作品データ
あらすじ
スーパー・バットは最強ヒーローチーム“アベンジャーズ・オブ・ジャスティス”を引退して良き夫良き父親になろうと努めていた。
今ではすっかりと“メタボおじさん”になったスーパー・バットは、アホースに異変が起き始めていた事に気付いてしまう。
ダーク・ジョークスターとリスプ・ルーサーの地球冷凍計画を知ったスーパー・バットは、それを阻止するべく、かつての仲間たちと集めて戦いを決意するのだった。
登場人物&出演者
・ブルース・ケント/スーパー・バット(演:ステファン・ラナジージ)
代表作に『モール★コップ』、『エディ・マーフィの劇的1週間』などがあります。
主人公。スーパーヒーローを引退している。経営した新聞社は倒産して無職。就職活動中。
一般人として暮らしているせいでスーパーパワーが消えつつあり、怒りの時だけ増大する。
ダーク・ジョークスターがルーカスを連れ去れると、アホースを習う為に修行して習得する。
ピエロトルーパーを相手にすると、ランドが仲間を連れて一緒にルーカスを助けに行く。
最後はアホースを解放してダーク・ジョークスターを倒し、見事に家族の絆を取り戻した。
・ジーン・ワンダー(演:エイミー・スマート)
代表作に『スターシップ・トゥルーパーズ』、『バタフライ・エフェクト』などがあります。
ヒロイン。ブルースの妻。就職活動中の夫を応援している。スーパーヒーローを引退した。
一般人として暮らしている事でブルースよりも先にスーパーパワーが消滅してしまっている。
就職活動が上手くいかないブルースが落ち込んでも、彼を心から愛して気楽に待っていた。
ルーカスが連れ去られると、修行するブルースを余所に知り合いのランドに捜索を頼む。
最後は一度捕まってしまうが、家族の絆を取り戻し、ブルースがパワーを発揮して生還した。
・レイヤ(演:ローズ・レーン・サンフィリッポ)
代表作に『Blood Ride』、『The Sound of Silence』などがあります。
ブルースとジーンの娘。出来の悪い弟と違って様々な能力を持つ。強力なアホースを持つ。
スーパーヒーローのアイロンマンに憧れていて、パーティにやって来ると誰よりも喜んだ。
ダーク・ジョークスターたちにアホースの力を狙われるが、バリアを張って抵抗していた。
自力で脱出してブルースと合流し、彼の仲間とピエロトルーパーたちをあっさりと倒す。
最後は一度捕まってしまうが、家族の絆を取り戻し、ブルースがパワーを発揮して生還した。
・ルーカス(演:ジャスティン・カスター)
代表作に『iCarly: iParty with Victorious』、『Cats Dancing on Jupiter』などがあります。
ブルースとジーンの息子。姉と違って特殊能力はない。発明品を作るもどれもポンコツ。
レイヤと違って未だにスーパーパワーが使えず、コンプレックスを感じて発明に傾倒する。
何かと役立ちたいと機械関係を弄るが、エアコンをぶっ壊し、車を傷つけたせいで怒られる。
ダーク・ジョークスターたちの仲間になると、遺伝子を使ってピエロトルーパーを作り出す。
最後は家族の絆を思い出し、ブルースがパワーを発揮して悪を倒すと以前のように戻った。
・インクレディブ・マスター・ヨーガ(演:ショーン・マイケルズ)
代表作に『The Marine 6: Close Quarters』、『The Resurrection of Gavin Stone』などがあります。
ジムを経営している。マッチョで尖った耳と緑色の肌を持つ。アホースを極めたマスター。
神出鬼没で他人との距離感に難を持っているが、マスターらしく悟ったような言葉を発する。
スーパーパワーが消えつつあったブルースがやって来て、アホースの修行をさせていく。
あくまで古典的な筋肉トレーニングに徹して、基本的には曖昧な精神論を説いて修行させる。
最後は乗り込んできたダーク・ジョークスターと対決するも、たった一撃で消滅した。
・ビーヴァリン(演:トニー・キャバレロ)
代表作に『SURVIVE/サヴァイヴ』、『理想の男になる方法』などがあります。
スーパー・バットのライバル。かつてジーンを巡ってブルースと三角関係になっていた。
350年も生きている長寿で武器は金属製の前歯2本を必要に応じて出して相手を威嚇する。
インクレディブル・マスター・ヨーガに呼ばれ、ブルースの肉体的な修行としてやって来る。
再びジーンに迫っていったが、すでに彼女の心は完全にブルースのモノだと分かって引く。
最後は仲間とともにピエロトルーパーたちと戦い、ブルースたちの為に時間稼ぎをした。
・スパイダーキャット(演:ジョーダン・サーモン)
代表作に『Ambition』などがあります。
黒いラバースーツを着てネコミミのカチューシャをする。数匹の猫を家に飼っている。
ダーク・ジョークスターにルーカスが連れ去られ、猫たちにエサを上げる理由で戦いを拒否。
ランドの計画で呼び出されると、他の仲間たちとダーク・ジョークスターの手下と戦った。
最後は仲間とともにピエロトルーパーたちと戦い、ブルースたちの為に時間稼ぎをした。
・ソーバッカ(演:ジェフ・チェイス)
代表作に『スター・トレック』、『メカニック』があります。
毛皮の付いたハンマーを持つ大男。雷神。スーパーバットの仲間でパーティに参加していた。
ダーク・ジョークスターにルーカスが連れ去られ、国際会議の出席を理由に戦いを拒否した。
ランドの計画で呼び出されると、他の仲間たちとダーク・ジョークスターの手下と戦った。
最後は仲間とともにピエロトルーパーたちと戦い、ブルースたちの為に時間稼ぎをした。
・キャプテン・サウスアメリカ(演:アルベルト・オカンポ)
代表作に『The Honey Cooler』、『Stormageddon』などがあります。
スペイン語しか話さない覆面のヒーロー。スーパーバットの仲間でパーティに参加していた。
ダーク・ジョークスターにルーカスが連れ去られ、妻が妊娠中という理由で戦いを拒否した。
リスプ・ルーサーの装置をすぐに理解するも誰も分からず、結局は単純に戦う方を選んだ。
最後は仲間とともにピエロトルーパーたちと戦い、ブルースたちの為に時間稼ぎをした。
・ランド・フューリー/怒りのパンサー(演:ティム・J・スミス)
代表作に『Ray of Sunshine』、『Cut to the Chase』などがあります。
隻眼で眼帯をしている。海賊らしい。ジーンとは旧知の間柄で独自の情報網を持っている。
ダーク・ジョークスターに息子を連れ去られると、ジーンから捜索を依頼される事になる。
実は裏でリスプ・ルーサーと手を組んでいて、油断したジーンを連れ去ってしまう。
本当は計画でスーパー・バットの仲間を連れて来ると、誤解を解く為に片眼をつけて戦った。
最後は仲間とともにピエロトルーパーたちと戦い、ブルースたちの為に時間稼ぎをした。
・トニー・スターチ/アイロンマン(演:ジェイソン・アラン・スミス)
代表作に『デビル・ストレンジャー』、『ソムニア/悪夢の少年』などがあります。
胸にアイロン型の装置を取り付けている。スーパーヒーローの中で最も人気を博している。
レイヤにとってアイドルのような存在で、誕生日パーティに特別招待されて注目を集めた。
最後はブルースが誤って胸の装置にビールをかけられ、誤作動を起こして自爆をしてしまう。
・リスプ・ルーサー(演:ブレント・ターノル)
代表作に『プロジェクトX』、『カリフォルニア・ゾンビ逃避行』などがあります。
世界一の天才を自称している。発音に多少の問題がある。下品皇帝パープル男に協力する。
下品皇帝パープル男の使いとして来たダーク・ジョークスターと地球冷凍計画を進める。
“クリプト四次元立方体”のパワーを使い、発明した装置で地球をすべて冷凍しようとする。
実は裏でランドと手を組んで世界征服を企むが、スーパー・バットたちの阻止されてしまう。
最後は重傷で入院していたが、実は生きていたダーク・ジョークスターにくすぐられる。
・ダーク・ジョークスター(演:サイモン・レックス)
代表作に『最’狂’絶叫計画』、『スーパーヒーロー/ムービー!!最’笑’超人列伝』などがあります。
下品皇帝パープル男の忠実な部下。クリプト四次元立方体を使って地球冷凍計画を進める。
世界一の天才であるリスプ・ルーサーと手を組むと、スーパー・バットの双子を狙っていた。
最初はルーカスの遺伝子を使いピエロトルーパーを作り出し、彼にダーメフォースを教える。
家族の絆で覚醒したスーパー・バットにたった一撃で倒され、そのまま呆気なく消滅した。
最後は実は消滅しておらず、重傷で入院するルーサーの元に来てくすぐり地獄を食らわした。
・下品皇帝パープル男(演:ジョン・D・ヒックマン)
代表作に『Black Water Wilderness』、『10 Minutes Gone』などがあります。
なぜか地球を冷凍するという計画を立てる。早起きをしてダーク・ジョークスターに頼む。
スーパー・バットの双子の子供に目をつけるが、娘だけで息子は役立たずだと口にしていた。
最後はスーパーバットたちによって計画が阻止され、その様子をモニターで見て悔しがった。
感想
[個人的な評価]
本作はヒットした『アベンジャーズ』をベースにしたパロディ作品となります。
他に『スター・ウォーズ』や『ジャスティス・リーグ』などのキャラクターも登場するというメチャクチャな内容となります。
パロディだから許されるごちゃ混ぜの作品であるが、ほとんどのキャラクターが二つ以上混ざったような感じになっている。
その中で主人公は「スーパーマン」と「バットマン」を合体させたキャラだが、残念ながら一番個性がないという結果に終わっています。
奥さんはジーン・グレイとワンダーウーマンを足した感じで、双子の娘はスカーレットウィッチとレイヤ姫、双子の息子だけはルーク・スカイウォーカー単体となっている。
他に「アベンジャーズ・オブ・ジャスティス」の面々も色々とアウトな感じだが、パロディ映画だから許されている感があります。
内容としては悪役が世界を支配する王道的な設定と、ダメ息子のルーカスを下品皇帝パープル男が狙うという展開になります。
まずは主人公のスーパーバットは失職して就職活動中で、スーパーパワーも消えつつあるという設定になっています。
そこで息子がダーク・ジョークスターに連れ去られ、以前のパワーを取り戻す為にインクレディブル・マスター・ヨーガに師事していきます。
さすがにアメリカンなコメディをぶっ込んでいるので笑える箇所は少ないですが、思い切ったキャラクター設定だけは素晴らしい思います。
更に本作では元プロレスラーのショーン・マイケルズがいるので、随所でプロレス技がアクションとして組み込まれています。
なかなかメチャクチャな内容であるけど、個人的にはキャプテン・サウスアメリカの早口によるスペイン語が最高です。
ちゃんと英語がしゃべられるのに敢えてスペイン語で押し通すラテン魂に賞賛を与えたい。
あとはインクレディブル・マスター・ヨーガを演じるショーン・マイケルズは相当ハマったようで、役にかなり入れ込んでいる感じでした。
悪役のダーク・ジョークスターもぶっ飛んだキャラも楽しそうで、本作の中では強烈なインパクトを生み出していました。
あくまで本作はキャラクター映画であり、ほとんどが出オチであるが、パロディにしている映画を組み合わせているから意外にも悪くない。
ただし、面白味はないし、低予算だから映像がショボイ事を除けばそれなりに楽しめるパロディ映画じゃないかと思います。
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