作品データ
公開年月 | 2005/08/30 |
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ジャンル | ホラー/アクション |
原作 | なし |
監督 | ダニエル・ジリーリ |
脚本 | ダニエル・ジリーリ、グレース・ローモンド |
製作 | ダニエル・ジリーリ、ニック・リベラ |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
低予算のリアリティ番組「パラダイス・ロスト」の撮影をする為、プロデューサーのマーティンや参加者たちが孤島にやって来る。
絶景に歓喜する参加者たちだったが、カリブ海を荒らしていた危険な海賊「レッドブラッド」が突然生ける屍として蘇って殺戮を開始する。
逃げ場のない孤島が修羅場と化している中で、参加者たちはレッドブラッドと生存をかけた戦いに挑むのだった。
登場人物&出演者

本作が長編映画デビュー作となります。
主人公。低予算のリアリティ番組「パラダイス・ロスト」の女性参加者。優勝賞金を狙っている。
トニーに声をかけて印象づけるが、口では優勝賞金が目当てと言いながら彼が気にしていた。
過去に警官だったが容疑者二人を正当防衛で殺害し、今は獣医になる為に金を欲している。
グリーディGからゾンビの話しを聞くと、脱出しようとするがレッドブラッドに捕まった。
最後はトニーが刺され、その隙にレッドブラッドを撲殺し、お宝とともに一人だけ生還した。

代表作に『Summer Desire』などがあります。
ヒロイン。低予算のリアリティ番組「パラダイス・ロスト」の男性参加者。セリーナやオードラから注目されるイケメン。
最初からセリーナに注目して、孤島ではすぐに彼女と二人っきりになって身の上話を聞いた。
グリーディGからゾンビの話しを聞き、みんなが死んで脱出を図るもレッドブラッドが来る。
セリーナと人質になってしまうが、ボートの操縦者は一人で充分として海に突き落とされた。
最後は宝を積んだボートの鍵を奪い、レッドブラッドに刺されセリーナを助けて死亡した。

本作が長編映画デビュー作となります。
低予算のリアリティ番組「パラダイス・ロスト」の男性参加者。ラッパーでラジカセで音楽を流している。
孤島ではラジカセや金の装飾ができないと知って文句を言うが、結局は素直に従っていた。
個別インタビューでは元ギャングである事を誇りにして、オードラを手に入れると宣言する。
スコットがレッドブラッドに殺されマーティンに宝の地図を渡し、隠していた銃で警戒する。
最後は船に戻るがレッドブラッドに捕まって銃を奪われ、ナイフで喉を切り裂かれて死亡。

本作が長編映画デビュー作となります。
低予算のリアリティ番組「パラダイス・ロスト」の女性参加者。ダンサーで大学に行かず有名になりたいという。
金の装飾を外す事を拒んで揉めるグリーディGから取り上げ、マーティンの説明を受ける。
個別のインタビューではなんでも得意と豪語するが、ココナッツを割れずに困惑していた。
グリーディGのゾンビ発言を怖がったが、いなくなったメリッサを心配して森の中へ入った。
最後はレッドブラッドに捕まり豚のマネをさせられるが、結局は悲鳴を上げながら殺された。

代表作に『Voodoo Tailz』、『Unemployed』などがあります。
低予算のリアリティ番組「パラダイス・ロスト」の女性参加者。誰に対しても文句しか言わない。
グリーディGが身につける金の装飾、スコットが自慢する下半身に対してツッコミを入れる。
個別のインタビューでは自信満々で自分こそが優勝すると宣言し、スタイルにも自信を持つ。
実はプロデューサーのマーティンに近づいて枕営業を敢行し、コネを作る場面を撮影された。
最後はグリーディGの話しを信じず海へ行くが、船から来たレッドブラッドに殺された。

本作が長編映画デビュー作となります。
低予算のリアリティ番組「パラダイス・ロスト」の男性参加者。ニュージャージー出身で鍛えた体が自慢。
孤島に到着してから下半身が暴れると話していたが、メリッサに鉛筆並みと揶揄されていた。
個別のインタビューでは顔と体で選ばれたと豪語し、他の男は相手にならないと自信を持つ。
女性参加者たちと寝る事を第一の目的にしていて、いずれオードラもモノにすると宣言した。
最後は禁じられた島の反対側で獲物を探したが、レッドブラッドによって食い殺された。

代表作に『ブラック・キャッツアイ』、『Mouthpiece』などがあります。
低予算のリアリティ番組「パラダイス・ロスト」の前回優勝者。マーティンとは恋人でワガママな性格。
今回の番組に対してゴミみたいなモノだと文句を言うが、三流の女優と言われていた。
トニーがイメケンで性格が良さそうだという事で、マーティンに彼が優勝候補だと話した。
孤島には降りる事なく船にずっと滞在して、マーティンに驚かされるとブチ切れていた。
最後は船にやって来たレッドブラッドに気付かず、悲鳴を上げながら両目を潰されて死亡。

代表作に『Passing Fancy』などがあります。
低予算のリアリティ番組「パラダイス・ロスト」のカメラマン兼雑用係を務める。マーティンの指示に従う。
段取りが悪いとしてマーティンに怒られてしまうが、意見の述べる事ができず黙って従う。
孤島ではカメラマンとして参加者たちのインタビューを撮影し、隠しカメラも設置した。
マーティンから参加者がケンカするような演出を提案され、反対するも結局は従ってしまう。
最後はセリーナとトニーを隠れて撮影するが、レッドブラッドに手斧で頭をかち割られ死亡。

代表作に『Border Warz』、『Dirty Little Trick』などがあります。
低予算のリアリティ番組「パラダイス・ロスト」の司会兼プロデューサーを務める。前回優勝者のオードラが恋人。
カメラマン兼雑用係のガスに対して厳しい態度を取り、オードラのワガママに辟易している。
低予算の番組という事で基本的に口論を誘い、視聴者を稼ごうとする演出を繰り出している。
グリーディGから宝の地図を手に入れ、一人だけで見つけるがレッドブラッドに捕まった。
最後は顔の生皮を剥がされ、逃げようとしたセリーナに助けを乞うも無視されて死亡した。

代表作に『ベルサーチ・マーダー』、『デイ・オブ・ザ・デッド2』などがあります。
カリブ海を荒らしていた海賊。信頼関係が崩れた船員たちを全員始末し、島へ漂流して財宝を隠した。
先住民から宝を奪おうとするが返り討ちに遭い、永遠に呪われる儀式で復活を地中で待つ。
禁じられた場所に来たスコットのおかげで復活すると、他の参加者を次々と血祭りにあげる。
マーティンにお宝を奪われそうになって、彼を捕まえて生皮を剥ぎセリーナを従えていた。
最後はトニーの襲撃で油断してセリーナに撲殺されるが、死んでおらず海の中から復活した。
感想
[個人的な評価]
本作は『ドルフ・ラングレン/処刑鮫』、『アクセレーション』などで知られるダニエル・ジリーリが監督と共同の脚本と製作を務めています。
多分、当時は『パイレーツ・オブ・カビリアン/デッドマンズ・チェスト』がヒットしていて、本作が作られたと思われます。
ゾンビとなった海賊のエピソードを紹介するのに10分も使っているワリに、内容が薄くて低予算だとすぐに分かります。
そこから現代になってリアリティ番組が始まっていくが、なぜか参加者のほとんどが下半身を中心に動いてしまう。
しかし、優勝賞金を狙うので全員がライバルになるが、個別インタビューで悪口合戦になっていて何も面白くないです。
当然ながら主人公とヒロインだけは別格の存在で、二人とも相手を褒めるようなコメントを多くしています。
全体的に低予算なのでできる事は限られてしまうが、こういう作品をシリアスにしてしまうと面白さがまったくありません。
こういう作品こそ思い切ってバカ方面に振り切った方が面白いけど、監督たちはプライドがあるせいで真面目に作ってしまいます。
ちゃんと作りたいなら予算をしっかりと用意して、三流の役者じゃなく、せめて二流ぐらいは用意しないとダメだと思います。
ゾンビは冒頭の海賊だけだが、見た目はそのままで普通にしゃべるし、カニバリズムは復活する為だけで食欲とは関係なかったです。
どうやらブードゥー教をベースにしたゾンビのようだが、監督たちは意味が分からず使っているから設定がユルユルでツッコミどころ満載でした。
しかも、隠しカメラやリアリティ番組で使うカメラの方が映像が良く、作品全体を撮影するカメラの方がダメというのはなぜなのか。
とにかく、この作品はゾンビ映画と言っているワリに内容が薄く、二度と鑑賞する事のないゴミ映画となりました。
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