作品データ
公開年月 | 2019/02/01 |
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ジャンル | SF |
原作 | なし |
監督 | ペラ・コーゲルマン、ヒューゴ・リリャ |
脚本 | ペラ・コーゲルマン、ヒューゴ・リリャ |
製作 | アニカ・ローゲル、ミタ・ルイーズ・フォルデイガー・ソーレンセン、ほか |
製作国 | スウェーデン、デンマーク |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
放射能汚染された地球から火星へ移住する為、8000人の人間を乗せて旅立った巨大宇宙船のアニアーラ号。
だが不慮の事故で燃料を失い、目的地であった火星への軌道を外れ、こと座の方面に向けて彷徨う事になってしまう。
数年が経過し、希望を失った人々はMIMAと呼ばれる感情を治癒と制御する人工知能に依存する中、アニアーラ号へと向かう救助船が現れるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019』にて上映されました。
この作品はハリー・マーティンソンの同名小説を実写映画化した作品となります。
ベースは宇宙を舞台にした壮大なSFであっても、物語自体は主人公の視点だけでスケールの大きさはあまり感じない。
火星に向かうはずが宇宙ゴミを避ける際に軌道を外れ、二度と元に戻れなくなるという絶望しかない状況で人間がどのようになるか描いています。
あくまで絶望の中に落とされた人間たちの変化を描いているだけで、物語は淡々としているから娯楽性はほぼないです。
希望のない状況で人は何を求めていくのか、主人公の視点を中心に描いているところに少しだけ考えさせるところがありました。
小説を原作にしている分、それなりに引き込まれるような要素があるけど、映画としては非常に退屈で面白味がない。
ただ、現代において主人公が女性でバイセクシャルという点で、ポリコレの条件を余裕でクリアしているから好きな人は好きだろう。
これはあくまで少数派に受けるような主人公の設定なので、最初から最後までまったく共感できるところがなかったです。
それでも希望を失った人間が頼るのは宗教という結論は、文明を持った時からの人類における繰り返しだと分かります。
科学では救いがない場合、人間は見えない存在に心を寄せて現実逃避しようとする流れも納得できる部分がありました。
何より主人公の物語にしたせいで舞台は宇宙船の中だけで、たまに宇宙である事を思い出しかのような描写も逆に微妙だと感じました。
あまり映画向きの題材じゃなく、元々はオペラなどの演劇向きの芸術志向な方々が楽しむ崇高な内容だと思います。
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