【囚われた国家】RE-3333

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洋画

作品データ

公開年月 2020/04/03
ジャンル SF/サスペンス
原作 なし
監督 ルパート・ワイアット
脚本 エリカ・ビーニー、ルパート・ワイアット
製作 デヴィッド・クロケット、ルパート・ワイアット
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

2027年のシカゴ、地球外生命体による突然の侵略から9年後、アメリカ政府は“統治者”と呼ばれるエイリアンの傀儡と化し、人々は徹底した監視の下に置かれた。
貧富の差はかつてないほど拡大し、自由を求める人々によって秘かにレジスタンス・グループが結成されていた。
レジスタンスは市内スタジアムで開催される統治者による団結集会を狙い、用意周到な爆弾テロを計画するのだった。

登場人物&出演者

ウィリアム・マリガン(演:ジョン・グッドマン)

近年の出演作に『ヴァレリアン/千の惑星の救世主』、『トランスフォーマー/最後の騎士王』などがあります。

統治者に反旗を翻す人間を取り締まる警察官。ピルゼン特捜班の司令官として捜索する。

過去に統治者たちによって別の地域が破壊され、それを繰り返さない為に捜索していた。
元相棒の息子を保護して仕事まで与えたが、レジスタンス・グループに入るのを止めていた。
実はレジスタンス・グループの一人で、テロをワザと失敗させ、本部長に昇格を狙った。
最後は本部長となって統治者たちと会合しに行くが、自爆テロをして反乱の狼煙を上げた。

ガブリエル・ドラモンド(演:アシュトン・サンダーズ)

代表作に『ムーンライト』、『イコライザー2』があります。

英雄視される兄のレイフが死んで、その遺志を継ごうと水面下で動こうと考えていた。

保護する責任があるマリガンに見つかってしまい、正しい選択をするべきだと言われる。
レジスタンス・グループに入ると、実は生きていた兄と再会するも避難を勧められてしまう。
兄が警察に捕まってしまい、殺されない為にレジスタンス・グループの情報を売った。
最後はマリガンがレジスタンス・グループの一員だと知り、反撃の狼煙を理解していく。

レイフ・ドラモンド(演:ジョナサン・メジャース)

代表作に『ホワイト・ボーイ・リック』、『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』などがあります。

レジスタンス・グループの象徴的存在。統治者によって殺されて英雄視されていた。

発信機を取り除いただけで、統治者の襲撃を予測して仲間が身代わりになって助かっていた。
レジスタンス・グループに入ろうとする弟を止め、大金を渡して逃げるように説得した。
テロを成功させるも情報が漏れてしまい、マリガンたちに捕まって拷問を受けていた。
最後はマリガンの根回しで殺されず、罪人として統治者たちによって宇宙へ追放された。

プリシラ・スコット(演:ヴェラ・ファーミガ)

近年の出演作に『アナベル/死霊博物館』、『ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ』などがあります。

レジスタンス・グループのナンバー1と呼ばれる謎の人物。普段は娼婦館で働いている。

特捜班の司令官であるマリガンが通っていたが、そこで統治者の情報を聞き出していた。
その正体はピルゼン小学校の元歴史教師で、娼婦として働きながら情報を集めていたという。
政府や警察の関係者を客として出迎え、その際には様々な情報を引き出して録音していた。
最後は兄を救う為に裏切ったガブリエルのせいで警察に踏み込まれ、撃ち殺されてしまう。

ユージーン・アイゴー(演:ケヴィン・ダン)

近年の出演作に『ワイルド・レース』、『Mr.&Mrs.スミス』があります。

シカゴ市警の本部長。まだ市内に残っているレジスタンス・グループの殲滅を進めている。

地元であるマリガンに特捜班の司令官を一任し、レジスタンス・グループの動きを静観する。
あくまでマリガンにすべて任せていて、彼から受ける報告から自由に捜索をやらせていた。
プリシラが情報を集める一人としてテープに声が残り、それを聞いて慌てて逃げようとした。
最後は結局は釈明を聞いてもらえず、捕まって統治者の船で宇宙へ追放される事になる。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『猿の惑星:創世記』で知られるルパート・ワイアットが監督と共同脚本を務めます。
ジャケットや邦題にあらすじなどから、本作はエイリアンの侵略を描いた映画ながら、派手なアクションはないと分かっていました。
多分、これは『第9地区』みたいな感じで、基本は人間側のドラマをメインに進んでいく物語だと分かっていました。
しかし、本作は想像以上にコアな層を狙った作品で、決して大衆受けはしない内容でした。
まず、最低限の状況説明をしていくだけで、そこから勝手に登場人物たちが物語を淡々と進めていきます。
何がどうなっているのか分からないまま、登場人物たちの中で物語を進めていくので、観ている側は当然のように置いていかれます。
まったく説明しようとせず、あくまで物語だけが一人歩きをして、彼らが目的を果たすまで黙って見守るしかありません。
群像劇のような感じで特定の主人公がいないまま、レジスタンス・グループ、統治者たちの味方となる警察、そして侵略者のエイリアンたちとなります。
物語はレジスタンス・グループと警察を交互に交えて、その隙間にエイリアンたちが少しだけ登場するような展開です。
それぞれ中心的な人物が登場していきますが、彼らは目的の為に動いているだけで、その真相について一切語ってくれません。
ラストの20分でレジスタンス・グループの作戦や全容が語られるが、個人的には納得できるような説明はなかった。
つまり、本作は製作側の「察しろ」という彼らの感性に同調した人のみが楽しめて、それ以外はバッサリと切り捨てている感じです。
個人的にはこういう作品はあまり好きじゃないし、面白いとは一切思わないが、好きな人は好きだろうと思います。
複雑な事をしているようで、実は非常に単純な展開を敢えて説明を省いて、分かりにくくしているだけでした。
それにラストの伏線回収は上手いのではなく、必要最低限な説明を最後にしているだけで、あとは観ている側の想像に任せる投げっ放しも好きではありません。
序盤から中心人物のやりたい事が分かってしまい、ラストでの行動も当然と思ったが、欲しかったのは納得できる説明でした。

コメント

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