作品データ
あらすじ
アメリカ軍がエリア51から未知の生物を載せたコンテナを輸送していたが、新婚夫婦の危険運転で衝突事故を起こす。
コンテナの中に収容されていた超人的なゾンビが解き放たれ、護衛していた兵士たちを次々と襲っていった。
ゾンビに占拠されたラスベガスが封鎖される中、とある傭兵たちは金庫に眠っている大金を狙う強盗計画を決行するのだった。
登場人物&出演者
・スコット・ウォード(演:デイヴ・バウティスタ)
近年の出演作に『DUNE/デューン 砂の惑星』、『マイ・スパイ』などがあります。
主人公。過去にラスベガスで救助部隊に所属していた。数々の勲章を受けるも現在はハンバーガー屋で働く。
過去に感染した妻を殺害し、そのせいで娘とも不仲になるが、タナカからの仕事を受ける。
娘が人生をやり直す為に引き受けていて、同行する頑固な彼女に負けて条件をつけていた。
勝手に娘が住人を探そうとホテルに行くと、脱出する前に助けようと寄り道をしてしまう。
最後はゼウスに噛まれるも倒し、娘に大金を渡してゾンビ化すると処理をしてもらった。
・ケイト・ウォード(演:エラ・パーネル)
代表作に『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』などがあります。
スコットの一人娘。過去に母親が感染して襲われそうになり、仕方なく父親が殺害して一緒に悲しんでいた。
現在はボランティアとして隔離施設で働き、ラスベガスに入ろうとする住人を止めていた。
スコットからラスベガスに案内するコヨーテを紹介し、中に入った住人を助ける為に同行。
勝手に住人が捕まっていたホテルに入ると、そのせいで父親がヘリで助けにやって来る。
最後は噛まれた父親から金を受け取り、ゾンビ化した瞬間に殺害して一人だけ助かった。
・クルス(演:アナ・デ・ラ・レゲラ)
代表作に『ナチョ・リブレ』、『カウボーイ&エイリアン』などがあります。
スコットたちと過去にラスベガスで救助部隊に所属していた。現在は整備士として車の修理に追われている。
タナカから持ちかけられた計画は無謀だと話すが、スコットの為なら同行を賛同していた。
YouTuberのグースマンが使えるとしてチームに迎え、メンバー集めに協力をしていた。
実は以前スコットといい感じになっていて、戻ってきた彼とヨリを戻そうと参加したと話す。
最後は逃げようとエレベーターの前に立つが、現れたアルファに首を折られて死亡した。
・ヴァンデローエ(演:オマリ・ハードウィック)
代表作に『キック・アス』、『スペル』などがあります。
スコットたちと過去にラスベガスで救助部隊に所属していた。現在は介護士のような仕事をしている。
タナカから持ちかけられた計画についてスコットから聞き、リスクの高い計画に文句を言う。
金庫を開ける為に同行するディーターに銃の使い方を教えると、なぜかコンビになっていた。
ディーターが金庫を開けると、ゼウスが登場すると、素手で対決するも圧倒的に倒される。
最後はディーターに金庫へ放り込まれ、大金を手に脱出するが、噛まれている事を知った。
・コヨーテ/リリー(演:ノラ・アルネゼデール)
代表作に『デンジャラス・ラン』、『マニアック/2012年版』などがあります。
隔離されるラスベガスの避難所で生きている。金さえ払えば、封鎖されたラスベガスの中を案内している。
相手の素性を調べずに金だけを受け取って案内するせいで、頼られる分恨まれたりする。
ケイトのツテでスコットたちをラスベガスに案内するが、実はマーティンと結託していた。
マーティンのやり方に反対して女王の首を盗み、彼に裏切られてもなんとかカジノを脱出。
最後はスコットたちの為に囮となり、女王の首を落として殺害し、ゼウスに処刑された。
・ディーター(演:マティアス・シュヴァイクホファー)
代表作に『耳のないウサギ』、『100日間のシンプルライフ』などがあります。
「鍵と金庫のグウェンドリン」という店を経営している。どんな金庫でも開けられると豪語する。
スコットたちがやって来ると、ベガス・ブライにある金庫が最高の芸術だと語っていた。
ゾンビを殺した経験がなく、手ほどきをヴァンデローエから受け、いつしかコンビになる。
ブライ・タナカの金庫にたどり着くと、絶大な集中力で見事にカギを開けて見せつけていた。
最後は侵入したゾンビに反撃し、ヴァンデローエを金庫に放り込み、ゼウスの犠牲となる。
・ミッキー・グースマン(演:ラウル・カスティーロ)
代表作に『エル・チカーノ/レジェンド・オブ・ストリート・ヒーロー』、『運命の7秒』などがあります。
有名なYouTuber。ラスベガスに何度か入って動画を撮りながら、ゾンビを次々と倒す事で再生数を稼いでいた。
クルスの紹介でスコットからスカウトを受けると、内容を聞かずに引き受けて気に入られる。
ラスベガスに入ってくると、YouTuberらしく干からびたゾンビとツーショットを撮っていた。
同行するマーティンが怪しいとして仲間に話し、見張らせるも結局は出し抜かれてしまう。
最後はゾンビたちの襲撃を受けてスコットたちと逃げるが、噛まれて自爆を選んで爆死した。
・ピーターズ(演:ティグ・ノタロ)
代表作に『私にだってなれる!夢のナレーター単願希望』、『インスタント・ファミリー/本当の家族見つけました』などがあります。
ヘリコプターのパイロット。スコットたちと旧知の仲。クソみたいな仕事にずっと不満を持っている。
仕事を依頼されると、内容を聞かず即答で承諾し、スコットたちから変人だと再認識される。
ベガス・ブライの屋上に来ると、放置されていたヘリコプターの修理をして脱出を準備する。
スコットたちを追うゼウスも飛び込み、なんとか振り落とそうとするも流れ弾が当たる。
最後は核兵器でラスベガスが消滅すると、衝撃でヘリが墜落し、その際に死亡してしまう。
・マーティン(演:ギャレット・ディラハント)
代表作に『LOOPER/ルーパー』、『ロスト・マネー/偽りの報酬』などがあります。
ブライ・タナカが所有していたカジノ「ベガス・ブライ」で警備主任を務めていた。
カジノについて誰よりも詳しい事と、監視役としてスコットの部隊に同行する事になる。
実は計画の真の目的はゾンビの血を採取する事で、コヨーテに取引条件を出して協力させた。
アルファゾンビのパートナーを捕縛し、そのまま首を切り落として持って帰ろうとした。
最後は首が入ったバッグをコヨーテにすり替えられ、タイガーゾンビによって食い殺された。
・ブライ・タナカ(演:真田広之)
近年の出演作に『モータル・コンバット』、『ミナマタ』などがあります。
ラスベガスでカジノを経営していた大富豪。スコットたちを雇って、金庫に眠っている大金の奪取を依頼する。
大統領によりラスベガスが核兵器で消滅させられると知って、スコットに接触してきた。
数々の勲章を受けたのにハンバーガー屋で働くスコットならば、確実に引き受けると確信。
実際は金庫にあった金の奪取ではなく、ゾンビの血をマーティンに採取するように指示した。
最後はラスベガスが核兵器で消滅させられ、連絡がなく計画が失敗してうなだれていた。
・ゼウス(演:リチャード・セトロン)
代表作に『ゴースト・オブ・マーズ』、『アンダーワールド』シリーズなどがあります。
アメリカ軍によって厳重に移送されていたゾンビ。超人的な身体能力を持ち、他のゾンビと違って知能を持っている。
マヌケな新婚夫婦によって解き放たれると、兵士たちを仲間にしてラスベガスを襲撃した。
隔離されたラスベガスで帝国を築き、女王となる女性ゾンビとの間に子供まで作っていた。
マーティンによって女王の首が切り落とされ、宿していた赤ん坊が死ぬとブチ切れていた。
最後はヘリで逃亡するスコットを追って感染させるが、銃弾一発で頭を撃たれて死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
監督を務めるザック・スナイダーにとって、『ドーン・オブ・ザ・デッド』以来のゾンビ映画となります。
最近では『ジャスティス・リーグ』のザック・スナイダー版が話題となっていて、4時間近い作品に多くの人が期待しています。
個人的にザック・スナイダー監督に大きな期待を持っているので、本作がゾンビ映画という事で更なる期待を持ちました。
冒頭から登場人物が出揃うまでのワクワク感が秀逸で、それぞれが違った能力を駆使してゾンビの大群がいるラスベガスに行くのです。
そんな決死部隊のような登場人物たちを率いるデイヴ・バウティスタは、肉体派ながらメガネをかけるとインテリになるので頼りがいがある。
ゾンビ映画として2時間半もあって、異例中の異例とも言える作品となりますが、その原因は細かい描写にありました。
ラスベガスの中に入る登場人物だけでも10人ほどいて、それぞれに少しずつのエピソードを入れる為に尺が長くなっている。
本来ならば、片手で抑えるべきであり、その他はゾンビたちの恐怖を引き立てる役だけで充分になると思います。
ダイジェストでラスベガスを支配するゾンビの恐怖を描く構成が非常に上手く、逆になぜ2時間を超える作品になったのか気になっていました。
ハッキリ言って、登場人物を半分にしてもストーリーは成立していて、役目がないのにセリフを与えられているキャラクターが多すぎた。
結局、途中から勝手に入ってきた主人公の娘だけがマトモに生き残るので、他は物語を盛り上げる為だけの存在になっていました。
それは予想できる展開だが、ちょっとばかり主人公の娘が同行する理由に強引さがありすぎたと思います。
他にアルファゾンビがラスベガスに来る理由についても、これは相当強引でツッコミを入れないと成立しないぐらいムリがありました。
それを冒頭で提示しているので、本作はそのようなテイストの作品だと思えばいいが、あくまでゾンビ映画好きじゃないと厳しいかもしれない。
多分、この作品はマニアの間で受けると思うが、普段ゾンビ映画を観ない人間からすると、長すぎて退屈に感じるかもしれない。
Netflixのオリジナル映画だからこそ長尺が許されるが、これを劇場で公開するのはちょっと厳しいと感じました。
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