作品データ
あらすじ
幼い娘を事故で亡くし、レイは妻のマギーとともに新生活を求めて田舎町のモーテルを買い取って経営を始める。
モーテルの倉庫の奥に隠し通路を見つけると、10号室までの壁裏まで続いており、マジックミーラで室内が覗けるようになっていた。
ある夜、レズビアンの女性たちがSMプレイを覗いてしまったレイだが、翌日に一人が死体で発見されて疑惑の目を向かられるのだった。
登場人物&出演者
・レイ(演:ニコラス・ケイジ)
近年の出演作に『カラー・アウト・オブ・スペース/遭遇』、『ラスト・パニッシャー』などがあります。
主人公。幼い娘を事故死で亡くしている。妻のマギーとモーテルを買って経営を始めた。
前のオーナーであったベンから最低限の説明しかなく、その後は連絡が取れずに困っていた。
10号室の覗き部屋を発見するが、マギーには言えず、夜な夜なレズビアンのプレイを鑑賞。
泊まっていた女性が殺されると、一緒にいた女が怪しいと考え、ハワード保安官に話した。
最後はハワード保安官が犯人で、覗き部屋から捕まったマギーを助け、モーテルを後にした。
・マギー(演:ロビン・タニー)
近年の出演作に『ホース・ガール』、『ライフ・ドア/黄昏のウォール街』などがあります。
レイの妻。幼い娘を亡くしたが、その前から大量の薬を飲んでハイになっていたという。
レイとモーテルを経営するが、上辺だけ上手くいっているようで、実際は彼に不安を持つ。
ハワード保安官からレイが怪しいと言われると、素直に信じて彼の浮気を疑うようになる。
覗き部屋の事をレイから聞くと、一緒に暮らせないと考えてモーテルを出ようとしていた。
最後はハワード保安官に捕まるが、覗き部屋から来たレイに助けられ、モーテルを後にした。
・トミー(演:アーニー・ライヴリー)
代表作に『沈黙の断崖』、『旅するジーンズ』シリーズがあります。
モーテルの常連客。トラックの運転手。ベンがオーナーだった時から利用しているという。
レイが新たなオーナーとなっても変わらず、常連客だった事をアピールして10号室を借りる。
妻はちゃんといるがずっとご無沙汰であり、自身がセックス依存症と称して娼婦を連れる。
プールに豚の死体があったと聞いて、過去に若い女性が自殺したという事を話していた。
最後はハワード保安官を殺したレイたちに10号室に泊まりたいと言うが無視されてしまう。
・ストロベリー・ブロンド(演:カッシア・コンウェイ)
代表作に『The Scent of Rain & Lightning』などがあります。
モーテルの客。レズビアンで毎回違う女性を連れて、SMプレイを楽しんでいる。
覗き部屋を見つけたレイがSMプレイを見られるが、当然のように気付かずに楽しんでいた。
レイたちにとって最初の客だった女性が砂漠で遺体として発見され、前日に一緒にいた。
女性を殺した犯人じゃないかと疑うレイにバーまで尾行され、色々聞かれるも答え気なし。
最後は強く迫るレイに知り合いの男に助け出され、銃で脅されても一切動揺を見せなかった。
・ベン・ハーリング(演:ビル・ボレンダー)
代表作に『暗殺調書』、『クイックシルバー』などがあります。
モーテルの持ち主だった男。新聞の広告でレイから連絡を受けて、数回のやり取りをした。
その後は音信不通になっていたが、しつこく所在を聞いていたレイに仕方なく連絡した。
覗き部屋について問われるが、間違っていたとしてレイに強く封印するべきだと話した。
実は覗き部屋からハワード保安官が女性を殺害した瞬間を目撃し、怖くなって逃げていた。
最後はレイと会って話しをしようとしたが、ハワード保安官に狙撃されて一発で死亡した。
・ハワード保安官(演:マーク・ブルカス)
代表作に『サマーリーグ』、『ナイト&デイ』などがあります。
地元の保安官。前のオーナーだったベンを良く知っていて、いつもコーヒーを飲んでいた。
新たなオーナーとなったレイと会って、何度もベンから連絡はないかとしつこく聞いていた。
過去に若い女性がプールで死んでいたが、飛び込む前から腹を裂かれていたと主張した。
マギーが一人の時に会うと、レイの行動が何か怪しいと吹き込むが実は騙そうとしていた。
最後はマギーを捕まえるが、覗き部屋から飛び出したレイに反撃され、結局は殺された。
感想
[個人的な評価]
本作はみんな大好きアルバトロスフィルムが配給した作品となります。
最近はなぜかニコラス・ケイジの出演作を漁っているような気がします。
近年のニコラス・ケイジは狂人や世捨て人の役ばっかりだが、本作はマジメなキャラクターを演じていました。
良くある田舎での新生活という出発点になるが、夫婦仲は問題がない描写をして、実は崩壊寸前の設定は何度も見てきました。
本作もそんな感じで主人公の夫婦は娘を事故で亡くしているが、他にも色々と設定を盛り込んでいます。
ただ、これは設定だけで終わっていて、ほとんど意味がなく、単なるミスリードを狙っただけの使い捨てに感じられた。
主人公が覗き部屋を見つける展開はいいけど、そこから何かが始まるワケじゃない。
これが一番の問題で、別に覗き部屋じゃなくても、隠しカメラでも良かったレベルです。
つまり、本作でメインのような扱いになっている覗き部屋にあまり意味がないのです。
しかも、物語のテンポが非常に悪く、ようやく中盤になって動き出すが、小出し程度になっていて少しイライラしてきます。
ハッキリ言って、104分の上映時間を中盤から始めてもいいぐらい前半は退屈で物語にとっても意味があまりないのです。
ニコラス・ケイジの意外にも似合うヒゲ面と丸メガネを楽しむか、ロビン・タニーが年を取ったとシミジミ思う事しかない。
ラストには犯人が登場するけど、「まあ、お前しかいないだろうな」と言いたくなるほど驚きも意外性もなかったです。
それにあまり深く練り込んでいないのか、犯人を倒したら終わりという明らかに後始末を考えていないオチも手抜きに感じた。
この作品はニコラス・ケイジとロビン・タニーがモーテルを経営するという点だけしか面白味はなく、それも数分だけで充分なぐらい退屈でもある微妙な内容でした。
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