:ジェームズ・フェリス)
代表作に『超能力学園ZZ』、『悪夢男』などがあります。
ハーウッド重警備刑務所に勤める刑務官。トラビスの状況を知る為に来たサマンサの受付をしていた。
トラビスがどこにいるのか分からず、所長の元にサマンサを連れてくると息子を頼まれていた。
刑務所内にゾンビが出現すると、所長の息子を連れてきて、スウィーニーたちと生存者を探す。
スウィーニーが倒れ、他の仲間たちが倒れると、一人だけ逃げ出して外へ出ようとしていた。
最後は外に出たサマンサと合流するが、背後からゾンビに噛まれ、トドメを頼んで死亡した。
・ゴーリング医師(演:スコット・カーソン)
代表作に『Killers』、『案山子男2/復讐の雄叫び』などがあります。
ハーウッド重警備刑務所に常駐する医師。収容された囚人たちの健康を診察している。
スウィーニーの判断で具合が悪いトラビスがやって来るが、状況を今ひとつ掴めずに診察する。
トラビスを検温しようとした時に吐血を顔に受けて、刑務官に独房へ連行するように指示した。
あとから来たサマンサが事情を説明する中、彼女の後ろにいて徐々に具合が悪くなっている。
最後はゾンビ化した刑務官に腕を噛まれ、自分もゾンビ化してスウィーニーに殺されてしまう。
・スウィーニー(演:クリス・アングリン)
代表作に『夕闇にベルが鳴る』、『最終突撃取材計画!』などがあります。
ハーウッド重警備刑務所に勤める刑務官。常にショットガンを持って囚人たちを威嚇している。
新たに収容されたトラビスたちに向けて厳しい言葉を浴びせ、ヘラヘラするジョニーにキレた。
サマンサをトラビスの独房へ案内しようとしたが、暴れた彼をショットガンで吹き飛ばした。
自ら感染するが、刑務所内がゾンビだらけになっても生存者を助けようと同僚たちを引き連れる。
最後はゾンビ化してしまい、やって来たサマンサを襲うとしたが頭を吹き飛ばされて死亡した。
・マーラー所長(演:ボビー・ジョーンズ)
代表作に『エイリアン シンドローム』、『スペースハザード』などがあります。
ハーウッド重警備刑務所の所長。囚人と刑務官の揉め事を快く思わず、ヘラヘラするジョニーに忠告していた。
息子がなぜか刑務所にやって来ると、仕事が終わるまで部下たちに面倒をみるように言い渡す。
サマンサがトラビスについて説明を始めると、ゾンビ化した刑務官を見て息子を第一に考える。
スウィーニーたちが生存者を助ける間、息子を連れて逃げ回っていたが所長室に追い詰められる。
最後は銃でゾンビを迎え撃つが、ゾンビ化した息子に殺され、スウィーニーにトドメを刺された。
・トラビス(演:ブランドン・ステイシー)
代表作に『監禁村』、『ピラニアシャーク』などがあります。
南アフリカの製薬会社「ブラックソーン社」の社員。会社が倫理問題によって免許取消になっていた。
自宅でゾンビを相手にショットガンで応戦し、興奮しながら向かってくるゾンビを倒していた。
すぐ踏み込んできた警察官たちに取り押さえられると、ハーウッド重警備刑務所へ収容された。
刑務官たちに危険な状態だと訴えても聞く耳を持ってもらえず、診察する医師に吐血してしまう。
最後はゾンビ化して刑務官を襲ったが、スウィーニーによって頭を吹き飛ばされて死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はみんな大好きアサイラムにより製作されたゾンビ映画となります。
多くのサメ映画を作ってきたグリフ・ファーストが俳優としてデビューした作品となります。
今回は配給がアルバトロスじゃないので、そこら辺は少し物足りないところがありました。
しかしながら、低予算とゾンビ映画は親和性が高い事はすでに証明されていて、本作はまさにセオリー通りの展開になります。
邦題になるように舞台はほぼ刑務所内だけで展開されますが、感染するルートはゾンビ映画の王道という感じで毒素という名のウイルスになります。
典型的な刑務所で行われる刑務官と囚人のやり取りから始まっていくが、すぐにゾンビ化して感染があっという間に広がります。
当然ながらストーリー性はほとんどないので、主人公が基本的にゾンビから逃げながら刑務所から脱出するのがゴールとなる。
主人公は単なる急性伝染病の専門家であるけど、体液による感染の可能性を考えるとタンクトップになる意味が分からない。
なぜか低予算のゾンビ映画というのは、登場する女性たちは薄着になりますが、本作の主人公も無意味にタンクトップで逃げ回っていました。
ただ、本作の良い部分として子供ですら食われてゾンビ化するので、絶対に助かる王道をぶち破っているのは良かったと思います。
主人公は結果的にみんなの犠牲のおかげで生き残るが、最終的に狙撃されて死亡する終わり方も嫌いじゃないです。
アサイラムの作品としてグダグダしておらず、コンパクトなゾンビ映画として、そこまで悪くないけど記憶に残らない作品でした。
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