作品データ
あらすじ
フロリダで仕事を転々とするクリスは、片思いするマリアからニューヨークで開催される初の画廊へ招待されて有頂天になる。
どうしてもニューヨークを目指したいクリスは、親友のバドを誘う彼の姉の車を黙って借りて一緒に旅する事となる。
道中で様々なトラブルを起こすクリスとバドだったが、刑務所を脱獄した姉のトリナが愛車を奪われて怒りの追撃を開始するのだった。
登場人物&出演者
・クリス・キャリー(演:エリック・アンドレ)
代表作に『俺たちポップスター』、『ライン・キング』などがあります。
主人公。職業を転々として自由に生きている。ずっと片思いしているマリアに告白したい気持ちを持つ。
仕事していたフルーツジュースの店に来ると、ニューヨークの画廊に誘われた事から旅を考える。
バドに彼の姉の車でニューヨークまで旅をすると説得し、仕事を放置して二人で向かっていく。
道中では他人に様々な迷惑をかけるが、トリナが追ってきている事からバドが断念してしまう。
一人でもニューヨークに行くと決意するが、結局はバドがいないとダメとなって仲直りする。
マリアに告白するも振られてしまい、トリナがやって来て画廊をメチャクチャするも和解した。
最後はマリアにブチ切れられるが、白人に変装して何かのパーティに無断で参加して楽しんだ。
・バド・マロン(演:リルレル・ハウリー)
代表作に『ゲット・アウト』、『バード・ボックス』などがあります。
ヒロイン。スマホなどの修理店で働いている。姉から定期的に金を無心されるも文句が言えずに渡してしまう。
マリアの画廊に誘われたクリスが有頂天となって、姉の車でニューヨークへ行くと説得される。
姉が刑務所にいる事から大丈夫とクリスに言われて、彼の告白を尊重して二人でニューヨークへ。
道中で他人に様々な迷惑をかけるが、姉が脱獄して車を盗まれた事に怒っていると知って焦る。
クリスとケンカして一人で家に帰ろうとするが、バスに乗り込んだ彼の言葉に動かされて残る。
姉がクリスを殺そうとしたところで乱入し、親友を救う為に初めて反抗して逆に認められた。
最後は念願の白人に変装して何かのパーティに参加し、男装した姉と合流して楽しんでいた。
・マリア・リー(演:ミカエラ・コンリン)
代表作に『魔法にかけられて』、『フォービドゥン/呪縛館』などがあります。
クリスが片思いする中国系アメリカ人。画廊を開催していて、念願のニューヨークでの出展を叶えた。
フルーツジュースの店で働いていたクリスに偶然会うと、彼を画廊に招待してニューヨークへ。
クリスの言葉を嬉しく受け止めるが、あまりにもクレイジーなやり方に引いて振ってしまう。
車を破壊されたトリナが画廊にパトカーで突入し、クリスをボコボコにする過程で作品が壊れる。
最後はスタッフと後片付けをしていると、クリスが戻るもブチ切れて彼を追い出して泣いていた。
・トリナ・マロン(演:ティファニー・ハディッシュ)
代表作に『キアヌ』、『コスメティック・ウォー/わたしたちがBOSSよ!』などがあります。
バドの姉。多くの犯罪歴を持っている。監視される対象ながら、弟から金を無心して発信機を勝手に外していた。
結果として服役にする事になってしまうが、移送中に逃げ出すと、愛車のところに向かっていく。
弟とクリスが勝手に愛車を持ち出した事でブチ切れると、迷惑をかけながら二人を追う事になる。
破壊された愛車を見つけて怒り心頭となり、マリアの名刺を見つけてパトカーで画廊に突っ込む。
クリスを見つけ展示されている作品を破壊しながら、逃げる彼を追って屋上から落とそうとする。
親友を助ける為べく弟に初めて反抗されると、ようやくヘタレじゃなくなった事に喜んでいた。
最後は白人の男装で同じく変装する弟たちとパーティで合流し、好き勝手に暴れまわっていた。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品はサブタイトルにもあるように、一般人に「ドッキリ」を仕掛けながら物語を展開させていきます。
多分、世の中には「ドッキリ」を使った映画みたいなモノがあるだろうが、今回は初めてそういうタイプの作品を鑑賞しました。
周囲の人たちが見せる反応はリアルであって、これがもし仕込みならば、彼は一流の役者としか思えないほどリアクションが上手いです。
とにかく、主人公たちが行く先々で迷惑をかけて、ありえない状況を作り出して一般人たちの反応がとても面白いです。
カナダにはドッキリを専門にした番組がありますが、一般人たちの反応はまさしく同じような印象でリアルじゃないかと思います。
物語は主人公の二人組が中心となっていて、いわゆるロードムービーとも言える展開で、そこはしっかりとやっています。
ただ、分かりやすい下ネタを当たり前のようにぶち込んでいて、世界共通と言ってしまえば分かりやすい展開でした。
さすがに高度なドッキリは仕掛けられないので、どうしても下ネタの分かりやすいモノになってしまうのは仕方ないかもしれない。
何よりヤバいのは姉の存在で、こんなのが一般社会にいるかもしれないが、それこそアメリカの怖いところがあります。
明らかな犯罪者で脱走している場面に遭遇すると、それを見逃してしまう一般人の考え方にアメリカは怖い国だと感じました。
日本ならば、すぐ警察に通報するだろうし、囚人が逃げてしまうと追う刑務官に正しい情報を与えるはずだと思います。
映画なのでいいですが、ドッキリを仕掛けて一般人の反応を使っているので、彼らの感覚としては犯罪者を助ける事もありえるだろうと感じました。
あくまでクレイジーなアメリカで成立する内容で、日本では残念ながら作れない作品でした。
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