作品データ
あらすじ
10歳のマックス・マーサーは、休暇で日本へ出かけた家族に誤って取り残され、独りぼっちで家に置き去りにされてしまう。
そんな中、貴重な“家宝”を取り返そうとする犯罪者夫婦に自分の家が狙われているとマックスは気づく。
侵入者から我が家を守れるのはマックスただ一人で、意を決して撃退しようと様々なトラップを仕掛けて迎え撃つのだった。
登場人物&出演者
・マックス・マーサー(演:アーチー・イェーツ)
代表作に『ジョジョ・ラビット』、『ふしぎの国/アンフィビア』などがあります。
主人公。クリスマスに親戚がやって来て、うるさい状況に耐えられず車庫の車に避難して一夜を過ごした。
翌日にみんなが東京へ旅立つと、一人残されて静けさを楽しむが、すぐに飽きて寂しくなる。
パムとジェフのコソコソ話から早合点し、誘拐されると思って家に数々の罠を仕掛けていく。
誤解が解けてパムとジェフの人形を盗んでいないと話し、和解して二人の家で母親に再会した。
最後は人形が見つかって、1年後にもパムとジェフたちと家族付き合いをしてクリスマスを祝う。
・パム(演:エリー・ケンパー)
代表作に『ブライズメイズ/史上最悪のウェディングプラン』、『SEXテープ』などがあります。
ジェフの妻。小学校の先生。夫が失業中で一人だけの稼ぎでの生活が厳しく、家を売ろうとしている。
今後の生活を考えて積極的に家の売却を考えるが、夫の母親が遺した人形で回避できると知る。
マーサー家にやって来るが、マックスが仕掛けた数々の罠にハマって瀕死状態になってしまう。
マックスとの誤解が解けると、独りぼっちだと知って同情し、キャロルが来るまで面倒を見た。
最後は人形が見つかって家を売らずに済み、1年後のクリスマスでもマックスたちと祝っていた。
・ジェフ(演:ロブ・ディレイニー)
代表作に『デッドプール2』、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』などがあります。
パムの夫。失業中で転職活動をしている。データ移行管理者の仕事を探すも履歴書のアクセスがなく苦戦している。
家の売却には消極的であったが、人形の価値に気づくもマックスに奪われたと知って妻に相談。
マーサー家にやって来るが、マックスが仕掛けた数々の罠にハマって瀕死状態になってしまう。
マックスと誤解が解けて、家に彼しかいないと分かって面倒をみて、キャロルと再会させた。
最後は人形が見つかって家の売却を逃れ、就職もして1年後のクリスマスをマックスたちと祝う。
・キャロル・マーサー(演:アシュリング・ビー)
代表作に『ラブ、ウェディング、リピート』、『Riverdance:The Animated Adventure』などがあります。
マックスの母親。クリスマスに親戚がやって来て大騒ぎになる。文句を言っていたマックスに仕方ないと話す。
親戚を引き連れて東京への旅行に嵐のせいで予約を取り直し、次の朝には慌てて空港へ行った。
誰もマックスの確認をせずに東京へ到着し、親戚を責めて息子の為に一人でアメリカへ向かう。
誤解が解けたパムとジェフたちから連絡を受けて、マックスの無事を知って嬉し泣きをしていた。
最後は1年後にパムとジェフたちと家族ぐるみの付き合いをして、クリスマスを一緒に祝った。
・ハンター(演:ティモシー・シモンズ)
代表作に『君はONLY ONE』、『ストレンジ・フィーリング/アリスのエッチな青春白書』などがあります。
ジェフの弟でパムの義理の弟。クリスマスに来る予定だったが、前日の夜に到着して兄たちを叩き起こした。
仕事で大儲けをしていたおかげで金銭的に余裕を持ち、困っていた兄たちの状況を知らない。
アジア系の妻と息子が自慢で兄夫婦に言っていたが、迷惑だと気づかずに楽しんでいた。
金のない兄夫婦と違って何か欲しがる彼らの子供たちにプレゼントをあげて自己満足していた。
最後はマックスが独りぼっちだと兄夫婦に言われ、キャロルが来るまで一緒に面倒をみていた。
・ギャヴィン(演:キーナン・トンプソン)
代表作に『スネーク・フライト』、『スマーフ』シリーズなどがあります。
不動産業者。家を売却したいパムとジェフの為に営業をする。余計な口出しをするジェフをさり気なく注意する。
年末という事で営業に苦戦していたが、若い夫婦が興味を示しているとパムとジェフに報告した。
なんとか家の売却を進めていくが、ためらっていたパムとジェフに何度も連絡する無視された。
最後は教会までやって来ると、パムとジェフたちに若い夫婦が家を買いたいと話しを通していた。
・バズ・マカリスター(演:デヴィン・ラトレイ)
代表作に『ホーム・アローン』シリーズ、『エレベーター』などがあります。
警察官。クリスマスの時期でもパトロールをしている。マーサー家の警報が鳴って様子を見に来ていた。
逃げようとしたジェフとパムに遭遇すると、適当な言い訳に納得してそのまま退散をした。
本部からマーサー家に行くように言われるが、一度行ってきて問題ないと説明して拒否した。
過去に弟のケヴィンが家に取り残された昔の話しをして、そんな事はありえないと主張していた。
最後は本部から見に行くように言われて渋々了解したが、意味ないと考えて止めてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作はマコーレー・カルキンが主演した『ホーム・アローン』のリブートとなります。
『ホーム・アローン』シリーズ自体は5作まで作られていますが、マコーレー・カルキンが主演したのは2作目まです。
新たな世代の為にリブートさせた本作だが、大まかな骨組みはオリジナルと同じでした。
しかし、物語で一番盛り上がる家に侵入する敵を撃退する主人公のコンセプトが改悪されていました。
オリジナルでは泥棒たちを撃退する為に、独りぼっちの主人公が様々な罠を仕掛けて痛めつけるところが面白かった。
その大前提として痛めつけるのは、どうしようもない犯罪者たちであり、それ相応の報いを受ける場面に爽快感がありました。
ですが、なぜか本作では家に侵入するのは主人公に盗まれた人形を取り戻す為であり、決して彼らは悪い人間ではない。
それよりも、金銭的に困っている夫婦が家を売らずに済む唯一の希望を取り返そうとしているので、彼らが痛めつけられる行為に爽快感がない。
これによって、『ホーム・アローン』シリーズにあった根本的な面白さがひっくり返され、完全に間違った改悪になりました。
本作が『ホーム・アローン』のリブートとしての立ち位置にあるので、どうしてもオリジナルと比べられるのは仕方ないだろう。
現代的な要素を盛り込んでいるのはいいが、明らかに多方面からクレームを受けない為にマイルドな展開になったのは残念でした。
やはり、相手が悪人だからこそ容赦しなくてもいいし、コメディだから許される過剰な暴力だって面白さに繋がります。
ただ、本作は時代的な背景の犠牲になった作品だと感じて、リブートした意味があるのかと思わせる残念な出来となりました。
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