作品データ
公開年月 | 2017/12/22 |
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ジャンル | ファンタジー/アクション |
原作 | なし |
監督 | デヴィッド・エアー |
脚本 | マックス・ランディス |
製作 | エリック・ニューマン、デヴィッド・エアー、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
警官のウォードはロサンゼルス市警初のオークの警官として偏見を持たれるニックを相棒に、パトロール中に負傷するも復帰を果たす。
ニックが同族を逃したと疑う中、FBIは“魔法のワンド”でダーク・ロードを復活させようとする“インファーニ”を追っていた。
パトロール中にウォードとニックは魔法が使われた現場でエルフの少女ディッカを保護し、彼女が持つ“魔法のワンド”をめぐる陰謀に巻き込まれるのだった。
登場人物&出演者

近年に出演作に『バッドボーイズ/フォー・ライフ』、『スパイ in デンジャー』などがあります。
主人公。ロス市警に所属している人間の警官。上層部の決定で初のオーク警官ニックと組まされている。
当人として上層部に言われているので仕方ないが、油断していた時に犯罪者のオークに撃たれた。
同僚たちからニックを嫌う声が上がる中、あくまで仕事として捉えて彼の言葉を無視していた。
ティッカを保護して“魔法のワンド”を手にして、同僚やオーク、それにエルフから狙われる。
最後は魔法のワンドを使うブライトと判明し、レイラを倒して街を救った英雄として讃えられた。

近年に出演作に『キング』、『ある少年の告白』があります。
ウォードの相棒。ロス市警で初のオーク警官。人間との混血のせいで牙が丸く同族から裏切り者と言われる。
人間社会でも嫌われ者になっていて、ウォードを撃った犯人を逃したとして周囲から疑われる。
“魔法のワンド”を持つティッカを保護した事で巻き込まれ、人間を初めて殺して戸惑っていた。
同族のギャングに捕まって“魔法のワンド”を渡さず、勇敢さを認められて処刑されてしまう。
最後はティッカに復活させられ、レイラたちを倒し、ロス市警から街の英雄として讃えられた。

代表作に『ヴァンパイア・アカデミー』、『ダークネス』などがあります。
ヒロイン。エルフの少女。インファーニの一人で“魔法のワンド”を使う事ができる見習いのブライト。
騒ぎの通報を受けたウォードとニックがやって来ると、隠れていたところを彼らに保護された。
実はインファーニを裏切って勝手に“魔法のワンド”を持ち出し、そのせいで狙われてしまう。
オークのギャングに捕まったニックが目の前で処刑されると、魔法で生き返らせて衰弱する。
最後はウォードがブライトと判明して姉を倒させ、行方を晦ますも表彰される彼らの前に現れた。

代表作に『ドミノ』、『タイタンの逆襲』などがあります。
FBI魔法捜査官のエルフ。長年に渡って“インファーニ”のリーダーだったレイラを追っている。
“インファーニ”の者がウォードたちに逮捕され、尋問してダーク・ロードについて聞かされる。
なんとか“魔法のワンド”を手に入れようとウォードたちを追い、保安官から連絡を受けた。
すぐに追いかけると、レイラたちを倒した影響で建物が爆発し、脱出したウォードたちを連行。
最後はウォードから取引のような状況の説明を受け、“魔法のワンド”を回収して彼らを見逃す。

代表作に『スティーブ・ジョブス』、『フューリー』などがあります。
オークのギャング“フォッグティース”のリーダー。マイアミ出身でオークたちを束ねている。
“魔法のワンド”について人間やエルフが追っていると知って、ウォードたちを捕まえさせた。
連行されると昔話をして、警察のせいで自分が築き上げた平和をぶち壊されたとしてキレた。
息子にニックの処刑を任せるが、逃した命の恩人と言われて断念させ、代わりに処刑をした。
最後はティッカの魔法でニックが生き返って崇高さに頭を下げ、彼の勇敢さから純血種と認めた。

代表作に『スピード2』、『ブラックホーク・ダウン』などがあります。
人間のギャング“アルタミラ”のリーダー。抗争の影響で車椅子生活を強いら不満を持っている。
ウォードが同僚たちを殺害し、その原因が“魔法のワンド”だと聞いて手下に追わせていた。
手下がウォードとニックを捕まえると、彼が所持する“魔法のワンド”を欲していると主張した。
ウォードたちが逃げ出すと、手下たちに追わせていくが、そこにレイラたちが来て全滅した。
最後は抵抗もできないままレイラに喉元を切られてしまい、苦しみながら死亡してしまう。

近年に出演作に『アンストッパブル』、『クロース:孤独のボディガード』などがあります。
エルフ族で“インファーニ”のリーダー。“魔法のワンド”を使ってダーク・ロードの復活を目論んでいた。
同じブライトで妹のティッカに裏切りで“魔法のワンド”を持ち出され、手下たちと追っていく。
警察やギャングたちの情報をハッキングして、更に感覚で妹の存在を感じて徐々に迫った。
邪魔するギャングたちを排除し、手下たちとウォードとニックと戦うも反撃を受けて一度死ぬ。
最後は復活して妹を説得するも拒否され、ブライトだったウォードの一撃を受けて消滅した。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
一度解約して再びNetflixに戻っても何度もオススメされているので、そこまで言うならという事で鑑賞した。
現代の世界を舞台にファンタジーで登場する様々な種族が共存するという世界観となっています。
主人公のウォードは人間の警官で相棒が初のオークの警官だが、そこには相当の差別があるという点が現代らしいテーマです。
今だと黒人の人種差別が盛んに取り上げられ、これが映画業界まで影響を及ぼす「ポリコレ配慮」が多くの作品でなされています。
そのせいでせっかくの良さをかなり削られてしまっているが、本作はそこら辺の人種差別以上の種族差別をしています。
ただ、これは現代の人種差別に対する皮肉を描いていて、過去の罪を未だに引きずる種族を悪として差別される社会構造になっている。
ここでなぜか人間が頂点にいるような感じだが、オークは醜悪、エルフは崇高という型にハマったところは少し古臭い感じでした。
これらの種族を知っている人間なら今更の設定となるが、知らない人たちの為に敢えてステレオタイプのキャラクター設定にしていると思います。
特に主人公の相棒となる初のオーク警官だが、純血種ではなく、過去に人間と混血しているせいで中途半端な立ち位置にあります。
これは現代におけるマイノリティ層に通じるモノがあって、単なる種族間の違い以上のメッセージが込められています。
そこら辺が少し設定の渋滞を引き起こしているせいで、物語における視点の置き方が少し複雑になってしまっている。
崇高な存在であるエルフをあまり取り上げておらず、多分、これは「エルフ=白人」という風に見えて彼らをあまり悪く見せていません。
種族差別を扱った人種差別を表現していますが、クライマックスでは少しばかり強引な展開のように感じてしまいました。
やはり、剣と魔法を扱うようなファンタジーな世界観だと、説明をしないといけない部分が非常に多くなって、それだけで物語の大半を占めてしまう。
現代を舞台にしている分、多少の説明が省かれるが、あまり設定を被せてしまうと何が見どころなのか分からなくなってしまう。
可もなく不可もないという感じがして、世界観と種族差別について、そこまで上手く融合しているような印象はなかったです。
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