作品データ
公開年月 | 2020/04/03 |
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ジャンル | SF/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | ルパート・ワイアット |
脚本 | エリカ・ビーニー、ルパート・ワイアット |
製作 | デヴィッド・クロケット、ルパート・ワイアット |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
2027年のシカゴ、地球外生命体による突然の侵略から9年後、アメリカ政府は“統治者”と呼ばれるエイリアンの傀儡と化し、人々は徹底した監視の下に置かれた。
貧富の差はかつてないほど拡大し、自由を求める人々によって秘かにレジスタンス・グループが結成されていた。
レジスタンスは市内スタジアムで開催される統治者による団結集会を狙い、用意周到な爆弾テロを計画するのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『猿の惑星:創世記』で知られるルパート・ワイアットが監督と共同脚本を務めます。
ジャケットや邦題にあらすじなどから、本作はエイリアンの侵略を描いた映画ながら、派手なアクションはないと分かっていました。
多分、これは『第9地区』みたいな感じで、基本は人間側のドラマをメインに進んでいく物語だと分かっていました。
しかし、本作は想像以上にコアな層を狙った作品で、決して大衆受けはしない内容でした。
まず、最低限の状況説明をしていくだけで、そこから勝手に登場人物たちが物語を淡々と進めていきます。
何がどうなっているのか分からないまま、登場人物たちの中で物語を進めていくので、観ている側は当然のように置いていかれます。
まったく説明しようとせず、あくまで物語だけが一人歩きをして、彼らが目的を果たすまで黙って見守るしかありません。
群像劇のような感じで特定の主人公がいないまま、レジスタンス・グループ、統治者たちの味方となる警察、そして侵略者のエイリアンたちとなります。
物語はレジスタンス・グループと警察を交互に交えて、その隙間にエイリアンたちが少しだけ登場するような展開です。
それぞれ中心的な人物が登場していきますが、彼らは目的の為に動いているだけで、その真相について一切語ってくれません。
ラストの20分でレジスタンス・グループの作戦や全容が語られるが、個人的には納得できるような説明はなかった。
つまり、本作は製作側の「察しろ」という彼らの感性に同調した人のみが楽しめて、それ以外はバッサリと切り捨てている感じです。
個人的にはこういう作品はあまり好きじゃないし、面白いとは一切思わないが、好きな人は好きだろうと思います。
複雑な事をしているようで、実は非常に単純な展開を敢えて説明を省いて、分かりにくくしているだけでした。
それにラストの伏線回収は上手いのではなく、必要最低限な説明を最後にしているだけで、あとは観ている側の想像に任せる投げっ放しも好きではありません。
序盤から中心人物のやりたい事が分かってしまい、ラストでの行動も当然と思ったが、欲しかったのは納得できる説明でした。
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