作品データ
あらすじ
アレックス、ダリウシュ、ガブリエル、シンシンの四人の子供たちは南カリフォリニアの山にある「リム・オブ・ザ・ワールド」のサマーキャンプで出会う。
その一方、宇宙ではエイリアンが世界各地を攻撃し始め、四人は国際宇宙ステーションからの脱出カプセルから宇宙飛行士のコリンズ少佐を目撃する。
現場に駆けつけた四人はコリンズ少佐から、エイリアンの母艦の位置情報が入ったUSBをジェット推進研究所まで届けて欲しいと託すのだった。
登場人物&出演者
・アレックス(演:ジャック・ゴア)
代表作に『肉』、『女と男の観覧車』などがあります。
サマーキャンプ「リム・オブ・ザ・ワールド」に参加した少年。オタクで強制的にキャンプへ参加させられる。
不思議な雰囲気を持つシンシンに興味を抱き、ダリウシュに脅されるもガブリエルが助けた。
コリンズ少佐からUSBを託され、他の三人とともにジェット推進研究所へ向かう事になった。
過去に家が火事になって火傷を残していて、父親が犠牲になったトラウマを抱えている。
最後はエイリアンを倒して世界を救い、シンシンといい感じになってヒーローとなっていた。
・シンシン(演:ミヤ・チェック)
代表作に『ダーケスト・マインド』、『キミはだれ?チャーリー・ブラウン』などがあります。
サマーキャンプ「リム・オブ・ザ・ワールド」に参加した少女。中国出身でパンフレットを手にして向かう。
当初は無口で誰とも会話しなかったが、エイリアンの侵略でアレックスたちと行動をする。
ダリウシュとガブリエルのケンカを仲裁し、他の三人を引っ張ってUSBを届ける為に動いた。
実は父親が男の子を欲しがっていたせいで扱いが悪く、家出同然でキャンプに参加した。
最後はエイリアンを倒して世界を救い、アレックスを運命の人だと知ってヒーローとなった。
・ダリウシュ(演:ベンジャミン・フローレス・Jr)
代表作に『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』、『フィアー・ストリート』シリーズなどがあります。
サマーキャンプ「リム・オブ・ザ・ワールド」に参加した少年。お金持ちのお調子者で常に自分を誇示している。
情けないアレックスに茶々を入れていたが、少年院を脱走したガブリエルに殴り倒された。
リーダー面をしようとして誰も付いてこれず、仕方なくみんなの指示に従って行動していた。
実は父親が破産して無一文となっていて、そのせいでキャンプにやって来たと告白をした。
最後はケガを負うもガブリエルをサポートし、エイリアンを倒した事でヒーローとなった。
・ガブリエル(演:アレッシオ・スカルゾット)
代表作に『ベビーシッターのモンスターハンティング・ガイド』などがあります。
サマーキャンプ「リム・オブ・ザ・ワールド」に参加した少年。少年院から脱走して山の方に逃げていた。
脅されていたアレックスをダリウシュから助けると、エイリアンの侵略で一緒に行動をする。
勇敢に行動してUSBを届けるべく積極的に動いていたが、保安官事務所から急に大人しくなる。
実は数字に相当弱く、そのせいでスーパーのバイトでトラブルになって少年院に行っていた。
最後はダリウシュのサポートで数字を打ち込み、エイリアンを倒してヒーローとなっていた。
・グレース(演:アナベス・ギッシュ)
代表作に『ミスティック・ピザ』、『チャーリー・セズ/マンソンの女たち』などがあります。
アレックスの母親。引きこもっている息子を心配して、もっと広い世界に出て欲しい為にキャンプへ参加させる。
夫を亡くしている状態でも気丈に振る舞い、逆に固執していた息子を心配するような考え。
キャンプに夫の腕時計をしていた息子を見て、心配しながらも別れの歌を歌って立ち去った。
最後はアレックスたちがエイリアンの母艦を破壊させると、軍隊とともに来て再会を果たす。
・ローガン(演:アンドリュー・バチェラー)
代表作に『ザ・ベビーシッター』、『グリーンランド/地球最後の2日間』などがあります。
サマーキャンプの指導員。テンションが高く、参加してきた子供たちに説明をしていた。
黒人目線で物事を説明していて、「トイ・ストーリー」は差別をテーマにした作品だと話す。
アレックスが高所から降りられない事を知ってしまうと、他の指導員に戻らせていた。
最後はエイリアンの侵略を受けて、他の指導員と子供たちを連れてさっさと下山していた。
・ルー(演:スコット・マッカーサー)
代表作に『エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE』、『ザ・ベビーシッター/キラークイーン』などがあります。
保安官事務所の留置所にいた男。助けを求めてきたアレックスたちと遭遇して牢の鍵を渡すようにお願いした。
ダリウシュから無視を言われ、シンシンは助けるべきと言われ、アレックスに判断を託した。
アレックスのUSBがエイリアンを倒せると聞いて、息子に会いたいと話して鍵をもらった。
最後はアレックスたちと再会し、鍵が大金になるとして脅迫するが、エイリアンに殺害された。
・コリンズ少佐(演:リン・コリンズ)
近年の出演作に『ロスト・イン・ザ・サン/偽りの絆』、『エッジ・オブ・バイオレンス』などがあります。
国際宇宙ステーションからエイリアンの侵略を察知していた。母艦の座標を特定してジェット推進研究所に送信していた。
エイリアンの攻撃を受けて送信ができず、データをUSBにコピーして脱出ポッドで退避した。
最後はケガを負って地球に不時着するが、USBをアレックスに託してエイリアンに殺害された。
・コーリー将軍(演:マイケル・ビーチ)
代表作に『アビス』、『スーパーインテリジェンス』などがあります。
ジェット推進研究所に通信を入れていた。唯一、エイリアンの母艦が破壊できるとして連絡を取っていた。
アレックスたちから返答をもらうと、子供には危険として救助隊を向かわせると話していた。
世界を救いたいアレックスの強い言葉を受けると、母艦を破壊できるやり方を説明した。
最後はUSBから母艦の位置が分かってターゲットロックさせ、救助隊を送って彼らを保護した。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は脚本家のザック・ステンツが2016年から構想を練って、ようやくNetflixで映画化されています。
当時の企画からヒットしないと言われていたが、それでも諦めずにザック・ステンツが脚本を完成させています。
物語の雰囲気として1980年代をイメージしており、サマーキャンプが起点になっている点がその名残となっています。
まず、子供が主人公の時点ではそこまで強烈な描写がなく、地球を侵略するエイリアンもその程度だと分かります。
明らかにエイリアンの方が圧倒的な科学力を持っているのに、子供たちを捕まえられない時点で説得力なんてありません。
そもそも、人間の持っている科学力で母艦が破壊されるのもご都合主義で、どう考えてもありえないと思います。
それに、あくまでエイリアンは侵略者として目的や動機が語られず、子供たちを引き立てる役にしかなっていない。
子供たちにはトラウマや問題があって、物語を通じて克服していく王道な展開も予定調和と言ってしまえば分かりやすい。
どう考えても、その役目は別の登場人物に与えるべきなのに、トラウマを克服させる為に不自然な使い方になっていました。
大人はゴミクズのようにあっさりと殺害できるのに、人生経験が乏しく、非力な子供を止められないのもご都合主義が過ぎて萎えてしまう。
所詮は子供が主人公のなんちゃってエイリアン侵略映画なので、過剰に期待しても応えてもらえないのは当然だろうと思います。
それでも可もなく不可もないという感じで、家族で鑑賞する程度には耐えられると思います。
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