作品データ
あらすじ
ある日、レントンは元カノのハンナの横で目を覚まし、直後に4人の男が部屋に乱入して逃げ出すも首を折られて死んでしまう。
次の瞬間、レントンはまたしてもハンナの横で目を覚まし、今度は部屋にあった「ARQ」を彼らの一人が触って感電死していた。
男の一人が反乱軍に所属していると明かし、レントンが勤める巨大企業「トーラス」に身代金かスクリプトのどちらかを提出するように要求されるのだった。
登場人物&出演者
・レン(演:ロビー・アメル)
近年の出演作に『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』、『ザ・ベビーシッター/キラークイーン』などがあります。
主人公。巨大企業「トーラス」の社員。仮株券を盗み出し、開発した「ARQ」を自宅のガレージに保管していた。
最初にタイムループしている事に気づいて、ハンナが敵対するブロックの一員と知って愕然。
一人で逃げようとするもハンナを置いていけず、一緒に逃げようと何度も言って繰り返す。
ソニーがトーラスの傭兵だと知り対策を講じるも失敗し、逆に利用されて会社に通報される。
最後はブロックにARQを渡そうとして、会社の部隊に突入されるもログを残して繰り返した。
・ハンナ/マザー(演:レイチェル・テイラー)
代表作に『トランスフォーマー』、『ダーケストアワー/消滅』などがあります。
ヒロイン。レンの元カノ。仮株券とARQを持ち出したレンの恋人として、3ヶ月もトーラスに監禁されていた。
レンに呼び出されて一晩ほど話し合い、翌日にファーザーたちの襲撃を受けて事故で死亡した。
ARQによってタイムループが展開されても気づかず、レンに正体がバレて疑われてしまう。
自身もタイムループで記憶を引き継ぎ、ソニーが裏切り者として対策するも何度も失敗した。
最後はARQをブロックに引き渡すと聞いて喜び、ソニーを倒すが、タイムループを再びした。
・グリム/ファーザー(演:グレイ・パウエル)
代表作に『ハリウッドランド』、『烏』などがあります。
巨大企業「トーラス」に反対するブロックに所属している。レンが持っている仮株券で資金を得ようとした。
レンが何度もタイムループしている事を知らず、マザーが仲間である事を彼に話してしまう。
実はトーラスで拷問を受けたマザーを助けていて、そのおかげで彼女と親密な仲になった。
ソニーがトーラスの傭兵だと知らず殺されるが、その時の記憶を保持してタイムループした。
最後はレンたちと協力するもソニーに捕まり、暗闇での銃撃戦の末に運悪く殺されてしまう。
・ブラザー(演:ジェイコブ・ニーエム)
代表作に『リグレッション』、『怒りのチェイサー』などがあります。
巨大企業「トーラス」に反対するブロックに所属している。ファーザーたちと同じく、レンがし所持する仮株券だけが目的。
捕まっていたレンからリンゴがあると言われ、三人しかいないのに四人分切り分けてしまう。
レンが何度もタイムループしている事を知らず、純粋にファーザーたちの活動に従っていた。
ソニーが裏切り者で何度も殺されてしまうが、ようやくタイムループしている事を知った。
最後はソニーに捕まってしまうが、用なしとして解放を求めたが、結局は殺されてしまう。
・カズ(演:アダム・ブッチャー)
代表作に『リトル・ランナー』、『DEBUG/ディバグ』などがあります。
ファーザーとともにレンの家を襲撃した。ガレージに置いてあったARQに何も知らず触って感電死していた。
その影響で同じ時間をリセットするようになると、タイムループを起こす原因を作っていた。
ずっと死んでいた状態になっていて、裏切りがバレたソニーに死体を利用される状態になる。
その正体はソニーと同じくトーラスが寄越した傭兵の一人で、ARQを持ち去る事が目的とい。
最後はシアン化ガスが部屋に充満すると、ソニー裏切られるも彼を射殺して相打ちで死んだ。
・ソニー(演:ショーン・ベンソン)
代表作に『ウィンターストーム/雪山の悪夢』、『デッド11/復活ナチゾンビ軍団』などがあります。
ファーザーとともにレンの家を襲撃した。仮株券を目的にしてファーザーの指示に黙って従っていた。
何度もタイムループしているレンにトーラスの傭兵だと正体がバレて、先に対処されていた。
タイムループしている事実を理解すると、先んじて邪魔になるファーザーとブラザーを処分。
カズが死ぬ前に助け出して、協力してレンからARQの止め方を迫って会社にも報告していた。
最後はARQを止めようとしたが、レンから反撃を受け、シリンダーによって顔を潰され死亡。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『第41回トロント国際映画祭』にてプレミア上映されています。
いわゆるタイムループを扱った低予算の作品となっていて、物語のほとんどは家の中で展開されています。
タイムループはある時点からスタートし、主人公が死ぬと元に戻って、それを何度も行っていくというパターンになります。
タイムループを扱う映画というと、名作には『恋はデジャ・ヴ』があって、近年では『ハッピー・デス・デイ』シリーズなどがあります。
主人公が自分の置かれている状況を把握してから、タイムループを抜け出す為の答えを探すべく何度も死んでリセットされていく。
本作では裏切りが関わっているので、そこら辺は少しだけ複雑にして、リセットする度に状況が変わっていきます。
基本的に主人公だけがタイムループしていくが、本作ではだんだんとヒロインや悪役にも広がって予想もつかない展開を見せていきます。
ただ、低予算という事で限られた状況で物語が繰り返されるから、世界的な規模じゃなく、主人公とヒロインたちの問題にしか感じられない。
外では戦争が繰り広げられているようだが、物語はずっと家の中で起こっているから、まったくそのような状況が伝わってこないです。
口ではなんとでも設定を盛る事ができるだろうけど、それを実際に映像化しないと説得力が出てこないのは言うまでもない。
結局、本作は良いオチを見つけられなかったのか、何も解決しないまま終わってしまうという投げっぱなしジャーマンは消化不良になるとは当然です。
あくまで鑑賞している側にオチを判断させようという演出だと思いますが、それは作る側の怠慢に感じられてしまう。
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