作品データ
あらすじ
ようやくループを抜け出したツリーだったが、今度はカーターのルームメイトであるライアンが死の巻き込まれてしまう。
ツリーたちはライアンが研究している謎の実験装置に原因があると気付き、またしても誕生日に戻って死の恐怖を繰り返すハメになる。
しかし、そこは元の世界と微妙に違うパラレルワールドで、ツリーはそこの人間であるライアンやカーターの協力を得て元の世界に戻ろうと奔走するのだった。
登場人物&出演者
・ツリー(演:ジェシカ・ローテ)
代表作に『ラ・ラ・ランド』、『フォーエヴァー・マイ・ガール』などがあります。
主人公。殺人鬼を倒した事でタイムループから抜け出すが、ライアンのせいで再び戻った。
ライアンのせいで違う次元へ飛ばされるが、亡くなった母親との再会に留まる決意をする。
カーターが親友の恋人になった葛藤を抱き、過去との決別を選び元の世界へ戻ろうとする。
殺されるロリを救い出し、タイムループが閉じられて元の次元でカーターたちと仲良くやる。
最後は罰としてゴミ拾いしていたところで国防研究局が来て、被験者にダニエルを推薦した。
・カーター(演:イズラエル・ブルサード)
代表作に『アース・トゥ・エコー』、『好きだった君へのラブレター』などがあります。
タイムループを再び繰り返すツリーの前にいるが、別次元の存在でダニエルが恋人である。
ダニエルとのイチャイチャを見せつけるが、困っている人を放っておけない性格は変わらず。
ロリが殺人鬼に殺されると分かって病院に乗り込むも殺され、ツリーがリセットするハメに。
自分の次元へ変えるツリーの確かな愛を知って、ダニエルを裏切るキスを彼女としてしまう。
最後は元の次元に帰ったツリーと恋人になり、国防研究局に装置について聞かれていた。
・ライアン(演:フィー・ヴー)
代表作に『キックボクサー/リジェネレーション』、『LOGAN/ローガン』などがあります。
カーターのルームメイト。部屋に入ろうとしてカーターたちに二度も追い返されてしまう。
理工学部の仲間たちと卒論用の科学実験するが、大学を4回も停電させたせいで没収される。
装置が起動してタイムループに巻き込まれ、別次元の自分に追われて殺されようとした。
別次元では状況が分からずにいたが、ツリーの説明で納得してループを閉じる手伝いをした。
最後はツリーが元の次元に戻り、国防研究局が褒めて使い方を彼らに聞かれる事になる。
・サマー(演:スラージ・シャルマ)
代表作に『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』、『ミリオンダラー・アーム』などがあります。
ライアンと同じ理工学部の男子大学生。アンドレアを含めた三人で科学実験の装置を作る。
大学を四度停電させた実験のせいで目をつけられ、チュロスを買うと言って逃げ出した。
タイムループするツリーから難しいアルゴリズムの化学式を見せられ、素直に驚いていた。
別次元ではツリーの化学式で納得し、装置を止めようとした警備員たちを食い止めていた。
最後はツリーが元の次元に戻り、国防研究局が褒めて使い方を彼らに聞かれる事になる。
・アンドレア(演:サラ・ヤーキン)
本作が長編映画デビュー作となります。
ライアンと同じ理工学部の女子大学生。いつもサマーのとぼけた行動にツッコミを入れる。
大学を四度停電させた実験のせいで目をつけられ、逃げ出したサマーと一緒に出て行く。
ツリーが見せた装置を起動する完璧な化学式を見て、サマーとともに素直に驚きを見せる。
研究室に侵入してきた学部長の足にしがみつき、コンセントが抜かれないように体を張った。
最後はツリーが元の次元に戻り、国防研究局が褒めて使い方を彼らに聞かれる事になる。
・ロリ(演:ルビー・モディーン)
代表作に『Memoria』、『Central Park』などがあります。
別次元のツリーのルームメイトで看護師。ツリーがいた次元と違ってカーターと顔見知り。
ツリーがグレゴリーとの不倫関係にないおかげで、彼女とは素直に仲良くやっている。
グレゴリーとは単体で不倫関係にあって、ツリーの助言によって二人の関係を改める事に。
トゥームが入院した事を利用したグレゴリーと妻に殺されそうになり、ツリーが助ける。
最後はグレゴリーの妻に撃たれるが、運良く急所を外れて病院だった事で一命を取り留める。
・ダニエル(演:レイチェル・マシューズ)
代表作に『Ms. White Light』、『アナと雪の女王2』などがあります。
ツリーの親友。別次元では頭が空っぽのバカが共通し、なぜかカーターと恋人になっている。
ツリーがいた元の次元と同じく意識高い系だが、カッパ会が設定するルールに厳しくない。
女優のオーディションを受けたり、チャリティーを開催するなど行動的な部分を出している。
実はカーターに隠れて同じ頭が空っぽの男と浮気をしていて、ツリーにバレてしまう。
最後は元の次元に戻ったツリーが、国防研究局が求める被験者に相応しいとして推薦された。
・ブロンソン学部長(演:スティーヴ・ジシス)
代表作に『僕の大切な人と、そのクソガキ』、『ハッピーニート/おちこぼれ兄弟の小さな奇跡』などがあります。
理工学部の学部長。大学を四度も停電させたライアンの科学実験に目くじらを立てている。
本来は研究室に来るはずもなかったが、なぜか警備員を引き連れて装置を強奪してしまう。
装置を取り戻すべくダニエルが盲人のフリをして、奪われてしまうも起動寸前で気が付いた。
最後は動いた装置のコンセントを抜こうと研究室に来るが、間に合わずに起動してしまう。
・グレゴリー(演:チャールズ・エイトキン)
代表作に『The Lady Vanishes』、『The Girl on the Train』などがあります。
大学の教授で付属の病院の医師。別次元ではツリーとは面識がなく、ロリと不倫関係にある。
何度もリセットされた影響が気絶したツリーが運ばれ、初対面だとして冷静に話していた。
ロリとの不倫関係が妻にバレてしまうと、トゥームを利用として殺そうと画策していく。
ツリーがトゥームを簡単に始末して逃げるところで、なぜかグルとなった妻と追い込んだ。
最後は妻を射殺しツリーたちを追うが、MRIを利用されて飛んだドライバーに刺されて死亡。
感想
[個人的な評価]
本作は前作に引き続きスタッフとキャストが続投した続編となります。
監督を務めるクリストファー・B・ランドンは『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』や『ゾンビーワールドへようこそ』で知られています。
この作品は続編というよりは第二部という感じで、前作の伏線を回収しながら新たなアプローチを生み出している展開でした。
殺人鬼の登場でホラー要素が強かった前作と違って、本作ではSFの部分を増やしてタイムループの原因について説明をしています。
とは言っても、トンでも科学で理屈は嘘っぱちであるけど、ちゃんと理由付けをしようとしている点では納得ができる。
相変わらず主人公となるツリーが巻き込まれる形でタイムループをするが、今度は違う次元で彼女が知っている世界と少し状況が変わっている。
何より前作で伏線となってツリーの心に大きな穴を開けている母親の存在で、生きていた事で違う気持ちを抱く状況になっていきます。
しかし、元の次元で一度結んだカーターとの愛を天秤にかけて、最終的に彼を選ぶ意味では本作は「究極の愛の選択」とも言えるだろう。
ずっと会いたかった愛する親か、運命的な恋に落ちた他人の選択で主人公の行き着くところが変わっていく。
本作では小難しい科学的な用語は登場するけど理解しなくてもいいし、前作と同様に何が起きているか分かっていればいいだけ。
SFの要素が強くなって前作にあったホラー要素が控え目になったが、コミカルな要素を増やしたのは正解だったと思う。
主人公がタイムループを止める為に何度も死を繰り返し、これをコミカルに描いているのは『恋のデジャ・ブ』にあった良さの再現と言えます。
ただ、後半では「愛の選択」に時間を使いすぎたせいでちょっとばかりバランスが悪くなってしまい、なんだか間延びしてしまったような印象を受けた。
ここら辺のバランスが偏っていたせいでスッキリできず、クライマックスにかけて複線の回収も大雑把になったのも残念な印象を持ちました。
やはり、「愛の選択」までのエピソードが長すぎたせいで、重要なバランスの部分を崩してしまっているのは非常に残念である。
前半の勢いのまま最後まで突っ切れば間違えなく前作を超えただけに、製作側のこだわりがバランスを悪くしたところが本当に残念でならなかったです。
しかし、これはあくまで単体としての評価であり、本作は2部作として考えると評価はもう少し高くなります。
できる事なら本作を1本の映画にして、ムダなエピソードを削ったら、間違えなく良作になっただけにそこら辺がもったいないと感じました。
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