作品データ
あらすじ
仲間の裏切りで逮捕される直前、ダイヤモンド“ブルー・ストリーク”を建設中のビルに隠した宝石泥棒のマイルズ。
やがて刑務所から出所したマイルズはダイヤを回収に向かうが、そこはロサンゼルス市警になってしまった。
マイルズは刑事を装って警察署に入るが、彼の経験と知識で次々と事件を解決し、ついには麻薬組織を相手にした大捕物に駆り出される事になるのだった。
登場人物&出演者
・マイルズ・ローガン/マローン(演:マーティン・ローレンス)
近年の出演作に『バッドボーイズ/フォー・ライフ』、『ビーチ・バム/まじめに不真面目』などがあります。
主人公。宝石泥棒。ブルー・ストリークを手に入れようとするが、ディークの裏切りで建築中のビルに隠した。
刑務所から出所するもビルが警察署になり、刑事として潜り込んでダイヤの所在を探した。
泥棒としての経験を使って事件を次々と解決し、主任刑事になるも更にウソを重ねていく。
おとり捜査をする事になってしまい、ディークにダイヤを奪われてメキシコまで追った。
最後はダイヤを取り戻し、正体がバレていたがメキシコにいたおかげで見逃されはしゃいだ。
・カールソン(演:ルーク・ウィルソン)
近年の出演作に『最高に素晴らしいこと』、『ゾンビランド:ダブルタップ』などがあります。
盗難課の新米刑事。3年間交通課にいた。新米らしく犯罪者の話しを聞いて何度も逃げられそうになっていた。
リッツォからマローンを相棒につけられると、その経歴の凄さに純粋な気持ちで驚いていた。
コンビニ強盗のタリーを捕まえた事を警察署に帰ってみんなに話し、マローンを尊敬する。
マローンの正体が内部調査だと言われ信じ、おとり捜査する際に全部忘れるように言われる。
最後はマローンの正体を知っていて、メキシコにいた彼を捕まえられないとして見逃した。
・ハードキャッスル(演:ウィリアム・フォーサイス)
近年の出演作に『デンジャラス・ガイズ』、『フラッシュバック』などがあります。
盗難課のベテラン刑事。新しく盗難課に入ったマローンを知らず、コンビニ強盗の現場で初めて会っていた。
コンビニ強盗したタリーを追うマローンたちに加勢して、SWATを呼ぶべきだと主張していた。
マローンがタリーをあっさりと逮捕し、その鮮やかなやり方にただ者じゃないと認めていた。
タリーの取調を見ていると、刑事や内部調査じゃないと推測し、FBIの人間だと判断した。
最後はマローンの正体をカールソンとともに知っていて、メキシコにいた彼を見逃していた。
・リッツォ(演:グレアム・ベッケル)
代表作に『ジェニファー8』、『リンカーンを殺した男』などがあります。
盗難課の課長。8ヶ月前から人員不足で要請していた。マローンがやって来ると経歴を読んで納得していた。
マローンのやり方について肯定的な見方をして、疑う事なくカールソンの相棒にしていた。
次々と事件を解決するマローンの手腕を認めると、彼を盗難課の主任刑事に任命をした。
ラフロールの麻薬を持っていくFBIに意見したマローンの味方になり、全面的に協力した。
最後はマローンの経歴と記録がないと疑うが、メキシコ政府の人間と言われて信じていた。
・グレイ捜査官(演:スティーヴ・ランキン)
代表作に『ザ・ワン』、『コール』などがあります。
FBI捜査官。空港の貨物倉庫から美術品が盗まれたとして捜査していた。ロス市警を小バカにする態度を見せる。
現場へ勝手に入ってきたマローンを小バカにするが、言い返された事で存在に注目していた。
マローンの活躍でラフロールの麻薬を押収され、おとり捜査について提案をされた納得した。
おとり捜査をマローンがやると勝手に決めて、彼を現場に行かせてロス市警と様子を見る。
最後は限界と感じて現場に踏み込んでラフロールを逮捕し、マローンの凄さを褒めていた。
・タリー(演:デイヴ・シャペル)
代表作に『ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合』、『アリー/スター誕生』などがあります。
マイルズの泥棒時代の仲間。頭があまり良くない。運転技術はピカイチでマイルズから認められている。
ブルー・ストリークを盗む時にディークが裏切って、危険だと判断して一人だけ逃げ出した。
2年後にコンビニ強盗していると刑事に扮したマイルズに遭遇し、取引して逮捕されていた。
マイルズがおとり捜査をやる事になって釈放されるが、独り占めを許せず邪魔してしまう。
最後はラフロールに殺人鬼だと言い張ってのけられ、FBIとの銃撃戦になって逃げ出した。
・ディーク(演:ピーター・グリーン)
近年の出演作に『ボディ・ブローカーズ』、『テスラ/エジソンが恐れた天才』などがあります。
マイルズの泥棒時代の仲間。何度もマイルズと盗みを働き、ブルー・ストリークのせいで裏切る事になる。
仲間を射殺して独り占めしようとするが、マイルズの機転で隠されて手に入れずに逃げ出す。
2年後、マイルズが刑事に扮している事を調べ、自分の存在を知らせダイヤの横取りを企む。
ラフロールの取引現場に現れ、捕まってしまうとマイルズが証明する為に左腕を撃たれる。
最後はダイヤを奪ってメキシコまで逃げるが、マイルズをまた裏切ろうとして射殺された。
・ジャン・ラフロール(演:オレク・クルパ)
代表作に『イレイザー』、『ワイルド・スピード/ICE BREAK』などがあります。
北半球で最も危険とされる麻薬ディーラー。FBIからマークされているが、尻尾を出さずに捕まっていない。
マローンの意外な活躍で取引する麻薬がロス市警に押収されている事を知らず現場に現れる。
タリーとディークと揉めていたマローンを見つけ、どこか警察の雰囲気があるとして疑う。
ディークが警察の人間だと聞かされると、マローンに違うと証明させる為に銃を渡していた。
最後は限界だと感じたグレイ捜査官の判断で踏み込まれ、抵抗できずにそのまま逮捕された。
感想
[個人的な評価]
本作は『フラバー』や『アメリカン・アウトロー』で知られるレス・メイフィールドが監督を務めています。
この作品は人気コメディアンであるマーティン・ローレンスが主演しています。
個人的にはマーティン・ローレンスについて、ちょっと微妙なイメージしかなく、そこまで好きなタイプの俳優ではなかったです。
よくある黒人のコメディアン俳優であるけど、今ひとつ彼の魅力をあまり感じていなかった部分がありました。
しかしながら、本作でそのイメージを払拭させるぐらいマーティン・ローレンスの良さと上手く作品がハマっていたと思います。
90年代らしい軽いノリで何も考えずに楽しめるタイプの作品であり、ストーリーも分かりやすく最初から最後まで楽しめます。
建築中のビルにダイヤモンドを隠したが、刑務所から出て戻ると警察署になっている設定は面白く、それを手に入れるようとする方法もまた面白いです。
詐欺師も堂々とウソをついて正体がバレないようにしているが、まさにその通りの理論で最後まで貫き通しているところが素晴らしいです。
ウソをベースに主人公が刑事として偽っているが、泥棒としての経験を使って事件を次々と解決して信頼を得るところも楽しく感じられる。
確かに立派な経歴で色眼鏡をつけられているが、実際に功績を挙げているからこそ周囲から認められる事もメッセージとして伝えている。
いくら経歴が立派であっても、実務でまったく使えないならば、周囲の評価がどうなるのか分かるような描写にもなっています。
何より本作は蛇足としか思えないロマンスを入れていないところも、個人的にプラスのポイントとなりました。
必ずロマンスを入れないといけないというルールはないが、無理やりねじ込んで本来の物語が疎かになる作品が多い中で、本作は手を出さなかったでも素晴らしいです。
とにかく、本作はマーティン・ローレンスの良さと作品の良さが上手くマッチしていて、最後まで楽しめる内容だと感じました。
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