作品データ
公開年月 | 1986/05/14 |
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ジャンル | ホラー/アクション |
原作 | なし |
監督 | バディ・ジョヴィナッツォ |
脚本 | バディ・ジョヴィナッツォ |
製作 | バディ・ジョヴィナッツォ、ロイド・カウフマン、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
かつて戦場で“死神”と恐れられていたフランキーだが、祖国アメリカに帰ってきた彼を待ち受けていたのは格差社会という現実であった。
低賃金による危険な不法就労、麻薬に溺れる友人、精神に異常をきたした父親、奇形児として生まれた息子とフランキーの心は壊れ始めてしまう。
そして、ついに限界を迎えたフランキーは戦場での悪夢が蘇り、銃を片手に矛盾あふれる街を血まみれの世界へと変えていくのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はコンマビジョンより配給されたホラー映画となります。
この作品はロイド・カウフマンが製作総指揮を務め、もちろんだがトロマ・エンターテイメントが製作をしていた。
ホラー映画版「タクシードライバー」と言われ、カルト的な人気を博している問題作となっています。
80年代のアメリカでベトナム帰還兵の現実を描いている作品だが、一番有名な映画と言ったらシルヴェスター・スタローンが主演した『ランボー』だろう。
本作はそれを意識して邦題にもしていますが、こちらは主人公が同じく心的外傷後ストレス障害を患っているのは同じだが、更に家族持ちで貧困に苦しんでいる。
とにかく、本作の主人公は最底辺まで落とされるような生活状況であり、抜け出せる未来と希望がまったく見えてこない。
あまりにも悲惨すぎる生活をドキュメンタリーと言ってもいいぐらい、主人公が歩む道を淡々と描いていました。
もちろん、ベトナムでの戦場をフラッシュバックという形で描いていますが、さすがに低予算なので大規模な戦いがなく、あくまで主人公を中心にしたシーンとなる。
ただ、それだけでも主人公が戦場でどれだけのストレスとトラウマを持ったのか、しっかりと分かるようなシーンでもありました。
そして、80年代の荒廃したような街並みも決して用意したモノじゃなく、元々あった状態を使っているだろうと思わせる。
主人公は戦争に言って祖国の為に戦ったが、帰国したらなんの技術や資格もなく、仕事ができない苦しい状況が本作から伝わってくる。
更にベトナム戦争では枯葉剤を敵に使ったが、それはアメリカ兵も例外じゃない事実を本作の主人公の赤ん坊から描写していました。
じっくりと主人公の悲惨さを描いて積み重ねており、ラストで見せる社会への不満から凶行に走る姿は仕方ない部分があると思わせてくれました。
本作はトロマ・エンターテイメントの作品なので、徹底した汚い描写、奇形児の赤ん坊などはさすがに強烈なインパクトがありました。
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