作品データ
あらすじ
レイチェルの新居に学生時代の仲間たちが集まった夜、映像業界で働くハンクが退屈しのぎに幽霊狩りに出かけようと提案する。
ハンクは廃墟となっているホルムズバーグ刑務所を選び、二人一組にしてカメラを持たせ、探索させる事で面白い映像を集めようと目論んでいた。
そうとも知らずレイチェルたちが刑務所内へ入ると、突如扉が閉まり、それぞれが独房に閉じ込められると、得体のしれない“あれ”に襲われるのだった。
登場人物&出演者
・レイチェル(演:ハンナ・クリーマン)
代表作に『Mirrors』、『32 Weeks』などがあります。
新居に引っ越して学生時代のパリピ仲間と一緒に祝っていた。恋人だったショーンが浮気をして別れている。
個人的な問題を置いて新居引っ越しのパーティを楽しむと、ハンクの肝試しにみんなと参加。
なぜかショーンとコンビを組んで刑務所の廃墟を歩き、ハンクのイタズラを知り怒っていた。
麻薬製造工場だと分かって幻覚を見ながら脱出しようとして、警察が来て一人だけ生還した。
最後は事情聴取するラムゼー刑事に真実を話すも信じてもらえず、エイリアンに襲撃される。
・ショーン(演:ティム・トーレ)
代表作に『The Summer House』、『Pool Boy』などがあります。
レイチェルの学生時代のパリピ仲間で元恋人。最近まで付き合っていたが、浮気がバレたせいで別れている。
新居の引っ越しに呼ばれていたが、自分の浮気でレイチェルを傷つけた事を後悔している。
ハンクから肝試しに参加して、なぜかレイチェルとコンビを組んで探索するも異変に気付く。
ガスマスクを被った殺人犯に反撃するが、縛られたミシェルと分かって動揺していた。
最後は麻薬製造工場から逃げ出すと、警察と分からず攻撃しようとして射殺されてしまう。
・ダン(演:ジョシュ・カーン)
代表作に『Hedgehog』、『The Bit Player』などがあります。
レイチェルの学生時代のパリピ仲間の男性。みんなに煽てられると調子に乗ってしまい、やりすぎて引かれていた。
ハンクが廃墟と化した刑務所へ肝試しに誘われれると、なぜかブルックと一緒に探索する。
その気になって迫るも失敗して、ハンクが死んだと思ってミシェルたちを探すも行方不明に。
ガスマスクを被らされた状態で見つかり、状況を聞いて脱出しようと麻薬製造工場に遭遇。
最後は幻覚を見ながらも外へ向かっていったが、背後から何かに襲われて抵抗できず死亡。
・ブルック(演:ニコール・ソウザ)
代表作に『32 Weeks』などがあります。
レイチェルの学生時代のパリピ仲間の女性。ヒラヒラの服を着ている。コップをひっくり返すゲームで才能を認められた。
ハンクが廃墟と化した刑務所に行くと言われると200ドルがもらえると分かって参加した。
到着するとなぜかダンとコンビを組んで探索するが、そのせいで勘違いされて引いていた。
ハンクが死を偽装して困惑すると、本物の殺人犯がキャリーを殺すとレイチェルと逃げ出す。
最後はショーンたちと合流して脱出しようとしたが、ガスマスクの殺人犯が現れて殺された。
・スージー(演:エイミー・ゼノーネ)
本作が長編映画デビュー作となります。
レイチェルの学生時代のパリピ仲間の女性。レイチェルと顔が似ている。ほとんど存在感がなく頭数合わせ。
ハンクが廃墟と化した刑務所に行くと言われ、200ドルがもらえるとして参加をしていた。
なぜかミシェルと一緒にコンビを組んで探索すると、同性愛者で二人でイチャイチャする。
途中で行方不明になってしまうが、レイチェルとショーンに見つかって一緒に行動していた。
最後は暗闇から現れたガスマスクの殺人犯が襲撃し、ブルックとともに殺されてしまう。
・ミシェル(演:リース・ホレラン)
本作が長編映画デビュー作となります。
レイチェルの学生時代のパリピ仲間の女性。短髪とジャラジャラした装飾品が特徴。ハンクの意見にやたらと口出しする。
ハンクが廃墟と化した刑務所に誘われると、ポルノよりはマシで金がもらえるから参加した。
なぜかスージーとコンビを組んで探索していて、同性愛者として二人でイチャイチャする。
スージーが姿を消してショーンたちと合流するが、殺人犯に襲われると一人だけ逃げ出した。
最後は捕まってガスマスクを被らされ、駆け寄ってくるもショーンの斧で殺されてしまう。
・キャリー(演:イェセニア・リナレス)
代表作に『Before Dawn』、『Doc Plague & The Truth Fairy』などがあります。
レイチェルの学生時代のパリピ仲間の女性。恋人のニックと引っ越したばかりのレイチェルのベッドで楽しんでいた。
ハンクに盗撮されている事を知って不機嫌になり、ニックに動画を消してもらっていた。
廃墟と化した刑務所へ誘われるも最初は拒んでいたが、ニックから続きを言われて参加する。
物音を聞いて元の場所に戻ると、ハンクが死を偽装していると分かってミシェルと待った。
最後は暗闇から本物の殺人犯が襲撃すると、ただ悲鳴を上げているだけで殺されてしまう。
・ニック(演:エリック・コッヘンバーガー)
代表作に『The First of Our Friends to Get Married』、『A Thousand Miles』などがあります。
レイチェルの学生時代のパリピ仲間の男性。恋人のキャリーとレイチェルのベッドで普通に性行為していた。
ハンクに撮られているところを楽しむが、キャリーから否定されると動画を消していった。
廃墟と化した刑務所に到着すると、勝手に入ろうとしたハンクを一度止めるも入っていった。
キャリーとコンビを組んで楽しもうとしたが、物音を聞いて探るとハンクのイタズラと知る。
最後はハンクを見つけようとブチ切れていたが、本物の殺人犯にあっさりと殺されてしまう。
・ハンク(演:ルーク・ペルシアーニ)
代表作に『ゾンビ津波』、『Cinefilia』などがあります。
レイチェルの学生時代のパリピ仲間で映像業界で働いている。常に面白いネタを探してカメラで撮影している。
レイチェルの新居引っ越しでもカメラを回し、ニックとキャリーのベッドシーンも盗撮した。
面白い映像を撮る為にみんなを廃墟となった刑務所へ誘い、肝試しとして200ドルを提示。
一人になると仕掛けをして死んだように見せかけるが、実際に殺人犯がいてビビっていた。
最後は脱出しようとするが、知らない鍵を見て動揺すると、背後から何かに襲われ死亡した。
・ラムゼー刑事(演:フランク・ホエーリー)
代表作に『恋の時給は4ドル44セント』、『モーテル』などがあります。
通報を受けてSWAT部隊と一緒に刑務所の廃墟に来た。唯一の生存者となったレイチェルから事情聴取する。
何が起きたのかレイチェルから聞いていたが、エイリアンなどの話しが入って疑問に思う。
ひと通り話しを終えたレイチェルの証言を整理して、彼女が幻覚を見ていたと説明する。
麻薬製造工場を見つけても作っていたガスマスクの人間が見つかれず、レイチェルを疑う。
最後は部下から連絡が入ると、エイリアンによる襲撃を受けて反撃するも殺されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は『“それ”がいる森』のタイトルをパクった無関係の作品となります。
この作品は『ラスト・ムービースター』で知られるブライアン・カヴァラロが監督、脚本、共同製作を務めています。
最初はPOV手法の作品だと思ったら、三人称視点が時々混ざっていて、どっちの要素も取り入れようという考えの演出だと感じました。
これが上手く連動すれば面白い作品になるが、その為にはそれなりの腕がないといけませんが、このようなタイプの作品の監督にはありません。
まず、本作でPOV手法にした意味として予算の節約もあるだろうけど、演出とごまかして手抜きしているだけです。
このようなパターンの作品があまりにも多くあって、本作にはオリジナリティがまったくないのが腕の限界が分かります。
しかも、最悪の組み合わせとしての意図的な暗黒映像についても、手抜き以外の何モノだもないから尚更面白くない。
更に冒頭で一気に登場人物を9人も出していて、名前と顔が一致する前に暗黒画面へ移行するから誰が誰か分からない。
そもそも、誰が誰であっても関係のない展開だから、頭数合わせの尺稼ぎにしかなっていないから面白さを最初から捨てている。
低予算のホラー映画にありがちな会話劇も多いが、こちらにも工夫がほぼなく、聞いていても面白くないです。
登場人物のキャラクターも記号以上の意味がないどころか、最初から頭数合わせが数人いて棒立ち要員になっていました。
そして、決定的に何がしたいのか分からないし、ミスリードを狙ってけど、もう思いつきでネタを適当に加えているようにしか感じられなかった。
ハッキリ言って、本作は映画としてギリギリの体裁を保っているだけで、娯楽作として成立していない素人レベルの作品でした。
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