作品データ
公開年月 | 2019/05/03 |
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ジャンル | サスペンス/ホラー |
原作 | なし |
監督 | デオン・テイラー |
脚本 | デヴィッド・ローリー |
製作 | マーク・バーグ、ロクサーヌ・アヴェント、ほか |
製作国 | アメリカ、カナダ |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
アメリアのカリフォルニア州ナパ郊外、広大な土地に建つ理想的なマイホームを購入したハワード夫婦。
そこで誰もが羨む幸せな生活を送るハワード夫婦だったが、前住人のチャーリーはその家に異常な執着心を持っていた。
夫婦の生活に何かとつけて干渉するチャーリーだったが、彼の隠していた恐るべき秘密が暴かれるのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は『ソウ』シリーズの製作に携わったマーク・バーグが参加しています。
なんと言っても、主演を務めているデニス・クエイドが最大の売りとなっています。
邦題はかなり古臭い感じがするけど、昨今では超大作にちなんなタイトルをつける作品とまた違って逆にいいと感じます。
なんと言っても、主演である家の持ち主だったチャーリーを演じるデニス・クエイドの怒りを抑える表情がとても印象的である。
最初からヤバそうな雰囲気が出ていて、これはデニス・クエイドだからこそ出せるような雰囲気だと言えるだろう。
そんなデニス・クエイドの本領が発揮されるのは、後半からとなるけど、その間は家を買った夫婦の頭悪いドラマが展開されます。
ハッキリ言って、家を買った夫婦の方がよっぽどホラーであり、一見して仲良しに見えるが、実際は嫉妬と不信感が募っている。
本来なら家の前の持ち主だったチャーリーの恐怖に重点を置くべきだが、夫婦の関係の方が恐ろしいように感じました。
過去に夫は浮気をして、妻とセラピーを受けてから結婚しているので、二人の間には絶対的な信頼感は存在しない。
それで人生を決めるような大きな買い物をするのは時期として非常に悪いし、お互いに信頼できないから根底にある嫉妬心が余計に増長している。
確かにチャーリーという男の存在は恐怖であるけど、もう壊れかけの夫婦が上乗せしているせいで本来見せるべき恐怖がブレてしまっている。
ようやく終盤でチャーリーの素性が分かるが、サイコパスじゃなくて、単なる無敵の人で面白味が半減してしまった。
一見してサイコパスと無敵の人は同じに思えるだろうが、前者は計画的に物事を進め、後者は破滅しか残されていない。
まったく方向性が違っていて、本作のチャーリーは無敵の人だから、先の計画なくて最終的に暴走するだけになってしまう。
やはり、こういう作品ではサイコパスをベースにした方がいいし、冷静に狂っている方がより怖さを表現できるはず。
デニス・クエイドだったら表現できただけに、無敵の人という方向性になったのは非常にもとないと感じました。
結局、ラストでチャーリーは侵入者として射殺されるが、善良な夫婦という仮面を被った二人の方が恐ろしいと思いました。
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