【キャラクター】RE-3586

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作品データ

公開年月 2021/06/11
ジャンル サスペンス
原作 なし
監督 永井聡
脚本 永井聡、長崎尚志、ほか
製作 石原隆、松岡宏泰
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

画力はあるものの悪役キャラクターを描く事ができず、万年アシスタントに甘んじてきた山城圭吾は、スケッチに向かった矢先で一家殺人事件の現場で犯人の顔を目撃してしまう。
その事を警察の取り調べで伏せた山城は、自分だけが知る犯人を基に生み出した殺人鬼のキャラクター“ダガー”を主人公にしたサスペンス漫画を描く。
山城に欠けていた本物の「悪」を描いた漫画は大ヒットするが、内容が事件に酷似している事から刑事だけじゃなく、モデルになった殺人鬼からも狙われるのだった。

登場人物&出演者

山城圭悟(演:菅田将暉)

近年の出演作に『CUBE/一度入ったら、最後』、『キネマの神様』などがあります。

主人公。漫画アシスタント。画力があるけど悪役が描けず、万年アシスタントとしてくすぶっている。

一軒家のスケッチで一家殺人事件に遭遇し、犯人である両角を見て「34」の漫画が大ヒットする。
夏美が妊娠して警備万全なマンションに住むが、両角に見つかってアイデアを提供された。
耐えきれなくなって清田刑事にすべてを話し、両角を捕まえる為に自らの家族を囮にしていた。
最後は夏美が狙われて両角に刺されるが、反撃して倒し、そのまま病院で治療を受けていた。

川瀬夏美(演:高畑充希)

近年の出演作に『浜の朝日の嘘つきどもと』、『明日の食卓』などがあります。

ヒロイン。圭吾の恋人。家具屋で働いている。狭い団地に住みながら売れない圭吾を陰から支えていた。

独立ができなかった場合、漫画を諦める圭吾との約束があったが、彼の成功を誰よりも願う。
圭吾が「34」の連載で成功を収めると、彼から仕事を辞めて家庭に入るように言われて従った。
漫画の題材が殺人鬼だと圭吾に告白されても驚かず、生まれてくる子供について考えていた。
最後は両角に足を刺されるも完治して双子を出産するが、外出先で何者かの視線を感じていた。

清田刑事(演:小栗旬)

近年の出演作に『マイ・ダディ』、『ゴジラvsコング』などがあります。

神奈川県警察本部捜査第一課巡査部長の刑事。両角が起こした一家殺人事件の捜査にあたっている。

元暴走族上がりの刑事で、取り調べが天才的で上司である真壁からも一目を置かれている。
最初の殺人現場で第一発見者の圭吾を疑い、連続して起きた事件と漫画との関連性を見出した。
圭吾からヒントを得て両角が特殊なコミュニティの出身だと結びつき、捜査を進めようとした。
最後は電話していたところで両角の指示で動いた辺見に襲われ、抵抗するも結局は殺された。

真壁班長(演:中村獅童)

近年の出演作に『孤狼の血/LEVEL2』、『みをつくし料理帖』などがあります。

神奈川県警察本部捜査第一課の警部補で刑事。捜査班の班長で常に清田と一緒に行動している。

最初の殺人現場で悲惨な状況に顔をしかめていて、取り調べを清田刑事に任せるほど信頼する。
漫画を一切読まず価値を理解できないが、清田刑事の影響と調査によって捜査を進めていく。
清田刑事が辺見に殺され、捜査の方針が変わってしまうが、圭吾に引き続き両角の捜査を宣言。
最後は両角を反撃で殺そうとした圭吾を止めるべく、防弾チョッキを撃って力技で止めていた。

大村(演:中尾明慶)

代表作に『戦国自衛隊1549』、『キャプテントキオ』などがあります。

漫画雑誌編集者。圭吾が独立を目指して漫画を持ってくるが、キャラクターの弱さについて指摘していた。

「34」の漫画が大ヒットして連載を手にした清田の担当となり、続けるように励ましている。
清田刑事たちが圭吾から事情聴取を取りたい事から、彼らを警備が厳重なマンションに案内した。
圭吾が殺人事件との関係性で辞めたいと言われ、編集長とともに考えを変えようと説得していた。
最後は圭吾が最終回を出したい事を聞いて、すぐに原稿を受け取って編集長の判断に任せた。

辺見(演:松田洋治)

代表作に『隠し剣 鬼の爪』、『家』などがあります。

過去に殺人を犯した男。一家殺人事件の現場近くに住んでいた事から清田刑事たちに事情聴取の為に連行される。

取り調べでは自分が犯人だと自供していたが、動機などはすべて曖昧な答え方で逮捕された。
結果的に一年ほども服役する事になったが、新たな一家殺人事件により犯人じゃないとなった。
実は両角とは手紙のやり取りする関係性となっていて、真相に迫る清田刑事を刺殺して逃走した。
最後は圭吾が仕掛けた罠を読んだ両角により、別の場所で殺人事件を起こして逃亡していた。

両角(演:Fukase)

バンド「SEKAI NO OWARI」のボーカルで、本作が長編映画デビュー作となります。

天才的な殺人鬼。一家殺人事件の現場で圭吾に顔を見られる。素性がすべて謎で一年ほど沈黙していた。

圭吾の大ヒットした連載漫画「34」の殺人鬼が自分そっくりと分かり、殺人を模倣していく。
ついに圭吾と直接会って次の殺人についてのアイデアを出し、その後も成果について話していた。
休載を決めた圭吾に裏切りを感じるも殺人を続け、最終回の罠に引っかからず夏美を狙った。
最後は圭吾の反撃で倒され、法廷では戸籍を持たない人間で、自分が何者か裁判官に質問した。

感想

[個人的な評価]

評価 :4/5。

本作はストーリー共同制作者の長崎尚志が10年の月日を費やして練り上げた企画を実写映画化した作品となります。
この作品は主演に菅田将暉と、俳優デビューとなるバンド「SEKAI NO OWARI」のボーカルであるFukaseが共演しています。
とにかく、本作では俳優デビューをしたFukaseが演じる殺人鬼の存在感が非常に強かったです。
そもそもバンドの方はまったく知らないので、どんな音楽性を持っているのか知らないが、本作での演技力は抜群でした。
あのイッちゃっている感じの目線や殺人鬼としての考え方、何より信奉する漫画家の山城への執着もまた凄まじい。
それに対する普通の人間でうだつの上がらない漫画家を演じる菅田将暉は、終始に渡って煮え切れない表情もまた印象的です。
犯罪者を野放しにした漫画家の責任は大きいし、その行動について賛同できないし、普通の人間が背伸びをしてしまった暴走に思える。
その中で一番の善人と言える清田刑事を演じた小栗旬のキャラクターが非常に良くて、かなりの好感と信頼を持てました。
まさか途中で殺害されるとは思わなかったので、この展開について普通に驚きましたし、思い切った演出は素直に評価できます。
本作は邦画の悪い部分を極力排除している構成であり、最初から最後まで目が離せないから個人的に予想を良い意味で予想を裏切ってくれました。
唯一、ヒロインを演じた高畑充希があまりにも面倒見が良すぎて物語で浮いていたので、もう少し活躍させて良かったじゃないかと思いました。
それでも、本作は練り込まれた脚本と演出、役にハマった役者たちの演技が相乗効果をもたらして良作に仕上がっていると感じました。

コメント

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