作品データ
あらすじ
飛行機事故で無人島に不時着した男女の前に現れたのは、核実験や放射性廃棄物の影響で巨大化した凶暴化した怪獣たち。
その怪獣たちは次々と人間たちに襲いかかり、犠牲者が増えていく中で銃や手榴弾で応戦するも強靭な体に変異した彼らにまったく効かず。
怪獣だらけの島で為す術もなく逃げ惑う人間たちだが、そんな中で彼らは島にある驚くべき秘密を知ってしまうのだった。
登場人物&出演者
・ハオ・リン(演:ロー・ガーリョン)
代表作に『英雄剣』、『ディバージェンス/運命の交差点』などがあります。
主人公。元軍人。娘や妻と離れて暮らしている。妻の葬式をする為にオーストラリアに来た。
娘との接し方を分かっておらず、恋人がいるとブチ切れてずっと目の敵にしている態度に出る。
無人島へ遭難すると、元軍人としての知識を使って遭難者に事実を述べて娘を過剰に心配する。
生存者を先導してくも娘とは不仲が続き、襲われるところで助けて一気に距離が縮んだ。
最後はワニに捕まった娘を助け出し、生存者たちを引き連れて救助隊に合流して生還する。
・イーイー(演:ピンイン・リアオ)
本作が長編映画デビュー作となります。
ヒロイン。ハオの一人娘。母親とオーストラリアで暮らすが、亡くなって父親と葬式をあげる。英語が堪能。
父親に捨てられたような形でずっと険悪な仲で、恋人の存在を知られる色々言われて不機嫌に。
無人島に遭難して恋人が心配するが、それを見た父親に注意されると食事の時にブチ切れた。
父親が先導していくが納得できなかったが、無線機で救助隊を要請すると認められて喜んだ。
最後はワニに捕まるもなぜか生きていて、父親に助け出されて救助隊たちと合流を果たす。
・チェン・ジエ(演:ビンシャン・ウォン)
本作が長編映画デビュー作となります。
イーイーの恋人。メルボルン大学に通っている大学生。一年前からイーイーと付き合っている。
父親の存在を知っていたが、イーイーの母親から旅客機で帰る時に知られて気まずくなる。
無人島へ遭難すると、イーイーを心配するもすぐ父親に見つかれると警戒されてしまう。
ハオがいない間にワニが襲ってくると、イーイーが危なくなると動けずに勇気のなさを後悔。
最後はジーヤンを守るが、イーイーを助ける為に勇気を出し、成功して救助隊と合流した。
・ジーヤン(演:ホー・シュエアル)
代表作に『Matchless Mulan』、『Gui chuideng zhi xiangxi mi cang』などがあります。
夫のリー・ジーと旅客機に乗っていた。妊娠中で一家の大黒柱。生まれる子供の名前を夫に任せていた。
無人島に遭難すると、ケンカしていたイーイーが父親と仲が悪いと分かって励ましていた。
妊娠しているとは思えないほど、ワニから全力疾走しても一切の問題がなく無傷で助かった。
イーイーを心配して夫に面倒をみるように言って、あとはそのまま逃げるだけの棒立ち要員。
最後は夫の犠牲で助かった悲しみ、死んだと思ったイーイーが生きていて喜んでいた。
・リー・ジー(演:ウェイ・ダン)
本作が長編映画デビュー作となります。
妊娠中の妻ジーヤンと旅客機に乗っていた。生まれてくる子供の名前について妻と話しをしていた。
横を通ったハオに名前を決めてくれと言われるが、素っ気ない態度であっさりと答えられた。
無人島へ遭難すると、挑発してきた乗客にブチ切れて、意味もないケンカを始めてしまう。
ハオたちと一緒に行動し、妻に言われてイーイーを心配し、対抗するべく銃を拾ってきた。
最後は川渡る時にワニが襲われると、子供の名前を言って犠牲となってみんなを助けた。
・リーチー(演:チョウ・チーヤン)
本作が長編映画デビュー作となります。
露出の多い服装で巨乳を強調している。旅客機の中でスマホを使って生配信していた。
旅客機が墜落してしまうと、なぜか無傷で浜辺を歩きながらスマホで動画を録画していた。
浜辺にワニが現れると森の中に入って逃げ出し、気付いたらファンと一緒に行動してしまう。
ファンと二人で森をさまよっていると、緑色の液体を巨乳に浴びて水浴びをしようと川へ。
最後はファンに迫れるもしっかりと断るが、その直後にワニがやって来てあっけなく食われた。
・ツァン・ファン(演:チーウェイ・ハー)
代表作に『Bao ta zhen he yao』、『Ferocious Monster Dragon』などがあります。
旅客機にいた男性。旅客機ではほとんど目立たなかった。心臓を移植して生きる事を第一にする。
無人島に遭難すると、客室乗務員がケガ人に水をあげていると邪魔して意味がないと主張する。
止めに入ってきたリー・ジーと殴り合いのケンカになり、ワニが乱入して水を持ち去った。
リーチーと一緒に行動して突然欲情するが、またしてもワニが乱入して囮にして逃げ出した。
最後はイーイーを囮にするも流れ弾に当たり、心臓発作で逃げられずワニに食われてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はそれなりにヒットした『ランペイジ/巨獣大乱闘』とは一切関係ありません。
いわゆる便乗作品であるけど、さすがは中国産だけあっていろんな方面からパクっています。
どっちかと言えば、『キングコング:髑髏島の巨伸』や『ジュラシック・ワールド』などがベースになっています。
物語の序盤はどうでもいい退屈な描写がずっと続いて、そこから無人島に遭難するが、またもどうでもいい人間同士の争いが起きる。
そこでようやくワニが出てるけど、あまりにも小さくて完全に騙されたと思ってしまった。
しかし、どうでもいい人間ドラマを展開しながら島の中央にある川へ行くと、ようやく「巨獣」という言葉に相応しいワニが出てきます。
そこから一時的に平穏が訪れて、どうでもいい人間ドラマがちょっとだけあって、今度は巨大なクモが登場します。
とにかく、人間ドラマが陳腐で退屈すぎて、早く人数を減らして、単純なアクションだけにして欲しいぐらいつまらない。
それと本作では『ジュラシック・パーク/炎の王国』や『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』に関わった「パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ」が製作しているという。
最近では中国映画は巨額の資金を作ってゼイタクすぎるCGを使いますが、本作はあまりにもお粗末すぎる合成です。
確かに中国映画はつまらないストーリーでもゼイタクな資金を使うが、たまに本作のようなハズレの作品もあります。
結局、追われるのワニとクモだけで、あとは陳腐でどこか見たような親子のドラマ、人間同士の争いと何一つオリジナリティがなかった。
それにどう考えても意味のない微妙なエロなサービスも中途半端で、どうせ脱がないなら最初から期待させるなと思わせる。
予想すればすべて当たるぐらいに物語の展開に捻りがなく、なぜか雨風にさらされて手入れもしていない銃が普通に使えるご都合主義もまた雑すぎる。
最近ではこういう質の悪い便乗する中国映画が増えている傾向で、今後は作品が増えていくと悪影響を与えそうで危惧しています。
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