作品データ
あらすじ
バツイチで無職のスコット・ラングは養育費も払えず、このままでは最愛の娘キャシーにも会えなくなってしまう。
人生まさに崖っぷちのスコットは、ひょんな成り行きから天才科学者ハンク・ピム博士にある事を頼まれる。
それはピム博士が開発した特殊なスーツを着て、わずか1.5㎝のスーパーヒーロー“アントマン”になるという事だった。
登場人物&出演者
・スコット・ラング/二代目アントマン(演:ポール・ラッド)
主人公。元電気工事士で金庫破りの元泥棒。電気工学と金庫破りのテクニックと抜群の運動神経を持っている。
代表作に『俺たちニュースキャスター』、『40歳のバージンロード』などがあります。
窃盗罪で3年間の服役生活を終えて社会に戻るが、就職も上手くいかず金がなかなか稼げず。
ハンク・ピムの罠で腕試しされると、二代目アントマンとして合格して協力する事になる。
ピム粒子を悪用しようとするクロスから奪おうと潜入するが、バレてしまうも反撃していた。
最後はイエロージャケットの破壊をして、量子世界に行くも娘の声で元の世界に戻ってきた。
・ホープ・ヴァン・ダイン(演:エヴァンジェリン・リリー)
代表作に『ハート・ロッカー』、『リアル・スティール』などがあります。
ヒロイン。ハンク・ピムとジャネット・ヴァン・ダインの一人娘。ピム・テックの会長を務めています。
母親が飛行機事故で亡くなって父親とも疎遠になるが、クロスの悪事に気づいて協力をする。
テストに合格したスコットの訓練相手になって圧倒するが、成長していく彼に感心していた。
父親から母親の死について真実を知って、量子世界から帰還したスコットに可能性を感じる。
最後は和解して絆を取り戻した父親と量子世界に行く装置を作るべく、実験に着手していく。
・ハンク・ピム/初代アントマン(演:マイケル・ダグラス)
近年の出演作に『追撃者』、『最高の人生のつくり方』などがあります。
元S.H.I.E.L.D.のエージェントで科学者。ピム粒子を発見して初代アントマンとして正義の為に活動していた。
過去の任務中に妻のジャネットが量子世界に行ってしまい、その後は助ける為に研究する。
そのせいで娘と確執を生むが、クロスがピム粒子を悪用する事から協力してスコットを使う。
ようやく娘に真実を話して和解すると、スコットが量子世界から帰還して可能性を見出す。
最後は絆を取り戻した娘と量子世界へ行ける装置の開発に着手し、スコットも仲間に迎えた。
・ルイス(演:マイケル・ペーニャ)
近年の出演作に『素晴らしきかな、人生』、『バッドガイズ!!』などがあります。
スコットが刑務所に服役していた時の同房で親友。元々は同じ窃盗団のメンバーとして活躍していた。
社会復帰が上手くいかないスコットから相談を受け、ハンク・ピムのお宝を狙う案を出す。
情報源は様々な交流を持つ従兄弟や友人からもらっていて、その出処を長く説明していた。
ハンク・ピムの罠だと知って協力を求められると、クロスからピム粒子を奪う作戦に参加。
最後は仲間たちと上手くやるもスコットとクロスの戦闘を見て、仲間たちと静かに退避した。
・キャシー・ラング(演:アビー・ライダー・フォートソン)
代表作に『君がくれた恋のシナリオ』などがあります。
スコットとマギーの一人娘。犯罪者で服役している父親を未だに溺愛する。また父親に会いたいと強く思っている。
出所して社会復帰を目指す父親に母親が認めると、ようやく一緒に遊んで最も彼を理解する。
父親とクロスが家の中で戦闘を繰り広げていくも当初は気づかずにぐっすり寝ていた。
極小になって量子世界に行った父親を繋ぎ止める存在となり、奇跡の帰還をさせる鍵となる。
最後は家に巨大化したアリを見つけると、そのままペットにして両親に言わず飼っていた。
・マギー・ラング(演:ジュディ・グリア)
代表作に『エリザベスタウン』、『猿の惑星:新世紀』などがあります。
スコットの元妻。一人娘のキャシーの親権を持っていて、犯罪だったスコットには少し厳しく接する。
警察官で婚約者のパクストンと娘たちと暮らしていて、スコットの介入に戸惑っている。
出所して社会復帰を目指すスコットの心変わりに関心し、娘を安心して会わせる事にする。
最後は家での戦闘で色々と破壊されるが、状況が分からずともスコットの親心に和解した。
・パクストン(演:ボビー・カナヴェイル)
代表作に『スネーク・フライト』、『ブルージャスミン』などがあります。
サンフランシスコの警察官。マギーの婚約者。スコットが軽犯罪者である事に対して軽蔑の態度を取っている。
キャシーを実の娘のように接して深い愛情を示していき、友情に近いような感情を持たせる。
何かと迷惑をかけそうなスコットに対して厳しい態度を取るが、社会復帰を目指す彼を応援。
最後はスコットとクロスの戦闘で家が破壊されるが、彼の改心を知って友人となっていた。
・サム・ウィルソン/ファルコン(演:アンソンー・マッキー)
近年の出演作に『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『トリプル9/裏切りのコード』などがあります。
アベンジャーズのメンバー。アベンジャーズ・コンパウドを偵察し、侵入者を感知して様子を見に行っていた。
当初は人影を見つけられず本部と通信していたが、アントマンの姿を捉えて尋問を始める。
スコットが手を出すと応戦して白兵戦は圧倒するが、縮小化の前に戸惑って捕まえられず。
格納庫の中に入ったスコットを追っていくが、ウィング・パックに入られて制御できず。
最後は見事にスコットから部品を盗まれてしまい、本部にキャプへの報告を黙るように言う。
・ダレン・クロス/イエロージャケット(演:コリー・ストール)
代表作に『PUSH/光と闇の能力者』、『フライト・ゲーム』などがあります。
ピム・テック社のCEOで科学者。ハンク・ピムの弟子でピム粒子に魅入られる。独自に開発を進める失敗が続いている。
長年に渡ってピム粒子で金儲けしようとするが、ハンクから拒絶されてイライラしていた。
会長であるホープに片思いして信頼して情報を渡すが、まさかの裏切りにブチ切れていた。
完成したピム粒子を奪おうとしたスコットから逃れるべくイエロージャケットを着て戦った。
最後は極小となったスコットにイエロージャケットを破壊され、量子の爆発で消滅した。
感想
[個人的な評価]
本作は「マーベル・シネマティック・ユニバース」の第12作目となります。
この作品は『イエスマン “YES”は人生のパスワード』などのコメディ映画で知られるペイトン・リードが監督を務めています。
これまでのMCUシリーズはシリアスな展開が多く、それはそれで面白くてカッコいいスーパーヒーローたちの戦いが楽しめました。
そんな中で体が小さくなるだけの能力を持つアントマンは、派手なアクションができるのか心配していました。
しかし、そんなモノは意味がないと思えるほど、本作は最初から最後までちゃんと楽しめるエンターテイメントになっていました。
やはり、監督がコメディ映画を撮っているペイトン・リードだけあって、しっかりとその緩い雰囲気を物語に落とし込んでいます。
特に主人公であるスコット・ラングを演じるポール・ラッドの存在が大きく、地味だった原作のキャラクターを楽しく仕上げています。
もちろん、アクションシーンはそれまでにない小さな世界で展開していて、その映像だけでも新鮮味のあるモノが多くありました。
最初に小さくなった視点から普段の生活を見ると、危険に満ちた状況であるとすぐに分かるだけでも素晴らしい出来です。
本作はMCU独自のアレンジがかなりされており、ハンク・ピムのアントマンじゃなく、スコット・ラングにした意味が後から分かってきます。
そして、本作では裏の主人公とも言える初代アントマン/ハンク・ピム博士を演じるのはマイケル・ダグラス。
言わずと知れたハリウッドを代表するベテラン俳優の一人で、アカデミー主演男優賞を受賞した実力派がマーベル映画に登場します。
これだけでも大満足であるが、初代アントマンというのも今後に期待できますし、原作のピム博士は複雑な性格だからこそ、マイケル・ダグラスの演技力で魅せてくれるはず。
本作は前述通り、MCUシリーズの中で特異な内容であるけど、その中では娘を思う父親という永遠の王道的なテーマが含まれます。
フェイズ2を締めくくるには充分すぎる内容であり、今後もシリーズに関わっていくのが非常に楽しみとなるキャラクターの一人となりました。
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