【ダーク・スクール】VD-440

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洋画

作品データ

公開年月 2019/01/04
ジャンル ホラー
原作 ロイス・ダンカン 『Down A Dark Hall』
監督 ロドリゴ・コルテス
脚本 マイク・ゴールドバック、クリス・スパーリング
製作 マーティ・ボーウェン、ウィク・ゴッドフリー、ほか
製作国 スペイン、アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

実父を亡くし、母や義父と暮らす少女キットは、素行不良で高校を退学になって更生の為に森の奥にある名門寄宿学校へ入る。
そこにはキットと同じような女子生徒たちが暮らしていたが、次第に絵に没頭したり、部屋にこもって叫んだりするようになっていく。
次々とおかしくなる生徒に対して不審に思ったキットは、この学校に隠された過去を調べるうちに恐ろしい事実を知るのだった。

登場人物&出演者

キット(演:アナソフィア・ロブ)

代表作に『チャーリーとチョコレート工場』、『ウィッチマウンテン/地図から消された山』などがあります。

主人公。素行不良で母親や義父から更生するべくブラックウッド学院への編入をされる。

当初は気が乗らず文句を言っていたが、反対もできず編入して環境に順応しようとする。
ヴェロニカとは最初から対立する関係だが、何か見える共通の思いから打ち解けて仲間に。
ピアノの才能を開花するが、それは死んだピアニストの能力で学院の企みを解明していく。
最後はヴェロニカを助け、死んだ父親に導かれて学院を脱出し、母親たちと再会を果たした。

ヴェロニカ(演:ヴィクトリア・モロレス)

代表作に『クラウド9』、『Spook』などがあります。

ブラックウッド学院に編入された問題児の一人。女版のジャイアンで全員を敵視している。

デュレ校長を前にしても引き下がるどころか、挑発しようとするも本音を見透かされる。
順応する他の生徒とは違い、マナーの悪さが改善されず、なぜかキットに強い敵意を持つ。
キットと何かいると事に共感を持った事で敵意が消えて、学院に潜む秘密を一緒に調べる。
最後は生贄にされて悪霊に憑依されるが、キットの主人公パワーによって生還を果たした。

イジー(演:イザベル・ファーマン)

代表作に『エスター』、『アフター・アース』があります。

ブラックウッド学院に編入された問題児の一人。学院に来ると写真を撮りまくっていた。

スマホを取り上げられて不満を漏らすが、すぐにキットと会話をして一番親しくなっていく。
元々成績が良くなかったが、突然数学の才能が開花し、初めて優れた能力を手にして喜ぶ。
学院を出るべきだと話すキットに連れ出され、ふらふるかと歩いて彼女たちを助ける。
最後は燃えている学院の景色に心を奪われ、脱出するキットたちに従わず残ってしまう。

アシュリー(演:テイラー・ラッセル)

代表作に『エスケープ・ルーム』、『WAVES/ウェイブス』があります。

ブラックウッド学院に編入された問題児の一人。スマホをずっと見ていて話を聞いていない。

スマホを取り上げられると、誰よりも文句を言って、ネットのない環境にガッカリしていた。
文学の授業で素晴らしい詩を発表するが、自分に囁く何かがいるとキットたちに話していた。
囁く者が自分から離れてしまい、感情が不安に駆られて心配するキットに訴えていた。
最後は追い込まれて自傷し、キットたちが助けを呼びに行くと飛び降り自殺して死亡した。

シエラ(演:ロージー・デイ)

代表作に『アイアンクラッド/ブラッド・ウォー』、『ローマ発、しあわせ行き』などがあります。

ブラックウッド学院に編入された問題児の一人。赤毛で当初はあまり存在感を出さない。

スマホを取り上げられて文句を言っていたが、受け入れて部屋で金魚を飼っていた。
美術の授業ですぐに才能を開花させ、無心で絵を描くとデュレ校長から賞賛を受けていた。
食事より絵を描く事に没頭していき、心配するキットが部屋に来ると異常な状況に驚かれる。
最後は学院から逃げようとしたキットが部屋に来るが、器として耐えられず死んでいた。

オーロンスキー夫人(演:レベッカ・フロント)

代表作に『オックスフォードミステリー/ルイス警部』シリーズ、『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』がある。

ブラックウッド学院の用務員。無表情ながらデュレ校長の指示を的確に遂行していく。

決まった時間に生徒たちが服用する薬を与え、ちゃんと飲んでいるのか厳しく調べる。
生徒でケンカがあると駆けつけ、無表情で何も言わず異常な力を発揮してあっさりと止める。
実は死んだ幼い息子に会いたくて、交信する能力を持つデュレ校長に従っていただけ。
最後は息子を見つけてガーデニングハウスまで追いかけるが、なぜか引火して焼死した。

シンクレア先生(演:ジョディ・メイ)

代表作に『レンブラントの夜警』、『静かなる情熱/エミリ・ディキンスン』などがあります。

ブラックウッド学院で文学を担当する。校長が目をつけた問題児を直接スカウトもする。

文学に興味がまったくない生徒たちに分厚い本を渡し、5日で読破するように課題を出す。
アシュリーが素晴らしい詩を書くと、過去の天才を例に挙げて最大限に彼女を褒めていた。
アシュリーとシエラたちが死んでしまうと、デュレ校長の行き過ぎる行動に疑問を持つ。
最後はオーロンスキーからキットたちを助けるが、火事で崩壊する学院に残って焼死した。

ファーレー先生(演:ピップ・トレンス)

代表作に『プライドと偏見』、『キッズ・イン・ラブ』などがあります。

ブラックウッド学院で数学を担当する。あくまで数学を教えるだけでそれ以上は何もせず。

授業中にキットとヴェロニカがケンカを始めると、オーロンスキーが止めに入ってもらう。
イジーが数学の才能を開花すると、彼女を「数学の女王」と表現して満足していた。
死者を出して行き過ぎる状況にデュレ校長を止めようとするが、火事を見て唖然とした。
最後は絵を持ち出そうとした校長に脱出を進言するが、事故で腹を刺されてあっさり死亡。

ジュール・デュレ先生(演:ノア・シルヴァー)

代表作に『ラスト・ナイツ』、『The Tribes of Palos Verdes』などがあります。

ブラックウッド学院で音楽を担当する。有名な音楽学校を卒業し、母親の為に手伝っている。

すぐにキットが音楽的なセンスがあると主張し、母親から特別に課外授業まで任される。
キットに個人的な感情を持ってしまい、母親から注意を受けて反論もせずに素直に従った。
母親の特別な力で死んだ天才たちの才能を蘇らせる手伝いをするが、急に考えを変えた。
最後は母親を裏切るが、目の前で焼死されキットを助けるが、崩壊した天井で死亡した。

デュレ校長(演:ユマ・サーマン)

近年の出演作に『ハウス・ジャック・ビルト』、『Mr.&Mrs.フォックス』などがあります。

ブラックウッド学院の経営者で責任者。美術を担当する。世界中で多くの生徒を輩出する。

問題児を学院に預かって更生させるとともに、彼女らが持っている才能を開花させる。
反抗的な問題視を選んでいるが、実は死んだ天才たちの魂を生徒たちに憑依させている。
息子のジュールを音楽教師として任せるが、彼自身には天才的な才能がないと話している。
最後は火事で崩壊する学院から絵を持ち出そうとするが、幽霊に囚われ息子の前で焼死した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『未体験ゾーンの映画たち2019』にて上映された作品となります。
この作品はロイス・ダンカンの小説『Down A Dark Hall』が原作となっています。
問題児を集めて都会から離れた場所で更生させていく物語で、特に目新しさはないです。
低予算のB級映画だと思ったら、久しぶりにユマ・サーマンを観る事ができた。
個人的にユマ・サーマンが整形した姿にビックリしていたが、本作では昔の面影を取り戻して一安心していました。
まず、本作では主人公を含めた問題児たちに関して、意図的に共感できない設定にしている。
特に主人公のキットを演じるアナソフィア・ロブが絶妙に感じが悪く、情緒不安定でブチ切れるワリに編入を素直に受け入れている。
ここら辺でちょっとばかり違和感を持ちましたが、問題児だけどワケがあるという設定のせいでキャラクターがブレている印象を持った。
こういう作品では同じような境遇や性格の登場人物が揃うと、どうしても主人公だけ特別扱いをして他との違いを見せていきます。
本作でも主人公は特別扱いされるが、途中まで天才の魂に乗っ取られそうになるのに一人だけ抵抗した理由が弱く説得力に欠ける。
どっちかと言えば、最初から反抗的な態度を見せて乗っ取られなかったヴェロニカの方が主人公でも良かった気がする。
終盤になってくると学院や校長の正体が明かされるが、あまりにも突飛すぎる設定にギャグじゃないかと思ってしまった。
それぐらい伏線もなく、明確な描写がないのにいきなり死んだ人間と繋がる事ができると言われても説得力があるワケない。
主人公以外の登場人物も記号だけの存在で、それ以上の行動力を見せないから非常に分かりやすくて面白味がないです。
そもそも、集めた5人の問題児は主人公と最後に助かる一人以外は誰でも良かったという雑な設定も大概だろうと思う。
それと、たった一本のロウソクが地面に倒れただけで屋敷全体が引火していく展開は、他に収拾の付け方を思いつかずに破壊して終わらせる雑さもあまり好きじゃない。
そして、邦題の通りほとんどが薄暗い中でやっているから画面を観る気が削がれ、最も重要な場面なんて何をしているのか分からない。
当然、怖さは皆無で結局伝えたい事と主人公の問題が乖離していて相当微妙な作品てした。

コメント

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