作品データ
あらすじ
恋人ヴァネッサと幸せな日々を送っていたデッドプールことウェイド・ウィルソン。
だが、未来からやって来た最強のサイボーグ戦士ケーブルがデッドプールを脅かし、強力なパワーを秘めた少年を狙っていた。
ケーブルに立ち向かう為、デッドプールは特殊能力を持つメンバーを集めて“X-フォース”を結成して戦いを挑むのだった。
登場人物&出演者
・ウェイド・ウィルソン/デッドプール(演:ライアン・レイノルズ)
近年の出演作に『ヒットマンズ・ボディガード』、『ライフ』などがあります。
主人公。末期ガンを患ってしまい、それを治すべく治癒能力を持つミュータントとなった。
世界各地で悪党たちを懲らしめたせいで、逆に狙われてヴァネッサを失ってしまう。
失意のところでヴァネッサの言葉を聞いて、悪党になろうとしていたラッセルを助ける。
乱入したケーブルと対決し、その後は協力して、ラッセルの悪事を止めようとする。
最後は自己犠牲でラッセルは改心し、ケーブルがタイムトラベルで命を助けてチームとなる。
・ヴァネッサ(演:モリーナ・バッカリン)
代表作に『セレニティー』、『SPY/スパイ』などがあります。
ヒロイン。元娼婦でウェイドの恋人。ミュータント能力の代償に外見が変わった彼を愛する。
世界の悪党たちを懲らしめたウェイドのせいでマフィアのボスに心臓を撃たれて死亡した。
ウェイドが何回も死に際を体験する時に現れ、彼にアドバイスをしてラッセルを助けさせた。
最後はタイムトラベルを可能にしたウェイドが反則的なやり方で結局は死なずに済んだ。
・ウィーゼル(演:T・J・ミラー)
近年の出演作に『レディ・プレイヤー1』、『クレイジー・パーティー』などがあります。
ウェイドが傭兵時代から通い詰める酒場「シスターマーガレットのバー」の店主で親友。
ウェイドがヴァネッサを失い、3日間も同じ場所で動かない事にいつも通り文句を言う。
ドーピンダーがヒーローになりたい事から、それを利用してタダで店の掃除をさせていた。
閃いたウェイドの為に仲間の募集を広告に出し、かくしてX-フォースが誕生する事になる。
最後は協力を求めてきたケーブルに復讐を考えるが、協力を頼んできた彼に何もできず。
・ドーピンダー(演:カラン・ソーニ)
代表作に『ゴーストバスターズ/2016年版』、『グースバンプス/モンスターと秘密の書』などがあります。
インド系のタクシーの運転手。前作でウェイドと仲良くなり、彼のアドバイスを受けていた。
ウェイドと出会ってからヒーローに憧れていて、タクシーの運転手に生き甲斐がないと主張。
それを利用したウィーゼルに店の掃除をやらされ、殺し屋になれると思って懸命にやる。
エセックスを襲っていたジャガノートを見て、心底震え上がってタクシーに帰った。
最後は理事長をタクシーで轢き殺し、これで正真正銘のヒーローで殺し屋だと息んだ。
・ブラインド・アル(演:レスリー・アガムズ)
代表作に『ハイジャック』、『ホワイト・ハウス』などがあります。
ウェイドのルームメイト。盲目初老の黒人女性。コカインを常用して、家中に隠している。
ヴァネッサと同棲していたウェイドがすべてを失い、静かに来て物音でようやく気付く。
失意のどん底にいたウェイドに何かと励ましの言葉をかけるが、最後まで聞いてもらえず。
最後は勝手に上がり込んだケーブルがやって来ると、すぐに銃を見当違いの方向に向けた。
・ケーブル(演:ジョシュ・ブローリン)
近年の出演作に『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』などがあります。
左半身がサイボーグ化したミュータント。50年後のアポカリプスが支配した未来から来た。
悪人になったラッセルによって、妻と娘が焼き殺され、復讐の為に現代へやって来た。
アイスボックスを急襲するもウェイドの邪魔でラッセルの暗殺に失敗してしまう。
ジャガノートを解放したラッセルは一人で倒せないと悟り、ウェイドたちに協力を求める。
最後はウェイドの自己犠牲で妻子が助かり、タイムトラベルで彼の命を助けて現代に留まる。
・ドミノ(演:ザジー・ビーツ)
代表作に『ジオストーム』、『Dead Pigs』などがあります。
X-フォースのメンバーに加入する。運を操るミュータント。身体能力と戦闘力も高い。
ウェイドとウィーゼルの仲間募集に応じて面接して、運良く彼らの機嫌を取って採用された。
当初はウェイドは幸運という能力を信じていなかったが、移送トラックを簡単に奪った。
実はミュータント児童養護施設「エセックス」の出身者で、X-フォースに入った意味を知る。
最後はケーブルとともにジャガノートを相手にして、無傷で新たなチームに加わった。
・ピーター(演:ロブ・ディレイニー)
代表作に『Sweetwater Tides』、『ライフ・アフター・ベス』などがあります。
ウェイドとウィーゼルのリクルートでX-フォースに加入した一般人の男性。特殊能力はない。
ウェイドとウィーゼルの面接時では、単純に仕事がもらえて楽しそうという理由だけで採用。
唯一特殊能力を持たない普通の人間で、ヘリからのパラシュートで降下は危険だと主張。
パラシュートの降下は着地に成功するが、ツァイトガイストの強酸性ゲロを浴びて死亡した。
最後はタイムトラベルをしたウェイドにチームをクビにされ、一人だけ命が助かった。
・コロッサス(声:ステファン・カピチッチ)
代表作に『ランド・オブ・アドベンチャー』、『デッドプール』などがあります。
ミュータントのヒーローチーム「X-MEN」のメンバー。鋼鉄の体と超怪力の能力を持つ。
ヴァネッサに合う為にバラバラとなったウェイドを回収して、学園で体を繋ぎ合わせた。
なんとかX-MENに入れようとウェイドを再三説得し、ようやく彼を見習いとして参加させる。
途中でウェイドが暴走して見放すが、彼の必死な訴えを聞いて助けにやって来る。
最後は死に際のウェイドからの願いで初めて汚い言葉を吐き、良き友人として絆を深めた。
・ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド(演:ブリアナ・ヒルデブランド)
近年の出演作に『トラジディ・ガールズ』、『デッドプール』などがあります。
ミュータントのヒーローチーム「X-MEN」のメンバー。原子力エネルギーを放出させる能力。
バラバラになったウェイドが繋げられ、休んでいたところで恋人のユキオを紹介した。
相変わらずウェイドとは張り合って、ムキになって暴言を吐く彼に途中で呆れてしまう。
最後はエセックスで鎖で縛られたジャガノートにエネルギーをぶつけて池に落とした。
・ユキオ(演:忽那汐里)
代表作に『半分の月がのぼる空』、『BECK』などがあります。
ミュータントのヒーローチーム「X-MEN」のメンバー。体を帯電させて鎖に電気を通す能力。
バラバラになったウェイドが繋げられ、休んでいたところでネガソニックから紹介される。
その度に「Hi、ウェイド」と「Hi、ユキオ」という挨拶だけで会話が成立する。
最後はエセックスでジャガノートを両脚を帯電の鎖で倒し、池の落とす連携を見せた。
・ラッセル・コリンズ/ファイヤーフィスト(演:ジュリアン・デニソン)
代表作に『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』などがあります。
両手か片手で炎を放つ事ができるミュータントの少年。児童養護施設で暴れて逮捕された。
理事長から数々の虐待を受けていて、その復讐をしようとウェイドに話しを持ち込む断れる。
移送中にケーブルが襲撃して、ドサクサに紛れて手を組んだジャガノートを解放させた。
エセックスに到着して理事長を呼び出し、逃げ回る彼を追いかけながら施設を燃やした。
最後は悪に転じようとした時にウェイドの自己犠牲で心が変わり、善人として運命が変わる。
・ジャガーノート(演:ライアン・レイノルズ)
巨大で強靱な肉体を持つミュータント。アイスボックスでは他の囚人と違う隔離部屋にいる。
義理の兄であるプロフェッサーのテレパシーを妨害する為の特殊なヘルメットを被っている。
アイスボックスが混乱している中、ウェイドの言葉に従ったラッセルが友人となる。
移送中にケーブルが襲撃した事により、ドサクサに紛れてラッセルによって解放される。
エセックスにやって来ると、それを止めようとしたウェイドたちを圧倒的な力でぶっ飛ばす。
そこにやって来たコロッサスとタイマンで殴り合うも、明らかに彼よりも強かった。
最後は遅れてきたネガソニックとユキオの連携によって池に落とされ、感電して再起不能に。
・ブラック・トム(演:ジャック・ケシー)
代表作に『侵入者/逃げ場のない家』、『ベイウォッチ』などがあります。
「アイスボックス」に収容されている囚人たちのボス。ミュータントだが能力は不明。
新人としてやって来たウェイドとラッセルに目をつけ、食事の時間に話しかけてきた。
ボス面をして刃向かったウェイドに腰巾着が殴り、ウェイドもついでに殴り倒した。
最後は移送中に襲撃してきたケーブルが撃った弾をウェイドが避け、その拍子で死んだ。
感想
[個人的な評価]
本作は『X-MEN』シリーズとして第11作目となります。
前作に引き続き本作もR指定を受けていて、序盤からグロテスクな展開が目白押しとなる。
当然のように家族や恋人と一緒に気軽に鑑賞するような作品ではなく、前作よりも更にパワーアップしています。
下ネタやグロテスクな描写は当たり前のように出ていて、まるで低予算映画を観ているような気分になる。
前作ではデッドプールの持ち味である第4の壁を平然と破っていて、何度もライアン・レイノルズとしての自虐ネタをしていた。
更に観ている側に視線を合わせたり、語りかけたりして、他のアメコミ原作映画とはひと味もふた味も違うテイストを演出している。
本作でも当然ように第4の壁をぶち抜いていて、何度もそういう場面が見られる演出がある。
ただ、本作は前作と比べて冒頭からウェイドに大きな喪失感が襲い、観ている方も凹んでしまうぐらい悲しみが伝わる。
そこから気を取り直してバカみたいな事をグロテスクな演出でやっていく感じこそ、まさに『デッドプール』という映画だろう。
そして、コミックの原作では大親友であるケーブルが登場して、物語は更に広がりをみせていきます。
登場した時はデッドプールの敵だったが、クライマックスでは共闘するところは非常に熱い印象を受けました。
何よりウェイドという人間は根っからの悪人ではなく、やっている事はメチャクチャでも、人を救いたいという気持ちを持つスーパーヒーローだと分かります。
意外にも本作はしっかりしたベースがあって、そこからバカをやっているので、前作に引き続き『デッドプール』の個性が物語をしっかりと引っ張っている。
普通なら新たな気持ちで失ったモノを背負っていくが、本作はデッドプールが主人公なので素直には終わりません。
ケーブルのタイムトラベル装置を拝借して、禁じ手である過去の書き換えをやりまくるデッドプールの姿は正しい認識としか言えないです。
次回作は間違えなくデッドプールとケーブルがコンビとして活躍するはずなので、これは非常に楽しみです。
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