【ブライトバーン/恐怖の拡散者】RE-3230

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洋画

作品データ

公開年月 2019/05/24
ジャンル SF/ホラー
原作 なし
監督 デヴィッド・ヤロヴェスキー
脚本 ブライアン・ガン、マーク・ガン
製作 ジェームズ・ガン、ケネス・ファン
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

子供ができずに苦しんでいたトーリは、謎の飛来物が落下した森の中で赤ん坊を見つける。
すぐにトーリが赤ん坊を保護してブランドンと名付けると、夫のカイルと自分たちの子供として育て始める。
12年後、聡明で才能に溢れる少年へと成長したブランドンだったが、ある事をキッカケに自分に備わった特殊な能力に目覚めるのだった。

登場人物&出演者

ブランドン・プライア(演:ジャクソン・A・ダン)

代表作に『The Scent of Rain & Lightning』、『Gone Are the Days』などがあります。

主人公。ブライア夫妻に拾われた赤ん坊。隕石と飛来し、養子としてブライア夫妻に育てられた。

学校では上位1%に入る天才的な頭脳を持ち、次第に自信のスーパーパワーを知っていく。
思い通りに物事が運ばなくなるとすぐにブチ切れ、スーパーパワーで邪魔者たちを抹殺する。
危険視したカイルに銃撃された事で覚醒し、次に母親のトリに殺されると分かって逆上する。
最後はついでに旅客機を撃墜させると、全世界に災難を引き起こしながら存在を主張した。

トリ・ブライア(演:エリザベス・バンクス)

近年の出演作に『チャーリーズ・エンジェル/2019年版』、『パペット大騒査線/追憶の紫影』などがあります。

長年に渡って不妊治療をしていた。ある夜、赤ん坊のブランドンが隕石と来て養子にする。

思春期で態度が急変するブランドンを不審に思いながらも、現実から目を逸らしていた。
ブランドンが同級生をケガさせて罵られるが、開き直って相手の親に逆ギレをしてしまう。
カイルから警告されても現実から目を背いたが、ブランドンの殺人を知って受け入れる。
最後はブランドンを倒せる宇宙船の破片で始末しようとするも失敗し、逆に殺された。

カイル・ブライア(演:デヴィッド・デンマン)

代表作に『リプレイスメント』、『アフター・アース』があります。

トリの夫。妻とともに不妊治療をしていた。隕石と来たブランドンを養子にして育てる。

思春期を迎えて反抗的な態度に変わるブランドンを疑い始め、トリに警告するも無視される。
同級生の手をへし折ったブランドンの行動に危機感を持ち、正体がバレるのを恐れていた。
ブランドンの暴走を止めるしかないと結論を出し、狩りに連れ出して始末しようとする。
最後はブランドンに銃弾が効かず逃げようとするが、捕まって光線で頭を吹き飛ばされた。

ノア・マクニコル(演:マット・ジョーンズ)

代表作に『レッド・ステイト』、『ゾンビスクール!』などがあります。

トリの兄。メリリーが妻で子供はいない。ブライア夫妻と違って子供が欲しいと思わない。

ブランドンの12歳の誕生日に猟銃をプレゼントするが、カイルからダメ出しを食らわされる。
カイルを誘って友人たちとビリヤードをしていて、子供はモンスターだと肯定していた。
勝手に家へ侵入したブランドンを見つけると、怒って妹に注意しようと連れ帰ろうとする。
最後はブチ切れたブランドンに反撃されてしまい、そのまま抵抗できずに殺された。

メリリー・マクニコル(演:メレディス・ハグナー)

代表作に『セットアップ:ウソつきは恋のはじまり』、『ホース・ガール』などがあります。

ノアの妻。学校でカウンセラーをしている。トリと違って子供を持つ事に興味がない様子。

ブランドンの誕生日に猟銃をプレゼントするも、カイルから拒否されてトリに謝っていた。
同級生をケガさせたブランドンを診察し、保安官への報告の為に厳しく接するも拒まれる。
夜中にブランドンがやって来ると、不気味な言動に戸惑いつつもなんとか追い返した。
最後はノアが悲惨な交通事故に遭って死亡し、なぜかブランドンの心配もしていた。

ケイトリン(演:エミー・ハンター)

代表作に『フォーエヴァー・マイ・ガール』などがあります。

ブランドンの同級生。天才的な頭脳を周りから小バカにされるブランドンを唯一理解する。

思春期でエロに目覚めるブランドンがカイルの助言で、勝手に部屋へ来られるも怖がる。
ブランドンに対して恐怖を植え付けられ、彼を拒否したせいで右手をへし折られてしまう。
再び勝手に部屋へ侵入したブランドンの謝罪を受け入れず、母親との約束だと口にする。
最後は邪魔者として認識された母親が失踪し、そのせいで精神状態が崩壊していた。

エリカ(演:ベッキー・ウォールストロム)

代表作に『ストレート・トーク/こちらハートのラジオ局』、『熟れた果実』などがあります。

ケイトリンの母親。ダイナーで働いている。誕生日を迎えたブランドンにケーキを差し入れ。

娘の部屋にブランドンがいると言われて様子を見るが、誰もいないとして気にしなかった。
ブランドンが娘の手をへし折ると、トリとカイルに怒るも、なぜか逆ギレされてしまう。
邪魔者としてブランドンがダイナーを襲撃し、目を負傷して逃げ回るも捕まって行方不明に。
最後はブランドンによって宇宙船のある納屋の地下に連れられ、死体を解剖されていた。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガンが製作を務めた作品となります。
近年、躍進しているアメコミ映画のスーパーヒーローをモデルにして、スーパーパワーを邪悪な事に使うというテーマを扱っています。
これは「悪のスーパーマン」を描く一発ネタであって、そこに精神が不安定な思春期の少年を主人公にした作品となります。
スーパーマンは完璧超人とも言えるキャラクターで、純粋な善として世界の人々を無償で助けてくれるスーパーヒーローとなります。
それに対して、本作のブランドンは設定がまったく同じであるが、自分のスーパーパワーに気付くと同時に思い通りにいかないとブチ切れる。
ただ、あまりにもブチ切れる沸点が低いせいで次々と周りの人間を惨殺し、ついには両親まで追い詰める事になる。
確かに正体不明なブランドンは不気味で恐ろしい存在だが、それ以上に母親の行動が恐ろしいと思えた。
いくら母親で母性の為に子供を失いたくない気持ちがあっても、人間としての正しい行動を捨て去った時点で悪人と変わらない。
ようやくラストで両親がブランドンを始末しようとするが、当たり前だが殺せるワケじゃなく、逆に彼の悪を増長させる最悪の結果を生み出すという。
本作は一発ネタのアイデアを映画化しているので、ハッキリ言って、ストーリーとしてはまったく面白味がありません。
ブランドンが周りの人間を殺すパターンも同じで工夫がなく、中途半端に子供の設定から出ないから行動の不気味さが付いて来ない。
ラストですべてから解放され、両親をぶっ殺し、ついでに旅客機を撃墜させ、無表情でクッキーを食べているシーンにもっと意味合いを出して欲しかった。
どうせなら、ブランドンをサイコパスな設定にして、自分のスーパーパワーで劣っている人間たちを消す方がずっと面白いと思います。
本作は「悪のスーパーマン」を生み出すプロローグのレベルであり、残念ながら1本の映画としては非常に物足りないと感じました。

コメント

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