作品データ
公開年月 | 2022/09/09 |
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ジャンル | アクション/サスペンス |
原作 | なし |
監督 | バルタザール・コルマウクル |
脚本 | ライアン・イングル |
製作 | バルタザール・コルマウクル、ジェームズ・ロペス、ほか |
製作国 | アメリカ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
二人の娘を連れて亡き妻との思い出の地、南アフリカに旅行へやって来た医師のネイト。
旧友のマーティンと再会し、サバンナの野生動物保護区を案内してもらい、途中で住民の多くが残忍な“魔獣”に襲われ壊滅した集落に出くわす。
その惨劇は密猟者への怒りから人間に対して激しい復讐心を宿して凶暴化したオスライオンが原因で、ネイトたちはその魔獣に遭遇してしまうのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はいわゆる主人公たちが凶暴化した動物に襲われるモンスター映画です。
この作品は『エベレスト 3D』、『アドリフト/41日間の漂流』で知られるバルタザール・コルマウクルが監督と製作を務めています。
凶暴化した動物が人間を襲うというパターンは非常に多く、海ではスティーヴン・スピルバーグ監督の『ジョーズ』はまさにその典型である。
単純に襲ってくる動物に主人公が対抗していく展開はストレートな事もあって、ほとんどは関係ない家族の問題を持ってくる設定が多い。
主人公は父親で娘や息子と仲が悪い状態であるが、物語が終わった頃には仲直りしていくパターンは腐るほど鑑賞してきました。
今回の主人公は妻とも別居しているような状態だったが、亡くなった事で娘たちと出会った南アフリカに行くけど仲が悪いという感じです。
序盤から家族問題が持ち上がって、凶暴化したライオンは冒頭だけで伏線を張って、だいぶ経ってから登場してくれます。
このような構成は本当に多く、一つの型であるけど、本作はそこに対してオリジナリティを与えようとする努力が感じられなかった。
どうやら監督はフルCGで作ったライオンにこだわりを持っているが、別に自分で作っているワケじゃないから、もっと脚本と演出に力を入れるべきだと思いました。
確かに本作の主役とも言えるライオンの出来は素晴らしいけど、それ以外は凡庸すぎるし、思っていたよりも緊張感が伝わってこなかった。
イドリス・エルバやシャールト・コプリーという名優を使っているのに、面白くないと感じた時点で作品にパワーがないと思わせます。
だからと言って、凶暴化したライオンが設定をぶち抜くほどの魅力はなく、ラストで不死身の主人公を襲っても迫力が感じられなかった。
多分、リアルなライオンを作ったおかげでリアリティにこだわった襲撃シーンだろうけど、それをスクリーンで観る価値はあまりないと思います。
リアリティ路線よりも、ツッコミどころ満載のぶっ飛んだ設定の方が面白いだろうし、凶暴化したライオンが徹底した残虐さがあったら良かったと思うところがありました。
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