【ダーク・スター】VD-441

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洋画

作品データ

公開年月 1974/03/30
ジャンル SF
原作 なし
監督 ジョン・カーペンター
脚本 ジョン・カーペンター、ダン・オバノン
製作 ジョン・カーペンター
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

21世紀半ば、人類は宇宙に新天地を求めて、光速航行の探査船“ダーク・スター号”は4人の乗務員が不安定惑星を爆破し続けていた。
途中、小惑星群の嵐に遭遇し、レーザーに異常が起きたが、誰も気付かずに爆破作業で不具合が発生してしまう。
20号爆弾が指令を無視して動き始めると、埋め込まれたコンピュータを説得する為に一人の乗務員が説得に向かうのだった。

登場人物&出演者

ドゥーリトル(演:ブライアン・ナレル)

代表作に『Henry V』、『Space Ninjas』などがあります。

探査船“ダーク・スター号”の乗組員。宇宙船の操作板では中央に座り不安定惑星を特定する。

長い宇宙船生活に疲れ切っていて、仮眠室が壊れて共同生活する中でウンザリしている。
宇宙食がずっとチキンが続いて不満を漏らすが、運良くハムを見つけてみんなに配った。
いつも宇宙を眺めるタルビーに食事を持っていき、一緒に食べないかと彼を誘っていた。
宇宙嵐でAI爆弾が誤作動を起こすと、爆発を阻止するべく禅問答してなんとか説得する。
最後はAI爆弾が自爆して惑星に突入すると、宇宙船の破片をサーフボードにして向かった。

タルビー(演:ドレ・パヒッチ)

本作が長編映画デビュー作となります。

探査船“ダーク・スター号”の乗組員。ダーク・スターから宇宙を眺めるハッチにいる。

他の三人とは行動をせず、ほとんどの時間をハッチにいて広い宇宙を眺めるのが日課である。
食事を持ってくるドゥーリトルに、フェニックス流星群の存在を話し、遭遇を期待している。
AI爆弾を誘導する装置が壊れて修理に向かうも閉じ込められ、ドゥーリトルが来て脱出する。
最後はドゥーリトルを述べて、フェニックス流星群と接触して共に宇宙を彷徨う喜びを得た。

ピンバック(演:ダン・オバノン)

代表作に『バタリアン』、『Delivering Milo』があります。

探査船“ダーク・スター号”の乗組員。不安定惑星を破壊するAI爆弾の投下を担当する。

宇宙での長い探査で娯楽が必要だとして、ユニークな宇宙生物をペットとして飼っていた。
ドゥーリトルやボイラーからは小バカにされていて、不満をデータに残してストレスを吐く。
ペットが所定の場所から逃げ出すと、捕まえようと麻酔銃を撃ち破裂する結末に嘆いていた。
最後は自分の存在意義から自爆を選んだAI爆弾により、ボイラーとともに粉微塵となった。

ボイラー(演:カル・カニホルム)

本作が長編映画デビュー作となります。

探査船“ダーク・スター号”の乗組員。口よりも手が先に出る。ナイフを持ち歩いて遊ぶ。

コミュニケーションを取ろうとするピンバックに呆れて、ほとんど無視する態度を取る。
乗組員の中で無口で何を考えているのか分からないが、ドゥーリトルからは信頼される。
命令を聞かなかったAI爆弾を銃で破壊しようとするが、慌てたピンバックに止められた。
最後はAI爆弾の自爆に巻き込まれ、宇宙船にいたピンバックとともに粉微塵となってしまう。

パウエル船長(演:ジョー・サンダース)

代表作に『The World Is Just a ‘B’ Movie』などがあります。

探査船“ダーク・スター号”の乗組員。一度目の宇宙嵐での事故で死んだ事になっていた。

実際はドゥーリトルたちに冷凍保存され、辛うじて生きていたが会話能力か著しく低下する。
AI爆弾が命令を聞かなくなり、ドゥーリトルが相談に来るも役に立たない助言をしていた。
最後はAI爆弾の自爆で宇宙船が破壊されるが、運良く抜け出して宇宙を彷徨う事になる。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は出演と共同脚本を務めたダン・オバノンの学生時代に作った作品のリメイクとなる。
監督、製作、共同脚本にはジョン・カーペンターが務めています。
SFやホラー映画でカルト的な人気を持つジョン・カーペンターの映画監督デビュー。
更に脚本のダン・オバノンも5年後にはSF映画の傑作『エイリアン』の脚本を書いています。
この二人がまだ学生で自主映画として本作を作ったが、今では当然のようにカルト映画として広く知られています。
とにかく、すべての内容に関してどうでもいいぐらいの「くだらなさ」があって、本来なら緊張感があるべき宇宙での探査も登場人物たちに自覚がまったくないのです。
ある意味、長らく狭い宇宙船で広い宇宙を探査していて、乗組員たちの緊張はどこかへ飛んでしまったのかもしれない。
本作は学生が作っているのだから低予算も低予算だから、とても壮大な宇宙を舞台にしているような感覚がありません。
それでも、宇宙スケールを演出しようとする安っぽい特集効果、手作り感満載のギミックなど、今のCGで固められた作品とは違った趣があると感じさせられる。
ただし、これはあくまでカルト映画である事を考えないといけないので、普通に映画を楽しみたい人には不向きな作品だろう。
この作品は普通の映画に飽きてしまった好事家が楽しむモノで、決して気楽に鑑賞したい人たちは面白いと感じられないと思う。
現に本作は万全な体調と覚悟を決めないと、圧倒的な睡魔に襲われ、意識が何度も飛んでしまう状況に陥る危険性を持っています。
全体的にくだらない展開だが、適当なマザーコンピュータのAIと、真面目な爆弾のAIとのやり取りは普通の人は思いつかないはず。
ラストで宇宙船が爆発しても生き残っていた二人の結末も、本来ならバッドエンドなのに楽しそうな感じが伝わって秀逸と言える。
この作品を楽しめるなら、いよいよこっちの世界に入ってきたと思ってもいいだろう。

コメント

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